H15.5.3(SAT)〜5.5(MON)
山口県六日市町宇佐
西中国山地国定公園
飛び石連休の後半、連続の週末天気大崩れが嘘のようなゴールデンウイーク、187号線を錦川を見ながらやってきました寂地峡キャンプ場。信州の上高地を思わせるような雰囲気です。オートキャンプ場があちこちに出てきた現在も、かたくなに一般キャンプ場を守っているこの場所では、家ごと引っ越してきたような派手なサイトはありません。リヤカーで運べる程度のキャンプ用品が広げられて、車の騒音も少ない静かな空間がありました。
最初に渡された17番のサイトは、テント村から離れて独立したサイトだったのですが、その分駐車場から離れていて移動が大変だったため、木立の中に独立した27番のサイトに変更しました。このサイトは、2つ分のサイトが一緒になっていたサイトで、テントを張っても十分タープを張る広さがありました。他のほとんどのサイトはどこも6畳程度の広さしかなく、予約の時に前知識を持って番号の指定が必要かもしれません。一番のお勧めは33番サイトです。 |
1日目は昼過ぎについてハイキングもせずのんびりしましたが、2日目は草履から登山靴に履き替えて寂地山へ向かいました。今回の山行の目的は、山菜取りとカタクリの花を見ることです。
午前8時45分にキャンプ場を出発。林道の横の谷沿いでウドを見つけたり、シシウドを採ったりしてゆっくり犬戻しの滝の遊歩道入り口まで歩きます。林道はこの先寂地山への登山道入り口まで続いていますが、ハイカーなら迷わず遊歩道を選択です。峡谷沿いの遊歩道は、橋が渡してあったり急斜面を階段がつけられてあったりと、あえぐようなところがいくつかありますが、途中現れる犬戻しの滝の景観はなかなかのものです。さらに、この遊歩道では、モミジガサにお目にかかることができました。
遊歩道入り口 | 犬戻しの滝 | ハナイカダ | シシウド |
遊歩道を登り切ると先ほどの林道に出ます。林道終点から寂地への登山道を登り始めます。階段がつけられた斜面をあえぎながら登って、1時間弱で稜線の分岐に出ました。分岐の手前からカタクリの小さな花が現れ始めます。全体的に少し時期が遅かったようでしたが、今回の目的の一つのカタクリの花は、稜線沿いに清楚に咲いていました。以前はこの花からデンプンをとって、そこからカタクリ粉と名付けられたと言うことですが、うす桃色に小さく咲いているカタクリの花を見ていると、とても手折る気にはなりません。8年かけてやっと花をつけると聞いたらなおさらです。
寂地山山頂でいつものカップラーメンを食べ、カタクリの花を見ながらみのこし峠へ稜線を進み、さらに右谷山へ足を進めました。稜線の隙間からちょこっとだけ展望がありましたが、寂地山も右谷山もほとんど展望のない山でした。みのこし峠から右谷ヶ岳の途中にあるピークの方が、右谷山よりも30m高いと言うのも納得できません。次回は、寂地から冠山を縦走してみようと思います。
寂地山山頂1337m | みのこし峠 | 右谷山山頂1234m |
みのこし峠からの下りは、本当に長い長い下りでした。転がるように駆け下りること1時間、ようやく木馬トンネルにつきました。さらにトンネルからBコースに入り、五竜の滝を眺めながらキャンプ場まで下りました。キャンプ場到着午後4時30分。8時間の山歩きで充実した一日になりました。キャンプ登山のよいところは、車を運転することがないから着いてすぐにビールで乾杯ができることです。大人は冷えたビールで、子どもたちはジュースとアイスクリームで一日の労をねぎらいました。
みのこしからの下り | 木馬トンネル | 五竜の滝コース | 寂地峡到着 |
3日目は午前中にキャンプを撤収して、冠高原に山菜を探しに出かけました。この日もゆっくりするはずが、結局4時間以上の山歩きとなり、相変わらずわたしんちの行程はハードでした。しかし頑張ったぶん山菜もたくさん採れて、[ウド、タラ、コシアブラ、ミツバ、ワラビ、リョウブ]天ぷらや山菜ご飯を堪能することができました。
自分たちの体力を確認しながら、子どもたちの成長に目を細める、ハードで充実した3日間でした。