2003/9/5
ロケーション : 須佐深まてかた
ショップ : SUSAリゾート
気温 : 25℃
水温 : 27℃
透明度 : 5m〜10m
透視度 : 10m〜20m
エントリーTime : (10:13)10:24分
エキジットTime : 12:28分
潜行時間 :124分
水深 : 最大9m
メンバー : PARAさんとおくちゃん
この日の深まてかたは、べたなぎの晴天でした。沖合に見える砂地の色も、薄緑に映えて、コンディションの良さを教えてくれます。今回の目的地は、まてかた湾南山斜面の落ち込みにある「スプラッシュマウンテン」です。たどり着くまでがなかなか長いので、思っていたより長めの120分ダイブとなりました。
10:13分に海に入って、それからしばらく海面を移動します。沖の根の手前左側の旗まで10分。コンパスをほぼ西にあわせて潜行を開始しました。水深を3m程度でキープしながら20分進むと、10m程度の水深の砂地が現れます。コンパスで方向を確認してさらに数分。いきなり岩盤が目の前に現れ、山の斜面の落ち込みに到達したことを知らせてくれます。
スズメダイの群れに囲まれながら岩盤を左側に回り込むと小さな湾が現れました。そこで浮上して確かめると、目的だった場所より結構右にふられていたことが分かりました。左にふられる癖のある自分でしたが、あまり気にしすぎて今回は右にふられてしまっていたようです。
湾の中は岩が魚礁のように入り組んで、透視度の高い水の中でたくさんの魚が群れています。
イシガキダイ、オヤビッチャ、シリキルリスズメダイ、スズメダイ、イシダイの幼魚、メバル、ベラ、ゴンズイ、キンメモドキ、そして幻のサザナミヤッコの幼魚!写真には写っていませんでしたが、「おー。須佐にも沖縄と同じねんりん模様のお魚がいるのね。」と、何気なく感激した魚がいたのです。タテジマキンチャクダイの幼魚かと思いましたが、家に帰って調べてみると、年輪の具合と色具合がどうもサザナミヤッコっぽいのです。お魚に詳しくない私なので、信憑性のほどは自信がなくなってきていますが、あのねんりん模様の魚は必ずいました。
スプラッシュマウンテンの見所はトンネルの入り口と出口にあるケーブと、トンネルの壁に咲いているキサンゴです。
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山から落ちる清水の水滴がトンネル入り口の水面をたたき、小さな波紋をいくつも作っています。太陽の光が水面で拡散され、いつまで見ていても飽きない光のダンスのようです。これがここの名前「スプラッシュマウンテン」の由来でしょう。そして、この清水が、トンネルの中のキサンゴの発生につながっているのかもしれません。 |
トンネル入り口の小ケーブ。トンネル出口の大ケーブ。どちらも人が一人やっと通れるくらいの狭さで、途中からはライトがないと進むことができません。ケーブの奥も神秘的で魅力的なのですが、振り向いた時のケーブ入り口の青い海の光が最高にきれいでした。
タンクの空気も70を切り、そろそろ戻らなくてはいけなくなりました。すでに一時間半以上はは潜行していますが、切りのない思いを振り切って帰路につきました。途中の砂地で寝ころんだり、穴から顔を出しているウミヘビ?をつついて遊んだり、タンクの空気が30を切る寸前までのんびり散歩してゆっくり戻りました。
2時間以上のロングダイブは私たち2人にとっても初めてでしたが、変化に富んだ地形と、海面から差す光の美しさと魚影の濃さは、200%の満足感を与えてくれました。このスプラッシュマウンテンは、今のわたしんちのダイビングスポットのベスト1です。