向道湖カヌーツーリング


2003/6/3(TUE)
周南市黒瀬

 久しぶりにPARAさんと休みが合って、天気もいいのでカヌーに出かけることにしました。錦川のリバーツーリングもよかったのですが、6月1日から鮎釣りの解禁で、平日とはいえ、釣り師とのトラブルが予想されるので、今までいったことのない周南市の向道湖へ出かけることにしました。
 国道376号線を徳山から北上し、鹿野の手前の向道湖へ向かいます。この湖は錦川の上流に位置し、大きな水瓶菅野ダムのさらに上流のダム湖です。狭い谷に造られた向道ダムは、国道からはその姿を望むことはできず、今回湖面からその姿を望むことは、小さな冒険旅行をしているみたいでなんとなくドキドキします。

  

 10:30分。向道湖の北の端、金峰山へつながる橋のふもとからスタートしました。この日は風も穏やかで、のんびりしたパドリングで滑るように進んでいきます。先日来の雨のおかげで雨のおかげで水量も多く、湖の中州もほとんどが水没しています。中州に茂ったカヤや木々が、まるでマングローブの林のように水面に顔を出しています。わざとその林にカヌーをつっこみ、久しぶりに子供のようにはしゃいで遊びました。

進むごとに狭くなっていく感じがしましたが、そのぶん何となくリバーツーリングを楽しんでいるような気分になります。左右ともに結構切り立った崖で、休憩をするための上陸地点がなかなか見つかりません。支流の奥にカヌーを進めると、自分たちに気づいていないタヌキが目の前を横切りました。

  

 出発から約2時間半でダムにつきました。湖岸から次第に顔を見せてくる向道ダムはなかなかの迫力です。小さなダムでしたが、切り立ったV字の谷を渡ったダムは、秘境という感じさえしてきます。

  

 音を立てて放水をしているダムの横をドキドキしながら対岸の管理事務所の船着き場まで進みました。こっそりと着岸して、内側から壁を乗り越えてダムにつながる県道に出ました。県道から下を見ると、真っ白い放水が深い谷に落ちていてそのコントラストに目を奪われます。ロケーションのよい場所でお湯を沸かし、お昼ご飯を食べました。
 帰りは2時間で出発地点まで戻りました。曇りがちだった天気でしたが、紫外線が結構強くて、半パンで漕いだ私の太股は見事にやけどをしていました。しかし、それ以外は本当に気持ちのよいツーリングで、久しぶりにのんびりしたカヌーを楽しむことができました。


わたしんちアウトドアレポート