2014.6.7~8(SUN)
大分県久住町
1706m
下関を10:00に出発して、東九州自動車道を南下してやまなみハイウエイに入りました。 道の駅など立ち寄りながら、それでも13:30分には長者原に着きました。道々車は少なかったのですが、長者原はどの駐車場も満車でした。偶然ビジターセンター寄りにスペースが見つかり、登山口直近から歩き始めることができました。 雨が少し心配です。 |
|
長者原から木道を歩き、久住連山を目指して歩き始めました。すれ違う人、追いつく人がみなスパッツを着けていることに違和感を憶えながら歩きましたが、この理由は程なく理解できることになりました。 | |
十数分歩くと、坊ヶつるへの分岐が現れます。 | |
整備された林道がほんのしばらく続きました。 |
勾配は思っていたほどきつくなく、少しずつ高度を稼いでいる感じがします。時間的にもすれ違う人が多く、軽装の人からテントを担いだ重装備の人もいました。我々は、坊ヶつるキャンプ場で1泊するので、テントを担いでいます。重いのは背中に背負ったお酒くらいです。
14:40分。雨ヶ池手前で雨が降り始めました。森に守られて感じなかった雨も、森が切れるとかなり強い雨になっていました。 | |
15:09分。雨ヶ池到着。 雨ヶ池の木道脇に、ミヤマキリシマが点在しています。 |
|
15:26分 雨ヶ池越えから坊ヶつるを望める場所がありました。視覚的にずいぶん遠いのと、眼下に広がるって事はこれからは下りで帰りは登りなのだという事を感じて、ちょっとブルーになります。 しとしと降る雨のせいもあるのでしょう。 それと、火山性の土のためなのか、道がじゅるく(山口弁でぬかるんでいるという意味)登山靴がどろどろです。ズボン裾も見たくない感じ・・・これかぁ。スパッツいるわぁ。 |
|
16:00分 坊ヶつるキャンプ場に着きました。トイレや休憩小屋や炊事場まで整備されていましたが、管理棟が見つからない・・・ 周りのテントを見ても番号札なんかないし・・・ |
2時間半かけて坊ヶつるまで着きました。雨は小雨から一時止んでいましたが、テントを張ってしばらくすると大粒の雨が降ってきました。法華院温泉へ行くのを一時あきらめて、テントの中でお酒を飲みながら早い夕食にしました。2時間程度経つと雨が上がってきたので、せっかくだからと法華院温泉へ向かいました。
何にもしなくていい(石けんやシャンプーなどの使用は禁止)温泉で、本当にただつかるだけ。僕にとっては最高の温泉でした。
また降り始めた雨がテントをたたきます。気にしないで夜を越えると、朝3時には星が出ていました。ぐずぐず準備しても4時半には朝食も食べ終わりました。まだまだ暗いですが、ベッドライトを付けて出発しました。 初めての山で土地勘が無く、地形図を見て行き先を大船山に決めました。空が白み初めても森の中は暗闇です。慎重に踏み後をたどりながら進みました。「ここら辺が、ミヤマキリシマ群生地のはずだけど・・・」の所に来ても、花の株がありません。なんと今年は、害虫シャクトリムシにやられてしまったそうで、そのあたりは全滅に近い状態でした。 しかし、大船山の鞍部まで来ると、北大船山はミヤマキリシマが咲き誇り、山をピンクに染めていました。これはすごい。 |
北大船山写真館
北大船山は最初霧がかかっていましたが、西側からどんどん霧が晴れていきます。朝日を背にして西を見ていると、雲の真ん中に丸い虹がかかり、虹の中に人型があります。もしかして・・・と相棒が手を振ると、その人型も手を振るではありませんか。初めて見るブロッケン現象。感激です。
さあ今日はここまでと、下山を開始しました。稜線もピンクに染まって本当に綺麗でした。まだまだつぼみがありましたから、ここら辺は来週も楽しめるでしょう。
大戸越まで来ると、そこにはたくさんの登山客で賑わっていました。ミヤマキリシマのポイントは、大船山よりも平治岳(ひいじだけ)だったようです。大戸越から平治岳の斜面はピンク色に染まり、株の多さは北大船山よりも多そうです。ふと見ると、相棒が名残惜しそうに山を見ています。その気持ちはよく分かるので、一緒に平治岳にも登ることにしました。タイミング悪く団体の後ろについてしまい、渋滞のまま一列で斜面を登っていきました。
南稜から山頂までの短い稜線には、ミヤマキリシマが群生していました。ここが人気が出るのがよくわかります。前から来る人に、マイケルによく似た人がいたのですが、やっぱりマイケルでした。
平治岳写真集
山頂は大勢の人であふれていました。まだまだ早朝でしたが、これから数時間もするともっと混雑するようで、人混みから離れるように急いで下山を開始しました。大戸越までは下山路がわかれているのですれ違うこともなく下ることができました。
大戸越から坊ヶつるまでの下りは、とにかくぬかるんでいて大変でした。8:10分から下り始め、一時間かけてキャンプ場に戻りました。テントを撤収してすぐに出発。すれ違う人がびっくりするくらい裾を汚しながら、11:30分に長者原まで戻りました。
この山が皆に愛されている理由が分かります。
この季節、毎年外せない山になってしまいました。