縄文杉に会いに行こう!
教員免許更新講習 in屋久島 番外編

H30.8.1~8.2
鹿児島県熊毛郡屋久島町


カシミール3Dで作成

教員免許更新講習が無事に終わり、
さぁ、もう一つの旅の始まりです!
宮之浦でレンタカーを受け取り、
お土産を買いながら四季の宿尾之間へ。

ここに連泊にして本当によかった。
宿のご主人と奥さんの温かい笑顔に出迎えていただくと、
おうちに帰ったかのようにほっとします。

この日も美味しい料理に舌鼓。
自家製の果実酒も美味しかった~
翌日は、朝3時半に宿を出て、屋久杉自然館へ。
ここにレンタカーを置いて、
ここからはバスに乗り換え。
4;40分の始発のバスに乗りました。
今日も、台風の影響で雨の予報。
まぁ、どうせ降るよね。
カッパ姿も様になってきた友人。
  5:15 荒川登山口着
5:35 荒川登山口より登山開始
    往復22km。
    高低差710m。
    所要時間10時間
    と言われる縄文杉への道が始まります。
昔、屋久杉を運んでいた運搬車両用の軌道(トロッコ道)
は登山口から杉にはじまり、大株歩道まで約8km続いています。

屋久杉自然館でその運搬の様子をビデオで見ましたが、 
その迫力たるや、ジェットコースターの比ではありません。

縄一つでトロッコを操り、
屋久杉に乗って山を駆け下りていた人たちは本当にすごい。
いろいろな事故もあったことでしょう。
命がけの仕事だったのですね。
雨を覚悟していたのに、この青空。
コアストーン、でかいなぁ。 
途中何度か橋を渡りましたが、中には欄干のない橋もあり、結構スリルがありました。
8:25 小杉谷小・中学校跡に到着
昭和35(1960)年には、500人以上が澄んでいたといわれる集落。
山奥で肩を寄せ合う人々の暮らしが、その写真からかいまみることができました。 
  白谷雲水峡との分かれ道
楠川別れ
   
トイレは、荒川登山口・楠川別れ・大株歩道そして高塚小屋にあります。
その他、トイレブースも何か所かあり、
前日携帯トイレも購入しました。
トイレは長蛇の列と聞いていましたが、
台風で前日船・飛行機が欠航したためか
とても人が少なく、ほとんど待たないで使えました。 
 三代杉
   
1200年歳で倒れたおじいちゃんが倒れ、
その上にお父さんが生まれ1000歳で伐採され 、
現在息子が350歳。
三度の転生を繰り返した巨樹。
昨日までに勉強した倒木・更新・合体を続ける屋久杉を象徴する木です。
 仁王杉
 
 寺門の左右に立つ仁王像のようだったことから命名されたといわれています。
   
ここはまだシダが見られますが、
高度が上がるにつれ、植生も変わっていくのでしょう。
昨大株歩道入り口までの雨のしずくが、差し込む太陽の光でキラキラと光って
立ち止まって、何度も写真を撮ってしまいました。 
 大株歩道入口
   
8:35 大株歩道入り口に到着しました。
歩き始めてちょうど3時間。
1時間ほど歩いては、5~10分の休憩。
とてもいいペースで来れました。
ここで、最後のトイレ。
しっかり休んだらトロッコ道から離れ、本格的な山道へと入っていきます。 
   
 いきなり始まる急な登り。
苦しくても一歩い一歩。
 扇杉
 
2010年9月迄は、縄文杉の次に胸高周囲のある巨木だったそうですが、
内部の空洞化と着生林の重さに耐えきれず倒木。
でも、ここも数千年後には新たな巨木がたっているかも・・
 
 
 やっぱり森が美しくて、
立ち止まっては写真を撮らずにはいられません。
ここから、本格的に雨も落ちてきましたが、
雨が降って森がさらに美しく輝くことも、
屋久島に来て実感しました。
 
ウィルソン株
 
 大株歩道から約40分。
アーネスト・ウィルソン博士が世界へ発表したことから
その名がつけられたというウィルソン株
ハート形は入って右側から撮影。
なかには祠もありました。
まだまだ登りは続きます。  
大王杉
 
 
推定樹齢3000年。
樹高24.7m
胸高周囲 11.1m
縄文杉が発見されるまで屋久島最大と言われていた杉です。
 夫婦杉
 
倒木・更新・合体を繰り返す屋久杉。
でも、高さ10mを越えることころで癒合して成長するのは珍しいそうです。
向かって右が夫、左が妻。
こんな風に支えあっているかなぁ。
そして、いよいよ縄文杉が近くなってきました。
 縄文杉
 
 昭和41(1966)年に発見された屋久杉最大の老樹。
根廻り43m
胸高周囲16.4m
高さ25.3m
当時はその姿と発見者の名前から“大岩杉”と呼ばれていた。
発見当時は樹齢4000年と言われ、
その後7200年とも2170年ともいわれているが、
結局謎に包まれている。
 
写真では到底撮り切れないその壮大さ。
それは、屋久杉の不思議を講習で学んだからこそ、更にわかること。

厳しい環境を乗り越え、何千年も生き抜く忍耐力、知力、包容力、そして柔軟性。
そのすべてが、この壮大な姿となって、
私たちにいろんなことを教えてくれているのですね。

折しも今日が誕生日というわが友。
一緒に来られて本当に嬉しかった
ありがとう!!
北展望台はしばらく二人の貸し切りでした。
後で分かったことですが、この日の縄文杉の訪問者は、100人ほど。
まれにみる少なさ。
台風などの不順な天候のせいなのでしょうが、本当にラッキーでした。

10:30
5時間の行程の疲れなど、どこかに吹き飛んでしました。
雨は本降りに。
高塚小屋も二人貸し切りで、靴を脱いで、お昼を食べて元気回復。
11:30出発です。
行きにも、昨日講習で一緒だった方に出会いました。
その方は、昨日のうちに淀川登山口まで詰め、今日宮之浦岳に登って、縄文杉を見て降りてこられたとか。

そして、帰り道たくさんの講習生の方と再会。
昨日帰れなかった人も、次の楽しみを見つけてもう動いている。
本当にエネルギッシュな方たちでした。
14:45 荒川登山口に到着。
休憩も含め、9時間10分の行程でした。
マラソンをしているだけあって、友の体力もかなりなもの。
ガンガン歩く後ろ姿に、頑張ってついていきました。
   
今日は、四季の宿尾之間の最後の夜。

屋久島の海の幸、山の幸を堪能させていただいて、
心も体も癒していただきました。
本当にお世話になりました。

私たちが昔住んでいたベネズエラの
海辺の宿を思いださせてくれるこの空間が、本当に好きでした。
次は、ここで相棒とcervesaを飲むぞ!

8/2(木) 屋久島最後の日

7/28から滞在した屋久島もいよいよ今日でお別れ。
でも、11:25飛行機が飛び立つまで、旅は終わらない。
ということで、白谷雲水峡を目指して、朝4時に宿を出ました。
が、
叩きつけるような雨がふりだしました。
雨粒ではなく雨の柱がフロントガラスに刺さり、なんにも見えません。
台風の時の雨の降り方とは全く違います。

屋久島空港を過ぎたところまで行きましたが、
視界が悪すぎて怖いので、路肩に停めて
久しぶりに携帯の雨雲レーダーを見ました。
すると、今回はちゃんと雨雲レーダーにうっつていました。
真っ赤な塊が…

しかも、それは9時ぐらいまで断続的に続くようです。
天気予報は当たらなくても、
今現在これだけの雨が降っていたら、山はどうなっているか。
白谷雲水峡はいくつも沢を渡るコース。
友人と話して、
断腸の思いで白谷雲水峡をあきらめ、
空港まで引き返し、雨が落ち着くのを待ちました。

二日続けて3時起きだったので、車の中で仮眠。
相談の結果、フルーツガーデンに行ってみることにしました。 
   
 モンステラ  パパイヤ
バナナ ハイビスカス
それまでもいろんな植物を見ましたが、
一向に名前が覚えられず、かえって調べました。

フルーツガーデンはここから
ジャックと豆の木のモデルになったといわれる豆の木
シダが巨木に。
タコノキ
ガジュマルもこの一種のようです。
左側の木の表面から剥がれ落ちた実。
トンカチで割って食べられるとか。 
ウォーターレタスという名前だったと思います。 
案内人のおじさんが立ち止まっては名前を教えてくださるのですが、
 ここからは、まったく名前が覚えられませんでした。
   
ここは、屋久島に来る前に
私が屋久島に抱いていた通りの南国雰囲気あふれるところでした。

10分ほどでぐるっと回ったら、
お店に入って
お店のおばさんとおしゃべりしながら、フルーツの試食
美味しかったです。

長くて、そして短い6日間の旅。
昔と変わらず笑顔の素敵な、ガッツあふれる友との旅。
本当に楽しく、そして、
これからにつながるエネルギーをもらった旅でした。

ありがとう!!屋久島

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