期日 : 平成14年2月2日〜3日
宿泊地 : もみの木森林公園内「もみの木荘」
ゲレンデ : クロスカントリー小室井山コース
雪が積もったとの情報に、またまた心がうずきだしました。先日の日帰りではやはり強行軍だったので、今回は1泊2日にしようと、いつもの「魅惑の里」に連絡をしてみました。しかし、みんな考えることは同じと見えて、4人用のケビンは満室で予約が取れませんでした。6人用のケビンは空いていたのですが、家族4人で利用するとなると、けっこう値段がはってしまいます。ゲレンデのある「もみの木荘」を調べてみると、素泊まりだけでは「魅惑の里」より安いではありませんか。そこで、わたしんちにしてみると贅沢かなあなんて思いながら、1泊2食付きのもみの木荘を利用することにしたのです。 |
吉和村までの国道は、積雪がほとんどありません。ちびきったスタットレスで一度も不安を感じることなく、「もみの木荘」に到着しました。
部屋から見たゲレンデは、今年一番の積雪で真っ白の雪景色です。おとーさんとおかーさんは、早速板をはいて夕暮れのゲレンデに飛び出しました。子どもたちはちょっと一休み。
17時を過ぎてリフトも止まったゲレンデには誰もいません。ゲレンデを横切って森の近くに寄ってみると、誰も踏み入れていない小さな原っぱが現れました。落ち着いてみてみると、ウサギやタヌキやキツネの足跡があちらこちらに付いています。今まさにそこら辺をはねているような、そんな錯覚すら起こりそうです。早朝にここで待っていたら、もしかしたら動物たちに出会えるかもしれません。明日早起きして、ここで朝のコーヒーを飲むことにしました。
もみの木荘での夕食は、子どもたちにとっては珍しい経験でした。自分たちでご飯を作らなくても、夕食が用意されているのです。給仕してくれた女の子に、「僕たちいつもカップヌードルだったけど、今日はごちそうなんだよ。」と話しかけたときには思わず赤面してしまいました。何にしても、キャンプでの食事が染み付いているわたしんちは、出されたものは汁まで残さず完食します。後片づけが楽だろうなあ…なんて思いつつ、部屋に戻りました。
初めての浴衣に袖を通して子どもたちはご機嫌です。風呂を終わって深夜まで、兄弟で遊んでいたようです。おとーさんとおかーさんは、明日早朝のクロカンに備えて、子どもたちより先に寝てしまいました。
に画像をはっています。
朝の6時は真っ暗でした。それでも、スキーの準備をして歩き出す頃には、空が白んできました。きりりと引き締まった雪はまるで氷上のようで、顔に当たる空気が皮膚を刺すような感じです。昨日の広場のそばの小屋に腰を下ろして、のんびり動物の出現を待つことにしました。
沸かしたお湯でコーヒーを入れて、しばらく何にもしない時を楽しみました。雪は好きです。騒がしい音を吸収してくれて、しんしんとした不思議な時間を与えてくれます。 一時間近く待ちましたが、残念なことに動物には出会えませんでした。スキーをはき直して、クロカンの2kmコースを回りました。雪ががちがちに凍っていて、テレマークのエッジもなかなか食い込まず、思わず苦労しましたが、早朝のクロカンがこんなに楽しいものだと感じることができて、本当に満足しました。 |
朝食を腹一杯食べて、家族でゲレンデへ出かけました。ゲレンデは先日来の寒波でカチコチのアイシング状態です。おとーさんは今回からテレマークスキーに挑戦でしたが、慣れない上にエッジが全然かからなくて滑るどころではありません。何回かロープリフトで上がってみましたが、テレマークターンどころではありませんでした。早々にゲレンデスキーを切り上げて、奥の広場で雪遊びをしている家族に合流しました。 |
スキー場(画像)を出発し、お昼を背中に背負って、林の中をテニスコートへ通じるクロカンコースへ向かいます。林の中をぬうように造られたコースでは、今にも動物が飛び出してきそうな気配がします。大きなヤドリギ(画像)に出会ったりしながら、夏場のサイクリングコースに入りました。
このコースだけでも7kmの楽しいコースなのですが、今回は、途中から小室井山に通じる林道コース(画像)に入りました。一転してマウンテンスキーになりますが、雪質によっては子どもでもチェレンジできる楽しいコースです。
途中からサイクリングコースに戻って、さくらの森にある休けい小屋(画像)で昼食を食べました。わたしんちはだいたいここで昼食を食べますが、コース半ばのよいポイントです。そこからのコースには、大小さまざまの雪のバームクーヘン(画像)が転がっていました。ここ数年通い詰めたもみの木ですが、初めての雪の作品です。
今回は、もみの木荘に宿をとってのクロカンでしたが、その分時間を気にせずじっくり楽しむことができました。この冬のクロカンはこれでおしまいかもしれません。来冬の雪が心から楽しみです。