H30.2/11.12
前日より、現地入り。 大分離れた道の駅宿泊も覚悟していましたが、 早めについて、スタッフの人に尋ねた結果、 県民の森駐車場に宿泊することができました。 温泉にも入ることができました。 夜の間もしんしんと雪は降り続き… 帰ろうとしてスタックする車、 やってきてスタックする車続出でしたが、 これまでも、いろんな雪山を越えてきたk-ai 安心して眠ることができました。 |
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翌日は8:30のリフトに乗ってスタートです。 |
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リフト最上部からシールをつけて 8:50歩き始めました。 |
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昨日は雨、そして夕べからのうっすら新雪。 シールを履いて登るにはいいコンディションですが、 稜線近くまでは、、登山道が不明瞭でした。 ガーミンで、位置と方向を確認しながら、慎重に登っていきました。 |
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H24 10月に登った時と 季節が変わると風景は全く変わってきます。 |
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前回登った時も、山頂ははっきりしていませんでした。 今回も、ガーミンで位置を確認。 9:43 比婆山(1264m)山頂。 |
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しんしんと雪は降り続き、登りで汗をかいたゴーグルは凍り付いてしまいました。 雪に覆われた道に感動しながら、 道を間違えると帰れない・・ その切迫感は増していきます。 |
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比婆山から烏帽子山までの道 | |
次の烏帽子山も比婆山同様、前回も山頂ははっきりしませんでした。 山頂を行き過ぎ、出雲峠と吾妻山への分岐に到達したことで、山頂到達を確認しました。 10:15 烏帽子山(1225.1m)山頂 |
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烏帽子山山頂付近 | |
あまりの強風と寒さで、私のガーミンはフリーズしてしまいました。 吹雪で視界は数メートル。 道を見失うことは、命を失うこと… 吾妻山への縦走をあきらめかけましたが、 相棒のガーミンが生きていたので、 相棒のナビに頼り、 吹雪の灌木林に踏み込みました。 |
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一人では、あきらめていたでしょう。 相棒がいてくれればこそ、歩き続けることができました。 大峠からの分岐の看板に出会い、 登山道をしっかりトレースしていたことを確認、、 心から安心しました。 |
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11:20 大膳原 | |
大膳原からの登りは、心が折れました。 でも、高いところを目指して ひたすらひたすら歩きました。 |
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12:15 吾妻山(1238.4m)山頂 | |
山頂到着した時は、猛吹雪でしたが、 深入山の時と同じように、奇跡のように太陽が出て、 周りの風景を見せてくれました。 |
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そして、ここからシールを外して滑走。 今までで最高の滑走でした。 |
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PARA吾妻山滑走 | |
奥ちゃん吾妻山滑走 | |
最高の滑走を満喫し、大峠との分岐に戻ってきたのが、 13:10 カップヌードルとコーヒーで暖をとりますが、 止まると、とたんに汗をかいた体が凍り付きます。 13:40 シールを履いて、歩き始めました。 |
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烏帽子山への登り返しで、 私のシール左側は雪がついて使えなくなってしました。 片シールで何とか登り切りました。 14:25 烏帽子山山頂 |
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烏帽子山頂では、 復活していた私のガーミンも相棒のガーミンもフリーズしてしまいました。 ここで、また奇跡のように日が差し、比婆山がその姿を見せてくれました。 かすかに残った二人の踏み跡と、方向を信じて進みました。 |
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15:13 再び比婆山山頂に戻ってきました。 寒さと疲労で体はボロボロですが、 ここまで来れたことの喜びと達成感。 そして素晴らしい景色が 心と体を前に進めてくれます。 |
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比婆山稜線 | |
比婆山ツリースキー | |
15:35 スキー場に到着しました。 7時間のバックカントリー 無事に帰ってこれたことが、本当にうれしい。 そして、見てきた景色で心が満タンです。 ありがとう。相棒。 ありがとう。 雪山。 |
ひばごん温泉郷すずらんの湯で体を溶かし、
なおも降り積もる雪の中を道後山高原スキー場へ。
ここも、前日のリサーチで泊まれることがわかっていたので、駐車場で車中泊。
誰もいない駐車場。夜中に目が覚めると、どんどんk-aiが埋もれていました。
2/12 道後山高原スキー場~岩桶山(1271m)~1271mピーク
カシミール3Dで作成
朝目が覚めると、誰もいない駐車場にタイヤまで雪に埋まった k-ai がいました。
朝ご飯の準備をしながらまずは雪かきです。
スコップでかき飛ばせるほどの柔らかい雪です。
パウダースノーに心が躍ります。
結構広いゲレンデの圧雪は、 なんとセンターの一本だけ。 あまりにワイルドな圧雪に感動すら覚えます。 ゲレンデのほとんどがオフピステです。 |
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駐車場にも圧雪車が入りました。 キャタピラの跡があざやかなワイルドな圧雪です。 ちょっと気に入りました。 |
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一晩中開いているセンターハウスでした。 中の畳の部屋には暖房が入っていて、 間違いなく仮眠できます。 穴場です。 |
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第一リフトが動き出しましたが、 第二リフトは準備中です。 ふかふかのゲレンデをまずは楽しみました。 |
第二リフトが運行を始めたというので向かいました。
が
普通のリフト間のイメージは、
降り場から少し下って次のリフトなのですが、
ここの第二リフトは結構な距離を登ります。
もしかしたら100m近くあるのではないでしょうか。
また気に入りました。
第二リフトを降りたら すっげぇふかふかの新雪です。 昨日のツアーで体の節々が痛いのですが、 テンションは上がります。 |
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心配して声をかけてくれたスキー場のスタッフに このツアー初めての二人の写真を撮ってもらいました。 |
さあ
道後山に向かいます。
夏山で登った見覚えのある看板を横切って
真っ白な登山道路に入りました。
スタートしてすぐにラッセルが始まります。 相棒のパワーはどこから来るのでしょうか。 交替を言い出すのにためらうほど ぐんぐん進んでいきます。 |
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この積雪量です。 一面真っ白です。 |
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岩桶山への分岐に 休憩所がありました。 足場まで雪に埋もれていました。 ここで休んだらのんびりするだろうなぁ・・・ と思いつつ・・・ |
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とはいっても、 掘り出さないと休憩できないくらいの積雪です。 |
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岩桶山への分岐です。 岩桶山へは倒枝が道をふさいでいて、 ここをくぐって道を探しました。 |
ここから見えなくなった登山道を探して、
すでに登山道をトレースすることを止めて、
GPSで稜線まで上り詰めました。
実は、すでにトラバース後のトラバースで体力を使い果たしてしまった私は、
意味もなく幸せな気持ちになりながら
稜線上で何度も
「ここでいいかなぁ・・・」
と前に進むことを止めていました。
今考えると、
これまでで一番やばかったかもしれません。
岩桶山山頂で 相棒が待ってくれていました。 いつまで待たせていたのでしょうか・・・ |
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疲れ果てて着いた岩桶山山頂です。 吹雪いていました。 |
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汗をかくことを抑えるため 服を一枚脱いでいました。 強風の中とどまることができなくて 岩桶山を後にして道後山に向かいました。 夏山ではすぐに見えるはずの山が 雪に隠れて目視できません。 コンパスで方向を確認しながら進むしかありません。 |
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技術と体力が成功の分岐だなぁ
と思いつつ、できるだけ早く体力が残っているうちに目的地に着きたくて
ラッセルを進めます。
道後山山頂が見えていますが なかなか景色が近くなりません。 |
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ようやく道後山に着いたと思っていたのですが、 GPSが示した山頂は、三角点のある山頂ではなく、 一つ手前の1271mピークだったようです。 もう少し先に行った、低いピークが道標のある道後山山頂(1268.4m)だったと 山を下りて気がつきました。。 リベンジをしなくては・・・ |
時折見せてくれる太陽の光が景色を映し出してくれます。
やっぱりきれいです。
来てよかったなぁと思います。
さて、下山の準備です。
手袋を外してシールを剥がしていると指の感覚がなくなりました。
一枚服を脱いで体温が下がってしまったのでしょう。
次につながる経験です。
雪に埋まったトラバースルートを二人で見つけつつ 岩桶山への分岐までたどりつきました。 |
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ほとんどのラッセルを相棒に任せ 自分自身はようやくたどりつきました。 相棒がいなければ たとえ目的地手前だとしても 行くことも戻ることもできなかったでしょう。 |
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素晴らしい景色と 相棒に感謝です。 |
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登山道路の下山は 登りのラッセルの跡をゆっくり滑って帰ることができました。 |
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雪のトンネルです。 来なければ見ることのできない景色です。 |
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スタートした東屋に着きました。 今以上に体力をつけなければいけないと 心から思った今回のツアーでした。 |
東屋で4時間ぶりに座ったら気力と体力が戻りました。
ここはスキー場の最上部
滑らない理由はありません。
リフト券も2人分残っています。
2日間の仕上げにじっくりとゲレンデを楽しんで山を後にしました。