秋の女二人旅

~雲海に誘われて~

H30.9.222~23

兵庫県朝来市和田山町 竹田城(353.7m)

 岡山県勝田郡奈義町・鳥取県八頭郡智頭町 那岐山(なぎさん)1255m


夏、娘と信州の山登りを予定していましたが、
娘の仕事、私のキャンプ等予定が合わず断念。
でも、やっぱりどこか行きたいよね。
ということで、
9月の3連休、娘が選んだのは天空の城竹田城
母さんの選択は、氷ノ山後山那岐山国定公園の一角をなす那岐山。
レッツ、女旅!!


9月22日 竹田城
 
 
竹田城跡は、山城遺跡として全国でもまれな完存する遺構であり、
虎が臥せているように見えることから
「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれています。
晩秋のよく晴れた早朝に朝霧が発生することがあり、
但馬地方の風物詩となっています。
この雲海に包まれた姿は、
まさに天空に浮かぶ城を思わせ、
いつの間にか「天空の城」・「日本のマチュピチュ」とも呼ばれるようになりました。

―和田山町観光協会HPより―
朝7時に宇品港集合。
そこから山陽道をひたすら東進。
姫路東ICから播但道に入り国道312号線へ。
そして竹田城下のまちなか駐車場へ。
ここまで400km
4時間半の道のりでした。

二人で3つのパーキングごとに交代して
おしゃべりしながらのドライブ
楽しかった。
駐車場には案内してくださる方がいて、
竹田城への道を分かりやすく教えてくださいました。

近くのおしゃれなお店でパンケーキ
久しぶりの女子飯?を食べ
いざ、竹田城へ。
前回の蒜山の女子旅の時も
最初はルンルンだったね。
観光案内所を通り過ぎ
踏切を渡ったら、城下町の街並み。
そしてすぐに登山口がありました。

案内人の方が勧めてくださったように
この駅裏登山口から上がって
表米神社登山口を降りてこようと思います。

和田山に着いた時は土砂降りだったのに
すっかり雨も上がりました。
しっとりと濡れた道を
快適に登れました。
ほどよく汗をかくころ
木々の間に街並みも見えてきました。
30分ほど上がると料金所に着きました。
500円の入場料を払い、
ミスト付きの扇風機で涼んだら
竹田城は目の前です。
観光案内所でも紹介されている
穴太(あのう)積み・算木積みと呼ばれる
石積の技法。
昔の人の知恵と技術
すごいですね。
北千畳から見た景色
三ノ丸跡には、案内の方がいて
『あなた方の美貌が勝つか、カメラの技術が勝つか試してみますか?』
と言いながら写真を撮ってくださいました。
あんまり写真は好きではないのですが、
今回の旅行で数少ない二人の写真です。
展望は360度
雨雲もきれて
景色を楽しむことができました。
花屋敷があったあたり
イベントもいろいろあるみたいなので、
トロッコのようなものがありました。
こちらが正門
ここにあった門とその後ろのお城
さぞかし立派だったことでしょう。
見れば見るほど立派な石積
圧倒されます。
帰りは表米神社登山道へ。
 下りはあっという間でした。
雲海の竹田城は見れなかったけど
南北400m、東西100mに及ぶ石垣遺構
そして、眼下に広がる360度の景色が見られて大満足。
来てよかった。

お土産も買って、
明日の那岐山登山のため
150km中国自動車道を西に戻り、
美作ICに向かいました。
 美作ICに4時過ぎについて、まずは湯郷温泉へ。
さっぱりして、車を道の駅彩菜茶屋に停めて
近くの居酒屋“いろは”で乾杯!!

美味しいお酒とお料理で心も体もほんわかになりました。
でも、車へ戻ったら
なんだか、変な車が一杯やってきて
周りを取り囲まれてしまいました。
気のせいかもしれないけれど、やっぱり怖くて
先ほどのいろはに戻り、近くの宿泊を探してもらうも、どこも満杯
「うちの駐車場で寝たらいい。」と言ってくださった奥様
車を道の駅まで取りに行ってくださったご主人のおかげで
安心して眠ることができました。

旅先で感じる人の温かさ。
ありがとうございました。
 

9月23日 那岐山登山

カシミール3Dで作成

翌朝は5時に起き、
お世話になったいろはの玄関にお礼の手紙を置いて
那岐山登山口へ。
下界はものすごい霧でしたが、
那岐山麓の山の駅まで来たら、
何とここで雲海を見ることができました。
素晴らしい景色にしばらく見惚れていました。
そして、那岐山のB・C登山口へ。
人気の山なのですね。
早朝7時にして、
第三駐車場は
ほぼ満車状態でした。
Cコースから上がり、Bコースを下りるつもりでしたが、
帰りはAコースがよさそうです。
広い林道を上がり始めました。
やはりここもクマさんがいるのですね。
そして、山道へ。
さぁ、楽しもう!!
Cコースは整備された穏やかな道でした。
標高差が800mで登りごたえがあるけれど
穏やかで優しい山だと紹介されていた那岐
うなずけます。
傾斜はさほどきつくないですが、
ぐんぐん上っていく感じはあります。
前回の蒜山女二人旅(蒜山三座H26)を思い出しました。
やっぱり、ハードになっていくのかなぁ。
一時間ほど上がると、大神岩に到着しました。
食欲のなかった娘。
ここでしっかり休憩して栄養を取ろう!!
那岐山にはいくつか神仏ポイントがあるようです。
ここも、岩に不動明王の文字が刻まれていました。

そして、この大神岩にあがると・・・
 ここで素晴らしい雲海を見ることができました。
やっぱり今回は雲海を見るために来たんだね。
二人でほーっとため息をつきながら見ほれました。
 食べて元気回復。
足取りも軽く進んでいきます。
 だんだん空が近くなってきました。
“空が近い”と“空が青い”では違うのよと娘に言われ
悩む母さんです。
三角点があるから山頂かと思いきや
ここは1240m
那岐山山頂は
北西に400mほど進んだところにあるようです。 
那岐山山頂
そして、その手前の避難小屋が見えます。
もうひと踏ん張り。
9時40分
2時間15分で那岐山山頂に着きました。
雲はありますが、
ここも360度の大展望です。
 
 
素晴らしい景色と栄養補給で
心も体も満タンにしました。
ありがとう、那岐山!!

さらに北西に伸びる稜線をすすみ、
1201mにあるAコース分岐を目指します。 
 手前のBコース分岐  Aコース分岐。左手に進めば鳥取側に降りるようです。
   
 Aコースはとてもきれいで快適な下りでした。
景色も楽しみながら、おしゃべりをしながら
クマさんにアピールしながら進みます。 
 そして、林道に降りてきました。
目の前に菩提寺に続くAコースが見えましたが、
Bコースを降りていくことにしました。
途中から山道に入りましたが、
あちこちに水で流されたのだなと思う跡がありました。
娘が
“水は大切。でも水は恐ろしい。”
とつぶやきました。
今回の西日本豪雨で、娘の住む町も大きな被害を受けました。
その水の音を聞きながら
きれいな植林地帯を進みます。
穏やかで優しい山。
この言葉が、心に何度もよみがえります。
 
そして、BC登山口の分岐に戻ってきました。
やり切った感満載です。
 12時に第三駐車場へ。
4時間半の登山でした。

蛇淵の滝を拝んでおりると
駐車場は下の第一駐車場も満タン。
林道にも、車道にもたくさんの車が停まっていました。
人気の理由、分かります。
朝の山の駅に戻って昼食。
もう、紅葉が色づき始めていました。
そういえば、明日は彼岸の入り。
季節は確実に移り変わっていきます。

さぁおうちに帰ろう。
広島のお兄ちゃんのアパートに寄ってお土産を置いて、
さらに西へ。
2日間で900kmのドライブ。
こんなに運転したのは初めてです。
二人で交替で運転できたので
無理なくできました。

おうちに帰ると、運動会が終わって帰ってきた父さんが、
おでんと釣ってきた魚で美味しい料理を作ってくれました。
魚大好きの娘は大喜び。

おしゃべりいっぱい
笑顔いっぱい
山の美味しい空気いっぱい
木々の緑いっぱい
雲海いっぱいの登山。

娘と歩ける幸せ。
いつもありがとう。


アウ
トドアレポート