森のチャレンジコース活動記録


トレーナーフォローアップ講習会

2003/9/19〜21
成人8人〜15人
1グループ

 参加人数で分かるように、日々参加者か変化する今回の講習会でしたが、が、というかやっぱり波瀾万丈ではじまった講習会になりました。PAJからは、O氏とI氏。ぼくとつとしたI氏のキャラクターはそのままでしたが、眼光鋭いO氏のキャラクターは新しい感覚でした。グループとしての我々の存在。在り方。フルバリューの感覚と思いのずれ。それらを最後まで課題として持ち続けながら、2泊3日の講習会が進んでいきました。
 今回の講習会が成功だったのか、新しい課題を見つけるよい機会となったのか、想いはそれぞれだと思いますが、自分たちで培っていくトレーニングの一つの在り方を検証できたことについては、よい成果をあげられたのではないかと思います。

1日目

10:00〜12:00 本館会議室

アイスブレーキング(Hちゃん。O氏。I氏)

・ソーセージ
・カードコミュニケーション(今までのPA体験で一番印象に残っていること)
・7−11
・ハッピーじゃんけん(あいこ)
・意識するもの(赤・青)
・ウエスタンチャレンジ(たし算)
・パワーセーバー
・ネームホイップ
・ユーリーミサ
・Look up Look down 〜ネームヴァージョン〜
・Zip Zap
・Zip Zap + ユーリーミサ
・ルックアクロス
・Welcome
・キャッチ
・インパルス
・Look up Look down


13:00〜17:00

体育館エレメント実習(O氏。I氏)

・ポータブル手つなぎトラバース
  手つなぎトラバースの距離を長くすると、グループが2つに分かれてしまう危険性がある。ステージ1とステージ2というように切ってしまったらどうか。ポータブルウージーの順番を誤っている。

・ポータブルモホークウオーク(ベーシックヴァージョン)
  ポータブルの順番を、短・中・長にして、それぞれ独立して行う。そうすることで、課題をクリアしていくごとに学習していき、その学習をもとにつぎの課題へ進むという、体験学習のプログラムが成り立つ。モホークの両端にフープをおき、そこを出発点・ゴール点とする。

・ロープクライミング

  11MMのスタティックロープでは、その表面の構造上ブレーキノットがかからない。このエレメント専用の12mmクライミングロープの使用が原則。ビレーは、クライミングロープの下端で直接取る。ユニバーサルハーネスのバッククリップで別のビレーをすることはしない!


19:00〜21:00

ビレースクール・ロープワーク研修(自主研修)

・ビレースクール
  PA式のビレーワークと、OBS式のビレーワークは、どちらも使えるようにしておく方がよい。とにかく大切なのはロックがしっかりかかっていること。

・ロープワーク研修
  ハイエレメントの並行ロープ、おっかなびっくり、ジャイアントラダーは、ダブルロックカラビナ(ボールカラビナ)か、フィギアエイトフォロースルーを使用する。とくさがみね森のチャレンジコースでは、フォロースルーのボーライン(仕上がりはプーリンオンザバイト)を推奨する。
  ダブルフィギアエイトは、ドレスアップをしっかりやって、セイフティからのエンドは11cm以上(長すぎてもいけない)とること。
  必修ロープワーク
  ・フィギアエイト
  ・フィギアエイトオンナバイト
  ・ダブルフィギアエイト
  ・プルージック
  ・ダブルフィッシャーマンノット
  ・フォロースループーリンオンザバイト

2日目

9:00〜17:00(参加人数15人)

目標設定・今日の活動の設定と確認

・一日の活動の設計
  参加者全員による話し合い。

・個人の目標設定
  手のひらを使ったビーイング

・トレーニング開始
  エレメントのシステムの確認や、そのエレメントを使っての活動の流れなどの確認のため、ランダムにエレメント名が書かれたカードを引いて、そのエレメントについて自分が担当して確認を進めていくというやり方を、おやじが教えてくれた。
  Jタワーサイトからクライミングサイト、クワトロフィニアサイトへと移動していき、確認が終わった後、必要を感じたエレメントについては実際にそのエレメントを使っての研修をすることになった。
  結果としては、エレメントの確認作業が長引いて一日の活動を終始してしまい、天体観測サイトを残しての終了となった。

  今回取り扱ったエレメント
  ・ジャイアントシーソー
  ・TPシャッフル
   TPに横向きに腰掛けると、後ろ向きの落下の危険が増す。
   縦にうつぶせる形の姿勢は、子どもがそれを越える際に頭部に着地してしまうおそれがある。
  ・アイランズ(島わたり)
  ・スパーダーズウエーブ
   小屋の中にあるブルーシートにくるまれているものがそれ。柱のフックに四隅を取り付けてセッティング完了。
   足から入れても頭から入れてもかまわないが、降ろす時は足から降ろすことが基本。
   人数の多い方に頭をむける配慮が大切。
  ・ジャイアントスイング
   特にシステムが複雑なので、その使途については熟知することが必要。
   フルボディーハーネスか、ユニバーサルハーネスにチェストハーネスの併用が基本。
  ・手つなぎトラバース(マルチバイントラバース)
   次のエレメント(スカイウオーカー)への連続性を考えると、クライミングウオール側から始めるだが、実際はプラットホーム側(スカイウオーカー)からはじめた方が扱いやすい。
  ・スカイウオーカー
   使用頻度の少ないエレメント。ビレーロープに頼らないで渡ることは難しいという意見も・・・。
  ・ハイワイルドウージー(人文字バランス)
   トラスト系のアクティビティであるために、ここに至るまでのシークエンス(組み立て)が大切。
  ・パンパープランク
   空中ブランコにさわるという意識でケガを回避する配慮が必要。
   ボディービレー(ヒップビレー)のやり方の確認と、セカンドビレーの位置取りの確認。

19:00〜21:00(2階ホール)

IB・ふりかえりと明日の目標設定

・IB
 ダウンネルソンアップネルソン

・ふりかえり
 ゴールモニタリングパートナーと今日の活動についてふりかえる。
 全体で今日の活動についてふりかえる。

・明日の目標設定と活動の計画

ここで!I氏とO氏から重要な課題提示が!

       このグループは本当にグループとして機能しているのだろうか。
       このグループはフルバリューしていると言えるのだろうか。
       知っているつもりが、グループの成長を止めていないか。

 お二人からの話の内容を自分なりに整理してみると、おおきく上記にまとめられるのではないかと思います。これまでの自分たちを頭から否定されたようなショックを受けてしまいましたが、でも、考えれば考えるほど、これらの言葉は大きくなってきました。自分と自分たちのためにも、これらの言葉を謙虚に受け止め、成長していく必要がありそうです。

3日目

8:30〜13:00

トレーニング

エレメントの優先順位を決めて、それに従って担当した人が具体的に取り扱う。システムの確認・実際に体験・ファシリテートのシミュレーションetc

 ・体ほぐし
  十種ヶ峰ロンドンバージョンが誕生したようです。

 ・トラストフォール

 ・全方向ジャイアントシーソー
  自主性を重視した安全確認への配慮。
  楽しむことの大切さ。

 ・クアトロフィニア
  独特なビレーシステム。
  12人以上の人数が必要。
  ビレーアンカーとシェリフ(制動機)をつなぐカラビナは、スチールカラビナであるべき。イナブーがこの点については善処する。

14:00〜15:30

ふりかえり

  ・今回の講習会について
  ・これからの講習会について
    講習会の目標設定については、各自がはっきりした意識を持ってそれに取り組むこと。
    事前の意識確認をしっかり行って、講習会の目的と組み立てをしていく必要がある。
    講習会には、全日程参加が原則で、これを実行していく意識と努力が必要。


今回与えられた命題については、スタッフ全員で考えていく必要があります。それぞれができることを持ち寄って共通した意識の中で頑張っていきましょう。