夢ははてしなく
いぶすき菜の花マラソン

鹿児島県指宿市
R2.1.12



下関海響マラソンから2か月。
歩いてしまったことへの自責の念から申し込んだ菜の花マラソン。
前回、クリアすべき課題として実感した体調管理。
その対処法も含めて、50km/週のトレーニングをしながら
準備をしてきました。

走る体になったからか、腰痛、血便は解消。
足の爪も正月の旅行で、温泉に3時間入り、
無事に(?)剥がれてリニューアル中。

冷え、肩こりは相変わらずですが、
それも何とか付き合いながら走れそう。

何より、
「全面的にバックアップするよ。」
と言ってくれた相棒の言葉を支えに
夢へ向けて、再チャレンジします!!
前日、朝六時半に下関を出発し、
指宿へ。
高速道路を交代しながら運転して
6時間かかりました。

やっぱり遠いな~。
谷山ICを降りたところで
美味しいラーメンを食べ
会場入りしました。 
指宿市内に入って、びっくりしたのは

「ホントに菜の花咲いてるんだ~。」

暖冬とはいえ、下関はもちろん光にも
菜の花は咲いていません。
鹿児島はやっぱり暖かいんだね。  

後から調べて分かりました。
この1月に咲くように品種改良されているのだそうです。
その心遣い。
やっぱり、おもてなし日本一ですね。
  ここで、明日のサポートのための下見をしてくれる相棒と別れて、
2時から始まったランニング教室に参加しました。

ミズノランニングクラブの方々と瀬古さんの
楽しい講演を聞いた後は、
レース目標タイムごとに
チームに分かれて30分のジョギングをしました。

今まで、前日は体力温存していたほうがいいと思っていましたが、
むしろ軽く体を動かしておいたほうがいいそうで、
食事も含めて、普段どおりが一番!
というのは、前回の反省も含めて納得しました。
スタートはなのはな館前。菜の花の道。 ゴールは陸上競技場。明日は、笑ってここを通りたい!
4時に教室を終え、相棒と合流。
今日明日は、休暇村指宿に隣接するオートキャンプ場に泊まります。
会場も近くて、きれいで広いサイトがうれしい!  
   
指宿に着いた時には、左側の島まで砂州が続いていました。  
   
その夜は、あったかいk-aiの中で、いつものお鍋。
ちょっぴり焚火もして、暖をとり、眠りにつきました。  
   
翌朝、6時起床。
ちょっと寝過ごしてしまいました。
天気予報は雨でしたが、明け方にあがりました。
守ってもらっています。

相棒は、k-aiと自転車で、きょう一日サポートしてくれるそうです。
慣れない土地で、交通規制もたくさんあるから無理しないでね。

私は、娘と相棒からプレゼントしてもらったウェアに
これまでのイベントにも必ず持って行った娘のお守りでスタンバイ。

安全に楽しく走れように。。。 
   
8時にスタート地点に向けて出発。
近くて、ホントによかった。

スタート地点の前のトイレは長蛇の列。
でも、今回は、焦らず並べます。
相棒が近くにいてくれたので、
スタートぎりぎりまで、
温かいダウンを着て待つことができました。。  
9時
号砲が鳴り響きました。

39回になる今大会には、招待選手を含め、12848人がエントリー。

号砲が鳴っても、しばらくは走れません。
ようやくスタート地点にたどり着いたのは、7分後。
これも、昨日の教室で教えてもらっていたので、想定内。
そこからも、8kmぐらいまでは、この流れに乗っていくしかない。

今回の目標は、走りきること。
ゆっくりでいい。
楽しんで走ろう!!
  
   
ハイビスカス通り、なのはな通りの応援に力をもらって、
海を見ながらのアップダウンに突入。。

“楽しんで”がテーマの今回は、
写真も撮ってみました。  
どこまでも続く大行列。
これは、結局最後まで。
でも、だいぶん走りやすくなってきました。
   
10km地点で、相棒にあうことができました。
メンテナンスをしてもらって再スタート。
ありがとう。

中学生ぐらいの男の子が、
エレクトーンで「負けないで」を演奏してくれていました。
嬉しくて、涙が出ました。

小さな子どもがチョコや飴を持って立っていてくれたり、
自家製の飲み物、食べ物をふるまってくださってたり、
私設エイドが満載。

前回と違って、
ちゃんとお礼を言いながら、食べれるときは
できるだけいただきました。
本当においしくて、ありがたかったです。

大きな力をもらいました。
  
池田湖では、湖上から応援してくれる人も。
ありがとうございます!!
開聞岳が見えてきました。   
  
翌日、相棒にもう一度コースを回りました。
開聞岳と菜の花。
素晴らしかった!!
20km地点では、相棒に会うことができませんでした。
苦労してきてくれたのに、ごめんね。

「ここにいたんだよぉ。」

「どうして、分からなかったのかなぁ。」 
この日、私がいただいたのは、
チョコ、飴、梅干し、湯豆腐、カツオのたたき、豚汁、おもち

でも、そのほかにも、
トマト、そらまめ、おにぎり、ぽんかん、
焼きそば、バナナ、漬物、さつまいも、コーヒー 
などなど・・・・

温かい声援、生演奏、ハイタッチの嵐
おもてなしをしていただく幸せを
42.195kmの長い間、
尽きることなく感じることができました。
 
相棒に会えなかったこともあって、
20kmを越えてから
少しずつ足が重くなってきました。
  
 開聞岳がくっきり。(翌日)
長崎鼻が見えてきました。
これまでのアップダウンで
歩いている人も多数いました。
  
25kmのフラワーパークかごしまから、35kmの山川駅までが
今回一番きつくて
特に長崎鼻が見えてから、山川に入るまでの登りは足にこたえました。

「上りもいらん!、下りもいらん!」
歩きながらつぶやく人の言葉に、
Yo pienso tambie!(私もそう思う!)
大きくうなずきながら走り続けました。

後から知ったのですが、
このいぶすき菜の花マラソンは、
高低差が激しく難易度の高いフルマラソンの国内第3位。
獲得標高差 416m
制限時間が8時間と長いので
完走率は88.5%(2017年)ですが
サブ3達成率は、0.4%

そうだったのかぁ。
足がつる前に、35km地点の山川駅に到着することができました。  
ここでも、ふんだんのおもてなし。
でも、食べる元気がない。。。。  
ここで、25kmぶりに相棒と再会。
うれしくて、うれしくて。。。
   
相棒の顔を見て安心して、
ストレッチをして、  
あと7km走る元気、出ました!
   35kmからの絶壁といわれる上り。
不思議と、足の痛みもなくなり
ペースが戻ってきました。
スタートのなのはな館の看板。
あと少し。 
 
   
そして、陸上競技場へ。
一歩ずつ前へ。
走っている自分がうれしい。  
   
  
5時間45分でゴール。
走りきれた!
一歩も歩かず、42.195kmを走りきれた!

それが、うれしくて、うれしくて。  
   
ゴールには、
相棒が待っていてくれました。
安心して走れたのも、見守ってくれていた人がいたからこそ。
本当にありがとう。

ゴール後には、
タオルをもらって、
完走証をもらって、
うどんを食べて、おにぎり食べて、
(ぜんざいとサツマイモは、おなかいっぱいで、食べれなかった。)
T シャツももらったし・・・
これで、参加費6000円???
赤字ではないですか?
と、こちらが心配になりました。
 
そのあとは、砂蒸し風呂に入って、
買い出しに行って、
ビールを飲みながらバーベキュー
海響マラソンの時は、ふらふらだったけど、
結構、元気なのが自分でもうれしい。

走りきれた喜び。
見守ってくれた相棒、そして娘。
温かい家族のぬくもりと
あたたかい火のぬくもりで、
最高の夜でした。  
翌朝は、
もう一度コースを相棒とまわった後、
かごしま水族館へ。
室内のイルカショーは、イルカが育児中のためお休み。
でも、青空イルカショーが
かぶりつきで、おもしろかった!
何度も、何度も目の前で飛んでくれました。
そのあと、じっくり館内を見学。
ウミウシ、須佐の海にいた!いた!
これが見たかったんです。
桜島。
その雄大な姿が、鹿児島の人の温かさやおおらかさを表しているよう。
目と心に焼き付けました。
相棒は、これも欠かせないと買いました。
白くまアイス。
西郷さんは、ここにもいた!!!
でっかい大根、ブロッコリー、ほうれん草をお土産に買い、
ラーメンを食べて
後ろ髪を引かれる思いで
鹿児島を後にしました。

二回目のフルマラソン。
走ることが、体にとっても、心とっても、
自分にとってプレッシャーではなくなっていることを感じました。
きついときがあっても
走っているその瞬間が、楽しかった。

菜の花マラソンのパンフレットの中に
参加者の感想が載っていました。

「今年で14回目の参加になります。お袋は今年で何回目かな?
24回目?今年でお袋は72歳になります。
72歳で4時間を目指して走るお袋には頭が下がります。
いつまでも現役であってほしい。」
その投稿が、サザンセトで、85歳でゴールされた方と重なりました。

夢の力ってすごい!
できないと思ったことも、一歩ずつ歩いていれば、いつか夢にたどり着ける。
きついと思ったことも、好きになれる。

ゆっくりでいい。
自分のペースで、
70歳になっても走っていられたらすてきだな。
80歳になっても、相棒と自転車に乗れたらいいな。
そして、山にはずっと行きたいなぁ。

まずは今、自分にできることをしていこう!
小さな夢を見つけていこう。

夢があるから、がんばれる
夢があるから、楽しめる。
これからも、夢を探していこう!

支えてくれる家族に心配をかけないように…


アウトドアレポート