わたしんち初!恐羅漢スキー

2006.1.23(MON)
西中国山地国定公園
恐羅漢スキー場


ブナ坂コース

 標高1346m。標高差500mの広島県が誇る自然雪南限のスキー場である。知り合いのテレマーカーが絶賛するこのスキー場に一度は行ってみたいと思っていたが、相棒とのタイミングも合い、ようやく実現した。
 山陽自動車道から広島経由で中国自動車道に乗り、戸河内ICで降りる。4km先の明神橋から内黒峠へ向かった。以前はこの峠が主なアクセス道だと聞いていたが、離合不可能な細さと勾配と、落ちたらやばい的な谷の恐怖に冷や汗をかきながら、何とか峠を抜けた。峠の途中からスキー場が見える。大きく3つに分かれたスキーコースが一望できた。出発から到着まで2時間半かかった。
 恐羅漢ロッジの駐車場に、導かれるままに駐車して、スキーの支度をする。リフト一日券は5900円。ICチケットは、帰宅時に返却すると1000円戻される。

 

 立山コースの第1ペアリフトは後から来ることにして、最初はブナ坂コースの第1ペアリフトに乗ることにした。ブナ坂はほとんど人がおらず、それも林間コース側の中級斜面は一人の姿もゲレンデにいない。ひろいゲレンデが2人のプライベートゲレンデになった。何度か基本を練習して、第2ペアリフトで山頂に向かった。ここは上級コースで、途中に最大傾斜34度の急斜面が現れるなど、変化に富んでいる。

 昼食は、ロッジの喧噪を避け、山頂から林間コースに入り、風の当たらない吹きだまりでストーブを出した。この林間コースは、最大2kmのロングクルージングが楽しめるおだやかなコースだった。スキー場の音楽も届かない世界で、スキー場を離れてツアーに出てきたような気分にもなる。おすすめである。

 午後は、立山コースに移動して、1500mの広くて長いゲレンデを楽しんだ。第2ペアリフト直下は急勾配だが、そこをクリアすると穏やかな中・緩斜面が広がる。第1ペアリフトあたりは、ほとんどスピードのでない緩斜面で、初心者にはいいコンディションだと思う。

  

 立山コースに多少物足りなさを感じて、再びブナ坂コースに戻った。第2ゲレンデからブナ坂コースを下ると、一人のテレマーカーに出会って話が弾んだ。今年から始めたにしてはいいテレマークを刻んでいて、カービング板とプラブーツの潜在能力を感じた。相棒は、細板と皮ブーツにこだわって、一つひとつ丁寧なターンを刻んでいる。練習のたまものである。

 ヒエバタコースのリフトは止まっていたが、山頂からちょっと歩いて降ってみた。連続する急斜面と、最大傾斜38度の魅力にとりつかれた。エキサイティングな素敵なコースだった。

 山頂からは眼下に中国山地が広がり、雪質もパウダーで申し分ない。何よりも、広いゲレンデに人が少なく、ボーダーにコースをじゃまされることはない。間違いなく、わたしんちお気に入りのゲレンデになった。雪さえたっぷりならば、わざわざ北海道へ行くこともないのではないかと思うくらいの、いいスキー場で、いい山である。

ヒエバタコース最上部から

 帰りは大規模林道を通った。16kmの遠回りだったが、除雪も丁寧で結局時間的には変わらなかった。安心して運転できる分、大規模林道をお勧めする。


わたしんちアウトドアレポート