旧恐羅漢~古木縦走

広島旧恐羅漢
H26.1.12
1337m


 今年度最大の寒波襲来で、恐羅漢の積雪が150cmを越えました。で、成人の日を含めた3連休。これは行くしかないでしょう恐羅漢。
 金曜の内に下関から光まで帰り、土曜の午前9:00に家を出発しました。今回の予定は、土曜日にてっしーと合流してゲレンデで練習。いこいの村広島で温泉に入って、夜は恐羅漢駐車場で車中泊。日曜の早朝、人が少ない内にゲレンデを楽しんで、午前中にはツアー出発。恐羅漢から旧恐羅漢をピストンして、そのまま1126ピークにある古木を拝んで、ごほうびルート(わたしんち命名)から100本杉に下山。カヤバタで遊んで終了。という贅沢な計画です。もう一日泊まって、月曜日の午前中に深入山という満喫コースもあったのですが、少し身体を労ろうと日曜日帰宅とすることにしました。

 てっしーとカヤバタ駐車場で12:00に合流。しばらく立山ゲレンデで練習しました。すべての駐車場が車で埋まり、ゲレンデも多くのスキーヤー・ボーダーで賑わっています。立山谷コースは、あまりに混雑していたので、トリプルリフトを使って中間部の立山平コースを使いました。そこも飽きてきたので、立山尾根コースを数本滑ってブナ坂第2コースに行きました。

てっしー動画

 そこで、きれいなテレマークを決めている夫婦を発見!声をかけてみると、昨年恐羅漢縦走の尾根で出会った山本さん夫婦でした。この出会いをきっかけに、今回はたくさんのテレマーカーに出会うことになります。
 ヒエ畑第2コースから立山谷コースへ向かうコブ斜面を降りて休憩を済ませると、SAINT ELIAS の板を履いた二人組に遭遇。なかなかこの板を履いた人と出会わないので、「SAINT ELIAS が3本揃うスキー場って珍しいよね。」と盛り上がりました。その後山本さん夫婦と再合流して、「広島から来たテレマーカーがあなたのことを知ってましたよ。」と新たなテレマーカーの情報を入手しました。間違いなく川部さんでしょう。
 川部さんを追ってかやばたゲレンデの牛小屋コースに向かうと、川部さんと共に大分から来た二人組に出会いました。テレマーカーだらけです。

大分から5時間かけて来たという二人組は、腰の入ったきれいなテレマークを決めていました。大分魂です。

大分魂01 大分魂02
川部さん動画 おくちゃん動画

 だれもきれいに圧雪されたバーンには乗らずに、左右の未整備のオフピステを攻めて遊んでいます。誰かが真っ白に雪をかぶって出てきてみんなで大笑いです。テレマーカーのこの遊び心がやっぱり大好きです。時間を忘れて遊んでいると、なんとリフトが止まってしまいました。やさしいリフトの方で今一度動かしてもらって、エコロジーコースを降りて今日の一日を終了しました。ある意味で濃い一日でした。

大分魂03 てっしー動画

 恐羅漢2日目は縦走ツアーです。k-ai の前に、久しぶりに中原さんのキャンピングカーが停まっていました。一年ぶりの再会です。
 早朝と言っても駐車場は車がたくさん停まっていて、今日の賑わいが想像できます。まだまだ少ない時間にしっかり練習して足慣らしをしました。人が少しずつ多くなってきた9:30分。ゲレンデから降りてツアーの準備を始めます。ロッジで大分魂さんと再会してお山の話をしました。やっぱり大分魂さんも山屋さんでした。

 10:25分。ブナ坂リフトを乗りついてゲレンデ上部に出ます。シールをつけてツアーに出発です。いつもはすぐに雪深いラッセルから始まるのですが、この日はなんと恐羅漢山頂まで圧雪車が入ってゲレンデと化していました。「嬉しいようなそうでないような・・・」複雑な気持ちになりながらものの十数分で山頂到着です。

 

山頂は積雪2m。いつもの標識は頭だけ出していました。

 この日はガスが出ていて厳しいツアーになるかなと思っていたのですが、登山者が先行していてラッセルの必要はありません。多少尾根を右に外し、回り込みながら旧恐羅漢山頂に向かいました。

ツアー動画

  

 11:37分 旧恐羅漢山頂到着です。山頂にはスキーヤーが1人と、広島山稜会の3人組がいました。山稜会の方から「昨年も出会いましたね。」といわれびっくりです。「来年も会いましょうと。」素敵なあいさつを交わしてわかれました。

 そこからシールを外して鞍部まで下り、大きな木の横で風を避けて昼食をとります。スコップで簡単なテーブルを作り、いつものカップヌードルですが、これがまた美味しい!ザックに入れていた水筒の水が凍り始めていたから、多分気温はマイナス10℃くらいでしょうか。温かい物が身体に入ってくる幸せを感じます。

 シールを貼り直して恐羅漢山頂に戻り、再度シールを外して古木に向かいます。古木とは自分たちが勝手につけたネームですが、1126ピークの雪原に雄々しく立っているブナ?の木です。胴回りが大人が手を広げて3人分はあるでしょうか。初めて出会って大のお気に入りになり、それから毎年訪れています。今年はめいちゃんの試験合格とにいちゃんの卒業論文クリアをお祈りしてきました。これが不思議とご利益があるのです。

 古木からほとんど東に進んでいくと、自分たちがこれも勝手にネーミングした「ごほうびルート」があります。100本杉の尾根よりもう一つ北の尾根ですが、いい雪が降ると木々をぬって滑降できる本当に面白いコースです。今回は更に積雪に恵まれて、何度も左右にテレマークが刻める最高のコンディションでした。

 14:00分にかやばたゲレンデに到着。本日のツアーが終了しました。かやばたゲレンデではあり得ないくらいスキー客があふれていて、初めてここでリフト待ちをしました。1時間以上ここで遊びましたが、足も腰もぱんぱんで、もうこれで十分。15:30分に車に戻って今回の予定を終了です。これ以上遊べないくらい遊んで、心も体も満腹です。「なんでそんなに山に行くの?」と、よく人から言われますが、家でじっとしていたら味わえない感覚だろうと思います。今回出会ったテレマーカーのみんなも、実際の年齢に関係なくみんなわくわくしていました。よいスポーツに出会ったと心から感謝しています。
 来週は、お山の仲間たちと「十種ヶ峰」に行きます。


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