吹雪深入山

H30.2.4



相棒の仕事と、職場教習スキーの1週
大事な家族行事の1週
2週おいて、ようやく自分たちのスキーにやって来ました。

本当は、海の計画もありましたが
週末の寒波で、海は無理。。。
12月下旬から一か月以上、船を出せませんでした。

ショックと、咽風邪で
相棒は土曜日一日ダウン。
スキーも無理かな・・
と思いきや、奇跡の復活で
相棒の飲み会の後、
来夢戸河内で、明日の山スキーに向けて一泊。

夜の間も、どんどん雪が降りしきっていました。
夜中に何度も目が覚めて
降りやまない雪に、わくわくが止まりません。

5時前には起きて、
来夢戸河内を出発。

除雪もできていない、
いこいの村広島への坂道を上がり、
車の中で、朝食をとりながら、明るくなるのを待って
7:15深入山山頂を目指し、出発しました。
まだ誰も上がっていない道。
ラッセルは覚悟の上でしたが
今まで以上に雪は深く、
時間がかかります。
かかとで踏んでつま先をあげていくラッセル。
セオリーは分かっていても雪が重くて膝が上がりません。
あきらめると
つま先は雪から出ず、
どんどん雪の中に隠れていって、
やがて動かせなくなります。
吹雪で尾根道もわからなくなります。
高い所、高い所を目指して、
必死でラッセルして進みますが
尾根を見間違えると
吹き溜まりに入って
動けなくなります。。

一番怖いのは、道を見失うこと。
登りではありえないと思いつつ、
外すと命取りなので、
「登山道は右だったのに。」という、
相棒の言葉にも、心の危険シグナルが鳴ります。

 登り
吹き溜まりで使い果たしてしまった体力。
後半は、50歩ずつラッセルを後退しながら進みました。

山頂近くは、突風で吹き飛ばされそうになりながら、
とにかく、高見を目指して進みました。
登り始めからちょうど2時間。
ようやく山頂に到着しました。
いこいの村広島から深入山山頂まで、ほぼ1km
こんなに長く感じたのは今回初めてです。

前半のラッセルで汗をかいてしまい、
ゴーグルは凍り付いてしまいました。

あきらめて外すと、顔が凍りついてしまいます。
見えなくても付けないと顔が凍る・・
と思ってつけたら
写真・ビデオにいっぱい手が入っていました。
山頂
奇跡のように
太陽が顔を出してくれました。
周りの情景を見せてくれます。
起伏、方向を確認し、
命の危険を感じる山頂から撤収します。
 下り
下りもラッセル
踏み跡をたどろうと思ったら、
降りしきる雪にかき消されていました。

ガーミンで慎重に方向をとりながら進んだら
雪崩になって雪に埋もれてしまいます。
自分の体を掘り起こすのに、時間がかかります。

写真・ビデオを撮ると、指が凍ります。
 
 10:15 1時間で下山し、
いこいの村広島で、眉毛まで凍った体を
暖かいコーヒーで溶かしたら、恐羅漢に向けて出発。

でも、慣れない雪に戸惑う車に阻まれ、
普段は30分で着くところを1時間半もかかり、12時に恐羅漢に到着しました。
ここも吹雪でしたが、
スキー場なので、命の危険を感じることはありません。
どこを滑ってもオフピステ
それが楽しい。
すべてのコースを踏破します。
 PARA国設
 奥ちゃんカヤバタ
すべてのコースを踏破。
そして、最後はカヤバタです。
大好きなスタッフの人は、雪かきで大忙しでしたが、
深入山登頂の報告をして、
恐羅漢を後にします。

帰りも予想通り、スタックする車で渋滞になりました。
でも、いい山に登れて
幸せです。
来週は三連休。
5つの山登りを目指しています。
雪は怖い。
でも、雪はすてきです。

それを楽しめる技術と、体力・・・
そして、一緒に助け合って登れる相棒がいればこそ。

アウトドアレポート