OutDoor-Log

恐羅漢 雪洞にチャレンジ

2013.2.9〜10
広島県恐羅漢山


 勤務が終わって相棒と一緒に車に乗り込みました。最近は前の日にゲレンデに向かって、駐車場で朝を待ちます。小さいながらもキャンピングカー。居心地のいい夜です。今回の目的は、雪洞を掘ってそこで夜を過ごすこと。雪の稜線で一泊するための練習をすることです。

 昨日までの寒波で、新しい雪が積もっています。積雪100cmに新雪15cmです。そして天気は上々。午前中は不整地バーンを探して練習です。気持ちよくふかふか雪をふんで、そろそろ雪洞掘りに行こうかと思っていたときです。
 相棒が板を抱えてゲレンデを降りてきました。何かあったなと思っていたら、なんとケーブルビンディングのワイヤーケーブルがちぎれて、ビンディングが使用不能になっていました。
 換えの部品を持ってきていなかったので、ほとんどあきらめていたのですが、残ったケーブルを針金で強引に結んでなんとか補修することができました。テレマークのビンディングは作りが単純で助けられました。
 修理に時間がかかって、カヤ畑の奥に雪洞を掘り始めたのがごご3時になりました。しかし、思っていたより積雪量が少なく、数十センチ掘ったら土が出てきます。イグルー作りに方向を変えて、ブロックを切り出して積み上げていきました。新雪の下の雪は思っていたより柔らかく、ブロックの大きさがまちまちになります。それでも積み上げた雪が少しずつ形になり、後は時間との戦いになってきました。
 しかあし!
 あと少しで屋根まで届くというところで、上半分が音を立てて崩れてしまいました。時間は午後5時に迫ろうとしています。惜しくも時間切れです。落ち着いて考えると、もしできあがっていたとしても、素人が作った慣れないイグルーでは、夜に崩れてしまっていたかもしれません。この楽しい作戦は、次の機会に持ち越しとなりました。

 リフトの止まったゲレンデを引き返して、車に戻ります。今夜もキャンピングカーで暖かい夜を過ごします。気づくと汗びっしょりの2人でした。崩れてやめる決断ができたのは、2人が守られているからかもしれません。感謝です。

 2日目は、シールをポケットに入れて山頂に向かいました。復活したビンディングは何の不安もなく、雪に覆われた木々の間をのんびり歩くことができました。

 やっぱり山はいいです。ゆっくりのんびり山頂までの行程と、山頂を楽しんだ後は、お気に入りのカヤ畑ゲレンデで基本の練習をしました。

 2日間しっかり遊んで足はぱんぱんです。でも、少しずつでも上手になっている気がして、やっぱりテレマークスキーはいいです。この冬に2人はとうとうバックルのない皮ブーツになりました。柔らかいくつの裏から伝わってくる雪面の感じがたまりません。不安定なだけにしっかり踏まないとなかなか上手く曲がれないし、それがまた楽しくなってきました。相棒と一緒にできるこの世界に感謝です。


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