錦川リバーツーリング


 鮎の漁期が終わるのを待って、山口県の清流錦川にリバーツーリングに出かけました。フジタのフォールディングカヤック1人用一艇と、オリジナルのカナディアン一艇です。

  

 出発は錦川清流線南桑駅正面の河原から、車を河原に置いて10時に出発です。

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 カヤックにはお母さんが乗り込み、コースの下見とルートの確認を担当しました。この時期、やながあちらこちらに仕掛けられているので、身軽なカヤックで下見をしてくれたことが安心につながります。カナディアンにはお父さんと子供2人が乗り込み、テントなどの装備も積み込みました。普段よりも深く水に沈むので、コース取りには気を遣います。

 実は今回、南桑を出発して2つ目の瀬で、コース取りに失敗してカナディアンの船底を大きく裂いてしまいました。アルミフレームに帆布を張り付けて防水加工しただけの船ですから、一度裂けたら損傷は以外に大きくなってしまいます。長さにして20cm。噴水のように水が噴き出してきました。

 ガムテープとカナディアンの踏み板を使って応急処置をして、何とか急をしのぎましたが、丈夫なプラスチック船の必要性を夫婦で感じた事件でした。

 以前妻が捕まって沈してしまったS字の瀬が、台風による増水で景観を変えているのにびっくりです。非常に通りやすい瀬になっていて、もうここはデインジャラスゾーンではなくなっています。それよりも、椋野のキャンプ場手前の瀬の方が、本流に乗らないと先に進めないし、そのまま進むと隠れ岩に乗り上げてしまうしで、厳しかったように思いました。

   椋野のキャンプ場をすぎて、荒瀬に向かう前のとろ場です。錦川はいつ来ても水がきれいにすんでいて、周りの景観も手伝って心が洗われるようです。この先に錦川最大の難関。竹藪の瀬がありますが、私たちは挑戦しようと思う気持ちは全くなく、いつもポーテージしてやり過ごしています。今回は荷物が多いのでライニングしました。竹藪の瀬も増水で景観が変わっていて、岩がむき出しで太い竹や木が倒れかかっていて、更に厳しくなっています。若い人たちのグループが、ここで沈して近くの病院に行ったと言うことで足止めされていました。


   本日のキャンプサイトは、南河内駅に近い細利の沈下橋です。沈下橋の下の河原にテントを張って、1日目のリバーツーリングの締めくくりとしました。
 バックキャンピングさながらの装備で、家族4人でダンロップ4てん1つでしたが、ぎゅうぎゅう詰めのテントの中は人いきれで暖かくて、寝心地の良い夜を過ごしました。ここをテント場に選んだのは、増水したときに脱出しやすい河原と、清流線の駅に近い場所という条件を満たしていたからです。次の日の天気が崩れるという予報だったので、すぐにでも予定を変更して南桑に戻れる場所を選びました。

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 カヌーで川を下っていると、キャンプにちょうど良い河原がいくつも現れてきます。椋野のキャンプ場もトイレや水の設備があっていいのですが、人混みを離れて仲間と静かに夜を過ごすのもいいもんです。子どもたちは、満天の星空を見てはしゃいでいました。
 この日は、朝の10時に南桑を出発して、船底の修理の間に昼食にして、4時にテントサイトに着きました。あっちこっちで休んで、のんびり6時間の気持ちのいいツーリングでした。

 次の日は鮎釣りのおじさんが軽トラで乗り込んできて目を覚まされました。7時にテントを撤収して朝食を食べて8時には出発しました。雲行きが怪しくて、早めに錦帯橋へ向かおうと思ったのです。実はここから先はわたしんちにとっては、初めてのコースです。出発してしばらくすると、護岸が右にせり出して流れが急になった左曲がりの瀬が現れましたが、思ったより素直に通り抜けることができました。この瀬の出口にキャンプにお勧めの河原が現れて、カナディアンの10艇以上のグループが楽しそうに朝を楽しんでいました。天候の心配さえなかったら、ここのサイトはお勧めです。周りが渓谷のような景色で、別天地にいるかのようです。

 新幹線の橋の下の大きなやなを越えてから雨に降られましたが、正午、雨がひどくなる前に錦帯橋に着くことができました。水量が少なくて、船底をこするようなところもありましたが、テントサイトの沈下橋から錦帯橋までは、本当にのんびりリバーツーリングを楽しむことができました。目の前に現れてくる錦帯橋は感動ものです。
 今回の行程は、南桑から錦帯橋までの約22km。のんびりゆっくり1泊2日のカヌーパッキングでした。春のシーズンまでには、何とかお金を貯めてプラスチックのカナディアンを買おうねと、妻と約束を交わして帰路に着きました。

今回の費用

食費 : ¥2,000 (2日分)

お酒代 : ¥1,400

ちなみにカヌーは、1艇はフジタカヌーの製品ですが、カナディアンは自作で、材料費は約3万円です。


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