莇ヶ岳〜弟見山〜仏峠〜三ツヶ峰〜高岳縦走

H17.4.29(FRI)〜30(SAT)
山口県北部中国山系


あざみがだけ

莇ヶ岳

1004m

 平成17年度 ゴールデンウィーク!わたしんちはフルメンバーでバックパッキングツアーに出かけました。目的は莇ヶ岳から高岳までの縦走です。

 4月29日(金)A.M.5:30
 明るくなり始めた東の空を背に、わたしんちは車2台で阿東町徳佐へ向かいました。ゴール地点の高岳ふもとに、帰宅用の車を置くためです。車1台をゴール地点に置いて再び国道315号線を引き返し、A.M.8:00に莇ヶ岳登山道駐車場に到着です。車からフルパッキングのザックを降ろし、ルートを確認してA.M.8:30分、まずは莇ヶ岳めざして歩きだしました。

8:30 莇ヶ岳登山口 9:00 稜線への分岐 MAPリーディング 9:30 鎖場分岐

 以前ははっきりしなかった稜線への分岐もしっかり踏み固められ、道標までついていました。所々直登のような斜面がありますが、それほど苦労することなく、のんびり1時間半で山頂に到着しました。コシアブラの若芽があちこちで見られ、山菜の天ぷらが食べたくなります。

10:00 莇ヶ岳山頂 (1004m)

おととみやま

弟見山

1085m

 莇ヶ岳の山頂から北西へ稜線を進み、弟見山へ向かいます。チマキザサをかき分けるように登山道を進むと、きれいなブナ林の稜線が現れました。

10:30 莇ヶ岳山頂出発 11:00 ブナ林 11:30 莇ヶ岳を振り返る 弟見山直下のカタクリ

 いくつかのアップダウンを繰り返し、2時間かけて弟見山へ到着です。弟見山に至る稜線沿いにカタクリの花が咲いていました。一昨年寂地山の稜線で穏やかに咲いているカタクリに感動しましたが、弟見山にもカタクリの植生を発見して嬉しくなりました。

12:30 弟見山頂(1085m)

 14:00 弟見山から仏峠に向けて稜線を下ります。16:00 に仏峠に到着。リョウブの林をくぐりながら、2時間近い行程でした。結局、莇ヶ岳登山口から7時間半歩いた一日になりました。

 仏峠の植林の中でテントを張りました。小川の水はきれいで、渇いたのどを潤してくれます。ここの水がいちばんおいしいと、山の仲間が言っていました。


みつがみね

三ツヶ峰

969.6m

 木漏れ日の中でテントをたたみ、7:30分 仏峠を三ヶ峰へ向けて出発しました。登山口からいきなり150mUPの稜線直登です。喘ぎながら最初のピークにたどり着き、小さなアップダウンを繰り返して三ヶ峰に到着しました。

7:30 三ヶ峰登山口 出発直後の直登 8:30 植林の稜線 弟見山を振り返る

 登山口から休憩無しの1時間半。山頂からは徳佐の町並みが見下ろせます。今まで私はここを「三ツ頭」と呼んでいましたが、山頂にある道標には「三ヶ峰」とありました。いずれにしても、野堂峠、仏峠、桐ヶ峠からの三つの稜線が集まる山で、それが名前の由来になっているようです。

9:00 三ツヶ峰山頂 (969.6m)

たかだけ

高岳

1040.7m

 三ヶ峰を 9:30分に出発し、まずは桐ヶ峠を目指します。アップダウンは穏やかですが、いくつもの倒木に道がふさがれていました。しかし、踏み後はしっかりしており、道を誤ることはありません。地図読みの練習にはもってこいの稜線です。11:40分に桐ヶ峠に到着しました。この日の予定は、高岳山頂付近でビバークです。峠に荷物を置いて、徳佐側に水を補給しに行きました。昼ご飯を食べて、13:00 高岳へ向けて再出発です。

10:00 高岳を望む 11:40 桐ヶ峠 13:30 山頂直下 十種ヶ峰を望む

 高岳山頂直下は心臓破りの傾斜でした。2等三角点がチマキザサの中にあり、山頂からの見晴らしはありません。そこから数十メートル進んで、展望場があります。

13:40 高岳山頂 (1040.7m)

 展望場からの景観は素晴らしく、直下に広がる徳佐盆地と雄々しくそびえる十種ヶ峰が疲れた体を癒してくれます。


 夜半過ぎから天気が崩れるとの情報を得ました。山頂でのビバークはあきらめなくてはいけないようです。高岳から徳佐への下りは傾斜がきつく、雨が降ったら足元が不安定になります。2泊3日の予定を1泊2日に繰り上げ、15:30 急いで下山を始めました。

16:30 下山途中 17:00 登山口着 17:30 駐車場着

 高岳からの下りは思ったより長く、車を止めている駐車場まで2時間かかりましたが、明るい内に下山することができました。この日の行程は休憩を含めて10時間。2日掛けてつないだ稜線を車中から眺めながら、充実した気持ちで帰宅しました。


わたしんちアウトドアレポート