ここ本当に百名山??
恐るべし藪山 三国山
R6(2024).6.17
(みくにやま)
1252m
鳥取県佐治村
7:35 | 工事現場手前 | 8:14 | 重機 | 8:58 | 崩落始まり | 10:06 | 登山口 | 10:28発 | 10:56 | 1006mピーク | 11:41 | V字谷 | 12:39 | 山頂(北嶺) | 13:21発 | 15:00 | 登山口 | 17:00 | 工事現場手 | |
1.8km地点 | 3.6km地点 | 6.6m地点 | 7.2km地点 | 8.9km地点 |
2週間里帰りしていた孫と娘が帰ってしまい、 このまま家にいたら寂しくて泣いてしまう。 すぐに荷物をまとめて旅に出ました。 |
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7時間かけて岡山県道の駅奥津温泉に着きました。 三国山に一番近い道の駅に泊まり、次の日の長い行程に備えます。 |
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翌朝、482号線を佐治村に向かいました。 川沿いから左に入り、林道入口へ。 行けるところまで車で行きたかったのですが、 全面通行止めの看板が・・ その手前に車を停めさせてもらいました。 7:35 長い長い一日の始まりです。 |
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道は広く、十分車で通れるのになぁ とちょっと残念に思うくらいでした。 |
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歩きはじめて1.8km、重機がありました。 ここまで工事は進んでいるようです。 |
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でも、その後もしばらく快適な道が続きました。 | |
入口から3.6km地点 完全に崩れていました。 これはもう通れません。 |
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自然の大きな力を感じます。 | |
そこからは、あちこちの谷が崩れていました。 崩落2 |
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崩落3 崩れた上に大きな木が流れてきていて どこを通ったらいいのかなという感じでした。 |
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そして、ここにホカホカのクマのうんちが… 朝一でまず人が通っていないので クマ鈴3つの上に 相棒と声を張り上げながら進んできましたが 更に声のトーンを上げました。 |
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2時間41分 入口から6.6km ようやく登山口にたどり着きました。 アプローチが長い… 避難小屋は固く閉ざされていたので、 道沿いのベンチで小休止をとりました。 |
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10:28登山口出発 ようやく、登山道を歩ける そう思ったのもつかの間 ものすごい道が待ち構えていました。 |
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最初はとても快適な道でした。 | |
ブナが素敵でうれしかったのは一瞬 | |
1006mピーク 山頂まで1.4kmという文字が見えます。 ここが地獄の始まりでした。 |
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鞍部を回り込むと あれ、何か笹が増えてきたよ。 こんなもんではない 強烈な笹の海が広がっていました。 |
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下にひっそりと咲くギンリョウソウに 癒しをもらったのですが‥ |
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そこからは、笹の海に飲み込まれてしまいました。 山道から張り出してくる笹が固くて 押し返すことも難しく、 時には這って進みます。 そして、至る所に獣臭が・・・ 出会わないことを祈りながら 声を張り上げます。 |
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崩れた階段 林道が崩れているのだから 山道はなおさら。 |
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V字谷 木の階段も滑るので 一歩一歩慎重に進みます。 |
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このV字を越えた後、 笹がかすかな踏み跡も覆いつくして前にも後ろにも進めず 一度完全に道を見失いました。 。 テープのある所まで戻り、 笹をかき分けて道を見つけました。 この山、本当にヤバイ |
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倒木にひっそりと咲く花 こんなところにも咲くんだね。 ショウキラン 蘭なんだ! |
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笹を潜って下ばかり見て進むので ギンリョウソウを見つけることができました。 でも、もうゆっくり愛でる気力もありません。 山頂直下は、更に頑強な笹に覆われていて なんとか、体で押しのけながら進むのですが、 帽子やザックについている小物が 笹に持っていかれてしまいます。 本当にこの先にゴールはあるのだろうか。 止まると心が折れてしまいそう・・ |
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最後の最後まで笹と戦わなくては山頂に着けませんでした。 | |
山頂までもう少し | |
登山口から2時間以上かかって やっと山頂に着けました。 笹に心も体もやられてボロボロです。 |
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山頂には、展望所もあり それなりに展望は見えましたが、 ここまでで5時間。 帰りもあの笹藪と長い林道を歩かないと帰れない。 道中の獣の気配、天気も下り坂。 コーヒー飲んでる場合じゃない。。。 そそくさと、昼ご飯を食べ 山頂を後にしました。 |
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開けた稜線はほんの一瞬。 そして、また笹藪の中に突入。 行きに外したところは帰りも外してしまいました。 でも、焦って道迷いしたら帰れない。 帰りもテープまで戻り、 確かめながら慎重に進みました、 そして、その途中で私の携帯は電池切れ GPSが途絶えてしまいました。 |
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下りの動画 | |
15時 登山口まで下りてきたときは 心からほっとしました。 もう笹藪はない… でも、熊さんはいる。 暗くなる前に下りないと‥ |
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途中のたまり水に大量のサンショウウオがいました。 小さくても一生懸命生きているんだね。 |
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17:00 k-aiが見えた時は、涙が出そうでした。 生きて帰れた‥ 心からそう思いました。 長い行程 頑強な笹藪 これまでで5本の指に入る コアでハードな山でした。 |
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そして、藪こぎのあと恐ろしいのがダニ 二人にそれぞれ複数のダニがついていました。 昨日と同じ道の駅に泊まるつもりでしたが、 その周辺にはコインランドリーがなく 179号線を南下し、津山市まで戻ることにしました。 そこにあった瀬戸川温泉 「コインランドリー始ました」の看板を見て 神様に感謝しました。 服は敷地内のコインランドリーで洗濯 自分たちも隅から隅までお風呂で洗濯 やっと人に戻れた気がしました。 |
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そして、ここから10分ほどの所にあった道の駅久米の里 なんとWI-FIが使えて、目の前にLawsonがありました。 冷たいビールを喉に流し込むと 今日の山の辛さが 無事に終えられた喜びに変わりました。 登山口までのアプローチは遠くなりますが、 この利便性が最高! 残りの3日間もここに泊まろうと決めました。 |