ふりかえり


主に活動が終了した後に行う話し合い。


 ふりかえりは活動の正否を分けるほどの意味をもっている。ふりかえりによって、体験が意味づけられ、参加者が学んだ内容が明確になるからである。活動の様子を具体的に思い出し、自己の行動特性に気づくことや、集団とのかかわりを見つめ直すことは、自己理解を深めていく。
 AFPYでは指導者が「教える」ことより、参加者が「気づく」ことを重視している。指導者や主催者が伝えたいことを直接的に言葉で伝えるのではなく、具体的な活動を通して参加者に気づかせるために、ふりかえりはグループ主導で行うことが望ましい。
 目標が明確でないのにふりかえることはできない。目標設定をせずにふりかえることは、単に感想を述べ合っているにすぎない。

                  ・ 適当な場所を選び、全員が参加する。
                  ・ 活動を具体的に思い出す。
                  ・ 目標の達成度を評価する。
                  ・ 活動後の具体的な行動に結びつける。
                  ・ グループ主導で行う。

  体験学習サイクルについて(クリック!)


 「何が起こっていたのか。」「何が見えたか。」「何が聞こえたか。」「何を感じたか。」 ふりかえりを意識することは、自分の環境にアンテナを張る練習をしていることである。
 この意識をくり返すことで、自分の周りに起こっていることに敏感になる。起こっていることを意識しようともしない傍観者的なグループ構成から、積極的なグループの成長へ一歩踏み入れる大きなきっかけになる。