※藤村氏執筆「AFPY入門」から
「いつでも、どこでも、だれでもできる」ほとんど道具を使わない活動であり、範囲を広く考えると、PAの専用施設(エレメント)やゲームのグッズなどを使った活動も含まれる。
OBSの教育手法を活用した、小学生チャレンジプログラムや中高生クエストプログラムなどの「心の冒険サマースクール」を始めとする様々なコースもすべて含めて考えることができ、個人や人間関係のよりよい変容をめざして行われる活動は、学校の授業も含めてすべてをAFPYと考えることができる。
山口県の指導者とは
山口県に居住している、AFPYやPA関連の研修会に参加した教育関係者
健康な子どもから大人とは
治療的な活動ではないため「病気ではない」という意味であり、対象者の年齢には制限をもっていない。通常の学級に在籍する、軽度発達障害のある子どもたちへの教育的効果も大いに期待できる。
AFPYの指導要領・指導原理とは
野外活動や人間関係論の分野では、通常、体験学習サイクルと言われているものであるが、学校教育ではPlan(企画)−Do(実行)−See(評価)という言い方で従来から導入されている。
説明−実施−話し合い−ふりかえりというサイクルが、必要に応じて何度も試行錯誤を繰り返しながら目標を達成していくという学習法である。
以下は指導原理の概要
・ グループチャレンジによる課題解決
・ みんなが楽しい
・ 自己決定と自己責任
・ 暗喩(メタファー)の活用
・ 仕掛けて待つ
・ 勝差、順位をつけない
・ 全員参加
OBSとは
アウトワード・バウンド・スクール(OBS)の教育手法を活用して、大自然の中で集団による体験活動を、参加者の自主性を尊重しつつ、環境に配慮しながら展開していく長期移動キャンプである。イギリスで誕生し、アメリカにおいて野外でのグループカウンセリングとしての理論付けが行われて発展した。
PAとは
もともとアメリカの教師たちが、OBSの冒険教育の著しい教育効果に着目し、その概念や手法を学校教育に取り入れるという目的で開発されてきた様々なプログラムの体験学習である。
心の冒険サマースクールとは
山口県におけるOBS手法を活用した自然体験活動であり、現在は「8泊9日小学生チャレンジプログラム」、「8泊9日中高生クエストプログラム」、「3泊4日ペアレントプログラム」、「13泊14日指導者養成講習会」などのコースがある。