夢は叶えるもの
憧れのペルー旅

クスコ編
2024(R6)7.7
(現地時間)

CUSCO

マチュピチュやウルバンバ、レインボー・マウンテンへの起点となったクスコです。
古きインカの歴史とヨーロッパの歴史が混在して不思議な魅力をもった街になっています。

インカの栄枯盛衰を見つめ続けた石済みの古都と紹介されているインカ帝国の首都として栄えたクスコは
16世紀後半に侵攻してきたスペイン人によって建物が破壊され、アーチ状の窓や赤瓦が連なるコロニアル建築の街へと変貌しました。
インカ時代の精巧な石組みとコロニアル建築が融合する街並みは、1983年に世界遺産に登録されています。

スペインは外国の都市を征服すると
まずアルマス広場(町の中心となる広場、アルマスは武器という意味がある)とカテドラル(大聖堂)を造り
そこから植民地化を進めていったそうです。


   
 前日は、レインボーマウンテンの高山病の後遺症で
外食に行く元気もなく、、、、
日本からおかゆ持ってきてよかった。
おかゆを食べて、ビールを飲んだら爆睡でした。

朝はやっぱり4時に起きてしまいました。
 ペルー最後の日。
この日は初めて朝9時に出発です。
ゆっくり、起きてお風呂に入って、
このNovotelは浴槽があって、久しぶりにゆっくり方までつかれました。
買ったお土産を整理して、帰る支度ものんびりできました。
 とても素敵なホテルのロビーで朝ごはん。
本当に幸せな時間。
いい旅だったねと二人で反芻しました。
 
   

  

この日は7月7日
帰国に向けペルーを離れる日です。
夜の11時にリマを立つので、クスコ出発までの時間で旧市街地観光してきました。


まずは丘の上からクスコを見守る要塞

Sacsayhuaman

サクサイフアマンです。

クスコの中心地から北西へ2kmほど行った高台にある遺跡で、インカ軍がスペイン人と戦った場所とされ、クスコを守る要塞だったといわれています。
三層に組み上げられた遺跡は、そのジグザグな様相から稲妻の要塞ともいわれているそうです。

もとは20m以上の高さのある建築があったそうですが、スペイン軍に破壊されていまは土台しか残っていません。
それぞれの立場での正義だったのでしょうが、今となっては残念で仕方ありません。

次に車で数分の距離にある白いキリストの丘にやってきました。
そこから見える旧クスコの街並みは、アルマス広場をおなかに見立てたヒョウに形どられています。
インカの人々は動物のヒョウを崇拝していたようで
街並みをヒョウで形どるなどその崇拝ぶりは徹底しています。

中央左の三角の頂点がヒョウのしっぽにあたる部分で、中央右のアルマス広場がおなかの部分、
そしてここキリストの丘付近が頭になるそうです。

動画:クスコの街並み

旧市街に降りて車を降りました。

我々が泊まっていたホテルの付近一体が遺跡でした。
この通りの左側の石組は古きインカ時代の石組みです。
石と石の間はぴったりと重なっていて、その加工の正確さがよくわかります。
右側はインカの石組みを取り壊して作り替えたスペインのコロニアル建築です。
現地の方の複雑な感情を知ることができました。

旧クスコの市街巡りの最後の場所は

Iglesia de Santo Domingo

黄金に飾られていた太陽の神殿「サント・ドミンゴ教会」です。

インカ時代は黄金に輝き、コリカンチャ(黄金のある場所)と呼ばれていました。
スペイン人がインカ帝国を滅亡させた際に神殿を破壊し教会を建造しました。
土台の石組みはインカ時代のまま残っているそうです。

金の遺物はわずかに残るのみで、レプリカが飾られていました。


帰国だ!

リマで搭乗チケットをもらおうとするのですが
アメリカでのトランジット時間が足りないと
オンラインチェックインで取ったチケットがキャンセルされ
ユナイテッド航空からデルタ航空に変更されました。

相棒のスペイン語が冴えわたり
無事手続きを行うことができました。

よかったぁ
本当にすごい!

相棒!
ありがとう
これだぁ

帰れるぜ!
   

リマからニューヨークのアトランタ空港まで8時間
アトランタ空港でトランジット5時間
アトランタ空港から羽田空港まで13時間
羽田空港で乗り継ぎ4時間
羽田から岩国まで2時間

合計32時間
地球の裏側からの帰国はやはり長かった。


夫婦で夢描いていたペルーの旅がおわります。
不思議とさみしさはなく
やり上げたという充実感でいっぱいです。

夢は思っているだけでは実現しません。
それを実現させるための努力と思い続ける気力が必要です。

夫婦でまた次の夢に向かって一歩を踏み出します。

ただいま
日本!

長く、そしてあっという間の9日間でした。
素晴らしいアンデスの山々の景観、
神秘に満ちた古代帝国の遺跡、
自然の恵みに感謝し、様々な工夫をしながら生きている人々。
美味しかった食事
スペイン語にまみれて緊張が取れることはなかったけれど、
言葉は生きている。
その実感と通じ合える喜びも思い出すことができました。

夢は叶うものではなく、叶えるもの。
でも、一人では叶えることはできなかった。
相棒のおかげ
多動の私たちを見守り応援してくれる家族のおかげ
そして、目には見えないけれど見守ってくれる存在。

ありがとう。


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