夢は叶えるもの
憧れのペルー旅

レインボーマウンテン編
2024(R6)7.6
(現地時間)

Rainbow Mountain

マチュピチュに次ぐペルーの醍醐味です。
レインボーマウンテン

実は夫婦で砂漠地帯の景色だと思い込んでいて
実際は標高5000mの山岳地帯ということがわかり
覚悟を決めて行ってきました。

クスコから車で3時間以上かけて国立公園の入り口に向かいます。



動画:アルパカの群れ 
 山肌を土ぼこりをあげてぐんぐん登っていく観光タクシーの列が
できていました。
そして、時々リャマやアルパカを放牧に行く人たちとすれ違います。
本来の生活がそこにある。
私たち観光客の存在が、それを壊すことがないといいのですが・・
   

クスコは標高3500m
すでに富士山に近い標高です。
クスコ入りして3日目、体調の不調はなく高地順応はできていると信じたい。

レインボーマウンテンへの駐車場に到着すると
そこの標高は4600m
大気中の酸素濃度は通常の60パーセントを切ります。

数歩歩いただけで息切れをしてしまう環境でした。

ここから約400mアップなのですが
低地だとなんてことない登山の高低差です。
しかしここは5000mに至る高地です。

実は駐車場に着いた時には
二人とも軽い高山病の症状が出ていました。

踏み出す足に実感がなく、気持ちがふわふわとちょっと遠くにあるような感じです。
頭痛や筋肉痛、倦怠感といった劇症はないのでゆっくりゆっくり歩き始めました。

現地の人が馬を引いて道を往復しています。
高山病がひどい人や体力に自信のない人はお金を払って馬に乗っていました。
これも一つの旅の思い出かぁと思いつつ
山屋を自負している我々にとって馬は選択肢にありません。

じっくりじっくり
一歩一歩登っていきました。

気を抜くと、遠くに行ってしまいそうです。
頭はいたくないのですが、
急に気を失いそうになるのが怖い。。
歩いていればいつかはつく。
自分に言い聞かせながら登りました。

何か見えてきたぞ
人が集まっているぞ
もしかしてもうすぐなのか

人が集まっているところは第一展望台でした。
目の前に広がる壮大な景色からわざと目を落とし
その先の頂に向かって足を進めます。

ここから先は馬も歩いていない岩場の登りです。
深いところで呼吸をしないとあっという間に呼吸が苦しくなって足が止まってしまいます。

人は少しずつ少なくなってきました。

少しずつ少しずつ標高を稼いで
動画:そしてついに

レインボーマウンテンの対面にそびえる
標高5036mウィニクンカ山の頂上です。

これはたまらん!

第一展望所では曇りだった空が
一転雲が晴れて青空になってくれました。

二人で人生の最高標高 5036mを踏みしめました。

雲の切れ間からアンデスの白い頂が現れました。

たまらん!

5000mから見る景色はすごい!
感動して心が震えました。

ペルーには世界第3位のワスカラン山(6768m)をはじめとして、
6000mを越える山が7つもあります。
今見えているのはワウツアン山6395mだと思います。

5000mを越える高地にたてたこと
この景色を見れたこと
本当に感謝しかない…

動画:山頂のパノラマ

涙ぐんでいるガイドのホスティーノさんと3人で
ありえないくらい長い時間山頂を楽しみました。

しかし5000mにこれ以上長くは滞在できません。
下りはゆっくりと景色を見ながら降りていきました。

高山病の症状を軽くしてくれたのは実は「コカの葉」です。
帰りに寄ったレストランに、コカの葉が置いてありました。
好きなだけコップに入れてコカ茶を作る、現地の風習です。

コカ茶を作って胃に流し込み
柔らかくなったコカの葉を何枚も口に含んで噛み続けていると
眠気や倦怠感などがすっかり消えていきました。

コカってすごい!
体感しました。

帰国して調べていると
このレインボーマウンテンは近年発見されたもので
ペルーではマチュピチュに次ぐ観光スポットとして期待されているそうです。

温暖化で山の雪がとけるまでは一年中雪に覆われていて、現地の人もその存在を知る術がなかったそうです。

環境の変化が生み出した絶景です。
今回来ることができて、相棒とこの景色を共有することができて本当によかった!

サイコーです!


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