十種ヶ峰に山シャクヤクを見に行きました。

山口県 十種ヶ峰
2021.5.3


今年もコロナ禍のGW
がまんウィークです。

不要不急の移動自粛もかかって広島の子どもたちにも会えません。
GW初日から天候不順で海は荒れ模様
こうなりゃ山だ!

と、前日から県境ぎりぎりの道の駅「願成就温泉」に行きました。
温泉で弛緩して
温かいわたしんち号で夜を過ごし
朝7:30には神角の神社駐車場に車を停めました。
 前回4月の山歩きは体力不足が露呈して、3時間もつことができませんでした。ふらふらになりながら下山するくやしい歩きでした。
 それから心がけて階段を上がり、少しでも歩ける足にしてきたつもりです。
 この山はよく知っている!
 それが心の保険です。
 山にはうっすらと雲がかかっていますが、天気の回復を信じて出発です。
 シャクヤクルートの登山道わきに、せり科の植物「シャク」の白い花が咲いていました。
 このルートは懐かしい記憶がいっぱいです。この林間では何度もキャンプを張りました。
 みどり中の子供たちが懐かしい。
 10年前の水害を思い出します。至る所に砂防提が作られていました。
 ここまで重機が上がったのでしょう。なるほど登山道にコンクリートがひかれ整備されていました。
 整備された登山道の終点です。
 ここからは山道になります。記憶では岩場もある傾斜の厳しいルートです。
 記憶よりもルートがあれている感じがします。
 水の通り道になった様子です。新しい水が流れたのでしょうか。
 何度か現れる岩場を一つひとつよじ登りながら進んでいきました。
 荒れたルートの原因が分かりました。
 砂防堤の1つが崩壊していて、流れた水で下部に大きな穴が開いていました。
 ここから鉄砲水が流れたのでしょうね。水の力、自然の力って抗えないすごさがあります。
 さあ、ここから植生が変わってきます。山シャクヤクまでもう少しです。


 最初のシャクヤクです。
 すでに花は散っていてガクだけになっていました。1週間遅かったようです。
 トリカブトはあちこちに元気に生えています。秋にはきれいな紫色の花を咲かすのでしょう。
 しっかしヨモギにそっくりです。
 山シャクヤクの群生地です。
 白い花が咲き誇っていたら本当にきれいでしょうね。シャクヤクの隙間からシャクが白い花をのぞかせていました。
 これは見事なマムシグサです。
 稜線に出るかという辺りの高い位置に、数輪のシャクヤクが咲いていました。
 近づくわけにはいきませんが、一輪でも見ることができて幸せです。
 ここにも花が残っていました。ボタン科ボタン属の多年草、白いボタンの花です。
 来年は4月後半にやってきます。今年のリベンジかな。
 でも、今年のシャクヤクも嬉しかったです。
 シャクヤクルートから十種ヶ峰の稜線に出てきました。ここからの稜線はお気に入りの稜線です。
 どこが曲がっていて、どこの傾斜がきついのかまで熟知しています。
 膝の調子もよく、体力も残っています。大丈夫だ!
 雲も切れてきました。山頂直下のナイフリッジからは、神角集落が箱庭のように見えます。
 ここからの景色が大好きです。

山頂に着きました!

 今年の冬にもこの山に登りました。それぞれの季節ごとに素敵な景色が広がっています。 
 さあ、下山です。
 膝の調子は思っているより快調で、これなら自力で下山できそうです。
 神角登山道のこの道も好きです。
 新緑が眩しいくらいです。
 見上げてはほぅっと声が出てきます。
 途中の林道はもう通る人もいないのでしょう。すっかり荒れていました。
 林道を横切って杉の植林を下ります。この植林を抜けると、つづら折りの登山道です。
 ギンリョウソウに出会えるかと探したのですが、残念ながら出会うことはできませんでした。でも、おかげでのんびりゆっくり下山することができました。
 登山道を出ると、畑の一角にこれぞ「こごみ」!と言わんばかりのこごみの群生が現れました。
 こごみだぁ。
11:30 駐車場につきました。
 歩きはじめて約4時間です。登りも下りも楽しく歩くことができました。
 相棒に荷物のすべてを託して、助けてもらいながらの登山でしたが、膝も心も悲鳴を上げなかったことが嬉しいのです。
 来年は膝のボルトも取れて、もっと軽快になっているはず。
 これからも相棒との山歩きが楽しみです。


アウトドアレポート