屋久島
R6(2024).5.12~5.15
屋久島です!
5月12日(日) 福岡空港でメンバーと落ち合い 12:50発の屋久島行き乗りこみました。 JALのプロペラ機です。 空港出発前に 「屋久島の天候によっては福岡空港に引き返します」 とアナウンスがあり祈るような思いで乗り込みました。 |
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屋久島行きの飛行機は 平日だというのに満席でした。 さすがに 小学生などの子どもたちは乗っていません。 |
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屋久島上空です。 無事に到着できそうで心から安心しました。 |
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屋久島空港到着です。 小さな空港で 久しぶりに飛行機からおりてゲートまで歩きました。 やった! 来たぜ! |
レンタカーを借り
まずは屋久杉自然館にやってきました。
今回ガイドに頼らないツアーをする我々は 屋久島のことを まず勉強しなくてはいけません。 自然館に入ってすぐ目に入ったのがこの大木でした。 でも、説明を読んでみると 縄文杉の枝の一部だということでした。 縄文杉ってどれだけ大きいのだろう。 |
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江戸時代 年貢の代わりに杉の平木を納めていたそうです。 平木2310枚で米俵一俵になるそうです。 平木は油分を多く含んでいてさらに丈夫なので 屋根に使われていたそうです。 |
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ガジュマルの樹ですね。 イチジク科の植物が大きな木に寄生して根を下におろして 大木になります。 |
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樹齢が1000年を超えて初めて屋久杉と認められるそうです。 縄文杉は樹齢が2000年をこえているそうです。 |
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縄文杉 大王杉 ウイルソン株 夫婦杉など 著名な杉が表示されていました。 早く出会いたい。 |
自然館で勉強した後
今回の宿にやってきました。
相棒が前回泊まってお気に入りになった「四季の宿」です。
中には冷蔵庫やキッチンが完備されていて
とっても過ごしやすい素敵な宿でした。
さあて
明日は3時に起きて屋久杉だぁ!
前の日に前夜祭をして朝4時に宿を出ました。
まだ見ぬ景色に心が踊ります。
屋久杉自然館のバス停から5:00始発のバスに乗りました。 いくつものパーティがバスを待っていましたが ほとんどのパーティがガイド付きです。 がんばらなければ! |
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バスの中で次第に朝が明けていき、 約40分で荒川登山口に到着しました。 |
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トロッコの線路がここまで伸びていて、 ここから大株歩道入口までトロッコ道が続きます。 5:45 スタートです。 |
トロッコ道を出発しました。 線路の中央に板が張ってあって 歩きやすい道になっています。 |
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まだまだみんな元気です。 | |
照明で照らされたトンネルをくぐります。 ここをトロッコで通ったら 迫力があっただろうなぁ。 |
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前日の自然館で このトロッコを使う動画を見ました。 そこには間違いなく生活がありました。 |
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ここはトロッコ道で一番長い橋になります。 | |
ここを過ぎると 小杉谷村です。 |
トロッコ道途中の小杉谷跡地です。
ここは小杉谷小中学校跡地で、校舎も後ろの集落も森にかえっていました。
ここに人々の暮らしがあったのですね。
昭和34年には500人の人々が暮らしていて
120人近い児童生徒がいたそうです。
トロッコ道は 時々手すりのない橋脚を通ります。 これがなかなかスリルがありました。 |
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三代杉に出会いました。 初代が倒れた後2代目がそこに根を張り 2代目が伐採された後に3代目が根を張って大きくなりました。 こうやって屋久島の杉は命をつないでいきます。 ここは小さな地球です。 かんどー!! |
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トロッコ道の終わりらへんに 仁王杉が立っています。 |
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たくさんのこぶがある仁王杉は 急斜面の上に立っていて少し傾いているそうです。 樹齢は不明だそうです。 立派な杉です。 |
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トロッコ道が終わって 大株歩道が始まりました。 動画へリンク そこから30分でウイルソン株に着くとありましたが 単調なトロッコ道から山道に変わり なんだか楽しみながら進んでいったら えっ ウイルソン株に着いちゃいました。 |
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豊臣秀吉かなぁ 献上するために切り出した後の切り株です。 この中から見る景色がいい! |
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ウイルソンさんが 冒険と研究の中で見つけた株です。 今は中に入れますが そのうち入れなくなるかもしれません。 来てよかった。 |
平日なので
ふたり占めできるタイミングもあります。
株の中のある場所から見上げると
ハート形の空が見えます。
これ
むっちゃ素敵!
さあ
ここからきつい1丁目から3丁目まで階段が続きます。
縄文杉まであと一時間半 がんばるぞ がんばれぇ |
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たくさん 見どころのある杉があるのですが これでいいんじゃないっ ていうぐらい迫力のある杉が 次から次から出てきました。 |
大王杉です。
縄文杉が見つかるまで
この杉が屋久島で一番大きな杉だったようです。
でかいです
動画へリンク
夫婦杉です。 旦那の方から枝を伸ばしていて 奥さんが受け止めている形です。 報われているといいなぁ 1500年だもんなぁ |
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これからもよろしくお願いします。 |
で
やってきました
縄文杉です
ここに来るまでに
かっこいい株がたくさんありました。
さっちゃんと 「この杉がいいねぇ」 「これを縄文杉にしようかねぇ」 なんて言いながら歩いていたら 次第に周りの世界観が荘厳になってきました。 そしてついに! デッキに囲まれた木立の中に 縄文杉が現れました。 |
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デッキは一般のデッキのほかに 右から回り込んで横から見ることができる 最上部のデッキがありました。 ここまで約11km 一般の人で4時間半 体力を使い果たしてそこに上がる人は少なく がんばって上がった者の特権でした。 |
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推定樹齢7200年とも4000年ともいわれています 幹の周囲は16.4m 樹高は25.3m あります。 ある時までは近くまで行って触れることができたそうですが 根元の植生や土壌が変わってしまうので 今は近寄ることができません。 |
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昭和41年に 偶然迷い込んだ市の職員が発見して その職員の名前から当時は「大岩杉」と呼ばれていたそうです。 縄文杉の命名はその後で 姿が縄文式土器に似ているところからつけられたようです。 一緒になったガイドさんの話だと また未開の場所にもっと大きい屋久杉がある可能性は 限りなく高いそうで これも屋久島の魅力だと感じました。 動画へリンク |
縄文杉からの帰りに 子宝杉(へそのような窪みがあり母体に見える) にお礼をいいました。 新しい命に会わせてくれてありがとう |
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小杉谷村から続く長い橋を渡って 荒川口を目指します。 勾配が緩やかで足にやさしいトロッコ道のはずですが 歩きはじめてすでに10時間 踏み出す一歩がきついときです。 |
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午後5時20分 歩いた時間(休憩を含めて)11時間半 最終のバスに間に合いました。 みんなよくがんばった! |
この日はさすがにくたくたで
宿に帰って夕食を食べたらみんなあっという間に寝てしまったようです。
縄文杉コース
おそるべし!
次の日は「ゆっくり出ようねぇ」といいながら
年齢を重ねた者たちは朝が早く
朝6時には全員が動き出していました。
今日は
神秘の森「白谷雲水峡」です。
宿の食堂から「モッチョム岳」を見ながら想いを馳せます。
行く道でいろいろありましたが 面白い方々に出会えて気持ちよく入口に到着しました。 10:20 白谷雲水峡入り口です。 |
10:27
谷を横目に沢を登っていく感じです。 動画へリンク 最初は遊歩道が整備されていましたが 次第に石畳の道になってきました。 |
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木の根が張り出して岩を抱えているところは 岩が階段を作ってくれています。 |
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周りの景色は 昨日の縄文杉コースに比べると 緑が多くて神秘的な感じです。 倒木に生えた苔から 新しい杉の命が芽吹いています。 これが何百年後には大きな杉に成長しているんだろうなぁ。 |
11:30
11:30
少しずつ先を進んでいきます。 | |
2代大杉を過ぎて 三本足杉までやってきました。 |
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根が3つに分かれ 大杉を持ち上げています。 人と比べたらその大きさが分かります。 |
11:44
ここが苔むす森といってもよいほどの
素敵な森が
本当にあちらこちらにありました。
白谷雲水峡は水の森です。 昨日だったら夜からの大雨で ここなど渡ることができなかったかもしれません。 |
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三本足杉から びびんこ杉まで沢を越えながら進んでいきます。 |
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たまらん |
12:00
びびんこ杉です
「びびんこ」とはこの地域の言葉で肩車のことだそうです。
私の地方では
「びんぼこ」といっていました。
12:10 三本槍杉までやってきました。 |
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ふさふさの毛並みのヤクサルが 人間を恐れることもなく近くまでやってきます。 |
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12:34 荘厳な奉行杉です。 |
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二代くぐり杉の直前に ヤクシカに出会いました。 初日に食べた肉が美味しかっただけに 複雑な気持ちです。 |
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13:31 くぐり杉をくぐります。 動画へリンク |
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大きな杉を見慣れてしまっていましたが 根元をくぐることができる驚きは 畏敬の気持ちになってしまいます。 |
13:31
14:00 白谷小屋で少し遅い昼食を食べました。 中学生の団体が去った後は静かな森の小屋になりました。 |
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白谷小屋から5分 7本杉を越えます。 |
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白谷小屋から15分で 苔むす森に行けますが なかなかの登りでした。 |
14:23
ついに到着!
ここが「もののけ姫」のモデルになった
苔むす森です。
見渡す限り穏やかな緑で素敵です。
苔むす森から苔の歩道を少しだけ登ってみました。 | |
登りも下りも景色が苔むしていて 不思議な気持ちになります |
15:30
途中の景色ですが
ここも十分苔むす森でした。
つり橋までもう少し あー 終わってしまう… |
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登山道を下りて「さつきつり橋」を渡ります。 動画へリンク 16:10 今日の行程は5時間40分 みんなよく頑張りました! |
この日はまだ終わりません。
20:30集合で宿から一時間の永田浜に
ウミガメ観察ツアーに参加してきました。
4月の終わりごろからウミガメが産卵のためにこの屋久島に上陸するそうです。
ここで生まれたウミガメが
北太平洋一円を回遊しながら戻ってくるのが生命の不思議です。
特にこの永田浜は
世界的にもアカウミガメの重要な産卵地でラムサール条約に登録されているほどです。
保護団体の方からのレクチャーを受け
砂浜に移動してその機会を待ちます。
出会えないこともるそうですが
生命の営みなのでそれは仕方ありません。
この日は運よく3頭のアカウミガメが上陸しているということで
われわれもその一頭に出会うことができました。
写真が撮れないので画像はイメージですが
今回のカメは不自由な左足も使って一生懸命産卵のために何度も砂を掘っていました。
時間内に産卵することは(産卵シーンを見ることは)できませんでしたが
命を考える大切な時間でした。
この後産卵できたかなぁ
がんばってたなぁ
四季の宿の穏やかな朝です。 毎日おいしい食事でした。 紹介してくれて段どってくれた相棒に心から感謝です。 ありがとう! |
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目の前にひろがるムッチョム岳の雄姿に 心が躍ります。 また来て必ず登る! |
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中間ガジュマルを見に行きました。 イチジク科の植物が巨木に寄生して値を地面に降ろします。 島の方々は防風林として植樹したという話でしたが 樹齢が1500年とか紹介されていました。 どんだけ昔から共存していたのだろう。 |
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石造りの景色に心が奪われます。 | |
大川の滝を見に行きました。 | |
車から降りて数分のアプローチで見ることができますが すごい迫力でした。 |
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たまらん | |
さすが相棒の姉妹です。 さっちゃんが最接近していました。 この画もいい! |
私自身の夢でもあり
夫婦の夢でもあった屋久島に行くことができました。
きっかけを作ってくれた相棒と相棒の姉妹に感謝です。
この島は小さな地球だと紹介されていました。
命が生まれて育まれ
また次の命がつながっていく。
山だけでなく海でもその輪廻が繰り返されていました。
不思議な島ですてきな島でした。
この島で行きたいところがたくさんできました。
また訪れることを新しい夢にすることができそうです。
旅の段取りをしてくれた相棒
一緒に頑張ってくれたメンバー
本当にありがとうございました。