氷ノ山

1510m
2016.8.11
鳥取県若桜町・兵庫県養父市


カシミール3Dで作成

先日、熊さんと出会ってしまってから、何度も話し合いを重ね、
相棒と一緒に中国百名山を登ることになりました。
私にとっては、一番うれしい形のですが・・
相棒の膝が心配です。ごめんね。

早速、一番遠く
そして大山に次いで中国地方第2の標高の山、
氷ノ山行くことになりました。

出張に行っていた相棒と岩国に駅で合流。
大竹ICから、山陽道-中国道
津山ICでおり、53号線を北上。
智頭ICから鳥取自動車道に入り、河原ICでおり
29号線を南下。
大竹ICに入る前に渋滞に巻き込まれたのもありますが、
6時間半かかり、着いたのは日付も変わるころでした。

寝たのは2時でしたが、やっぱり5時に目が覚めてしまいました。
SLの止まる若桜駅の目の前の道の駅若桜。
トイレが自動ドアの素敵な道の駅でした。
外気温はなんと16度。
連日35度の暑さにやられている私たちには、信じられない気温です。
そこから482号線を東進し、自然ふれあい館に
車を駐車させていただき7時半に出発です。
朝のひんやりとした空気(なにせ16度ですから)
スキー場の中を歩いて登山口に向かいます。
 
鎖場もある急登の仙谷コースから上がり、
初心者向けの穏やかな氷ノ越コースを降りてくる予定です(でした)
アルパインヒュッテからスキー場を直登します。
少し上がったところにある登山届ポストに届けを出そうと立ち寄ると、
なんと、熊による通行止めのお知らせが…

なんか、熊にとりつかれている…
何人か上がってこられましたが、
まさかの展開に驚きながら、
みなさん、安全を最優先に
大廻の三ノ丸コースへ向かわれました。
もちろん私たちも…
スキー場をよこぎり、自然探勝路に入るところにある看板。
ニホンジカの生息を伝えています。
すぐ足元には、白骨化した鹿の頭部が・・。
自然味あふれる自然探勝路。
マイナスイオンにあふれていました。
仙谷コースは3km、三ノ丸コースは5.4km
距離は二倍になりましたが、こちらに来て正解かも…
 
 もののけ姫の森に迷いこんだようです。
ポストで予定を変更してから1時間半。三ノ丸コースに合流しました。
スキー場の直登。足を大事にゆっくり確実に・・・
樹氷スノーピアスキー場最上部
さらに尾根を登り詰めると…
稜線が現れました。
尾根道に点々とある熊の生足跡。
仙谷コースだけでなく、ここでも歩き回ってるじゃん!!
ラジオの音量を最大に
クマザサの天空の登山路を進むと
三ノ丸(兵庫県名では二ノ丸)山頂 1464m
 
 山頂の傍の立ち見台から氷ノ山への道が見えます。すてき〜
 
 
太陽に照らされる尾根道なのに、
以前の弥山のようにダラダラ汗をかきません。
やっぱり、気温が違うんだな。 
 
 ここまで来たら、たくさんの人とすれ違います。
みんな熊鈴をしっかり慣らして進んでいかれます。
ラジオはもう大丈夫かな。
ぬかるみにはシカの足跡もいっぱいでした。
 
 歩き始めて3時間。氷ノ山山頂に来ました。
氷ノ山山頂の避難小屋でも休めますが、その手前にきれいなトイレのある休憩所もありました。
 とてもすてきな笹の尾根道。反芻します。
下山開始。行ってみたかったこしき岩。やっぱり上ってしまいました。ごめんなんさい。
 このこしき岩の下で、兵庫県警の山岳パトロールの人と出会いました。
兵庫県でも、今年は熊の目撃情報が多発しており、
山の日のこの日、登山者の多いこの山に啓発と注意喚起のために来られたようです。
熊と出会った話をすると、

「何もなくてよかったですね。熊も本来は人間後怖いですから、
刺激しない、熊鈴やラジオで知らせることが大切です。
カウンターも持っていらっしゃるなら、なおいいですね。
熊は、鉄砲で.2、3発撃ったくらいじゃ死にませんから・・」

こわ〜熊恐るべし・・
 
 いただいた兵庫県の熊ップ
仙谷コースと氷ノ越コースの分岐には、
大きな通行止めの看板がありました。
しかし、それでも、登ってくる人がいるようです。
すてきなブナ林。
氷ノ越コースは、家族連れの方々がたくさん上っていらっしゃいました。
氷ノ越の避難小屋。
ここから降りていけばいいのに・・
ちょっと寄り道してしまいました。
よけいな下りの負荷をかけてごめんなさい。
赤倉山山頂に行けるかと思ったけど、だめでした。
ただ氷ノ山の山頂をもう一度見ることができました。
登った分は、降りなくてはいけない。
分かっているけど、下りが一番つらい。
びっこをひきながら、キャンプ場に降りてきました。
ここにも、熊出没の看板が。
結局すべての登山ルートに熊がいる。
この山全体が熊の巣窟ということなのですね。
2時過ぎ。
6時間半の行程でした。
足はギシギシで最後のアスファルトでとどめを刺されましたが、
気持ちは爽やかです。
目をつぶれば、素敵な登山路が広がります。
山頂に登るというより、、山を歩ける幸せ。
一緒に歩いてくれる人のいる幸せ。
ありがとう。
だからこそ、安全に。
新しいカウンターも買いましたよ。

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