ニセコ山系アンヌプリ山頂
冬季登頂未遂!


2004/12/29(WED)
北海道ニセコ町
アンヌプリ国際スキー場

 テレマークを始めたわたしんちのたいやきめいりんです。デビューは初めての北海道!初めてのニセコになりました。心配されていた雪も数日前から降り続き、真っ白なゲレンデが広がっています。気温はマイナス10℃!触れている皮膚が凍り付きそうな冷たい空気です。
 4泊5日の日程の中、目の前にそびえているアンヌプリ山がどうしても気になります。北海道に来て3日目。ついに太陽が顔を出しました。これは行くしかなさそうです。

 ゴンドラを乗り継いで、山頂付近まで行くことができました。眼下に広がる斜面は急勾配で目がくらみそうですが、迫ってくる山頂の迫力に心を奪われています。

 

 気温はマイナス10℃以下。山岳警備隊の方が「体感気温はマイナス20℃を下回るだろうねぇ。」と言われました。山頂の様子を聞くと、「風が強くてお勧めできないなぁ。ガスが出てきたらお願いだから引き返してください。」とのこと。周りを見ると、みるみるガスがあがってきて真っ白な雲に覆われてしまいました。
 ここまで来たのだからとにかく進んでみよう!と、スキー板を置いて、斜面をジグを切って歩き始めました。ツボ足で膝上まで足が沈みます。子どもたちは時折吹く強風にとばされまいと踏ん張っています。鼻歌を口ずさむお母さんに励まされながらそれでもしばらく進みましたが、いっそう強くなった吹雪で前も後ろも見えなくなってしまいました。ホワイトアウトです!これはすでにレジャーではありません。おそらくもう30分も歩いたら最初のピークに出るのでしょうが、ここで登頂をあきらめました。
 先頭を代わって下山し始めましたが、なんとつけてきたはずの深い足跡が雪で埋まって消えてしまっています。中国山系の雪山では想像もつかない状態です。驚きました!何度かルートを外しながら、ようやく下山ルートのポールを見つけました。危ないところでした。

 中腹の小屋まで帰ってきました。暖かい暖炉の横で溶けそうになりながらめいりんが涙ぐんでいました。今回のアンヌプリは未遂に終わってしまいましたが、また来る機会があったら次こそは山頂に立ちたいと思っています。


わたしんちアウトドアレポート