三瓶山

(さんべさん)
1126m
島根県大田町
H24.4.1


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カシミール3Dで作成

年度終わりの3月31日。いろいろな意味での心機一転を試みるべく、島根県三瓶山にやってきました。
この冬は本当に体を動かしていなかったので、上れるかどうか不安・・
と言いつつ、登るのならやはり男・女・子・孫のすべての三瓶山を歩きたい・・・
という欲ばり心に勝てず、縦走にチャレンジしてみることにしました。

前日は北の原キャンプ場の
オートキャンプ場に泊まりました。
久々の野外でのバーベキュー。
星空の下のキャンプ場はすてきでした。
しかし、手がかじかんで、だんだん感覚がなくなってきたので、
キャンピングカーに撤収し、ほかほかの夜を過ごしました。 
4月1日の朝を迎え、東の原に移動。
広い駐車場に車を止め、いよいよ三瓶山に挑みます。
この数週間忘れていた寒さ。ふと見ると、雪が舞っていました。
ここで雪が降っているということは、上は・・・。
想像すると固まってしまいそうなので、考えるのをやめて出発しました。
今日からリフトが運行するようですが、スキー場を迂回して上がる登山道を進みます。
所々残っている残雪の上に、雪がうっすらとつもり始めました。
ふと見ると、残雪の下にユキノシタが・・
アイドリングもかね、ゆっくり歩くこと40分。リフト最上階に来ました。
そこをぐるっと回り込むと、まだこんなに雪が・・
思わず目を疑いました。先程忘れた雪に覆われた山頂の図が目に浮かびます。
大丈夫かなぁ。。。でも行くきゃない!
 
 ジグザクの道を歩くこと20分。女三瓶(957m)に到着しました。
 
 男三瓶をバックに
子三瓶・孫三瓶をバックに
 
女三瓶からは室内池を囲む三つの山が一望できました。 
素敵。でも、さ、寒い。止まるとどんどん体温が奪われます。
感傷に浸るまもなく、雪に覆われた女三瓶山頂を後にしました。
 
兜山までは、ごつごつの岩場を結構楽しんで登っていました。
次第に雪が深くなってきました。
しかし、積雪と言うより、溶けかけた雪の塊でした。
油断をすると、雪が崩れて膝まで埋まってしまいます。
おそるおそる足を踏み出しながら進みます。
細かな雪がさらさらとふりかかり、手の感覚も奪っていきます。
スノーシューと毛糸の手袋が恋しい・・・
尾根がだんだん狭くなり、切り立ってきました。
ここが犬戻しと呼ばれるところのようです。
尾根の左手は断崖絶壁。
右手に登山道が続いているようですが、崩れかけた雪に覆われ、どこを歩けばいいのか判断が難しい。。。
   
右手を行くと雪と一緒に崩れていきそう・・かといって尾根に上がると、下がない・・・ 
 山頂はもうすぐ・・でも、こわい・・・
   
 尾根を登り切ると、広い草原に出て避難小屋までありました。
いったい、ここまでのあの恐ろしい思いは何だったのか・・。異次元の世界にいたようです。
広くて立派な避難小屋で、寒さと恐ろしさからくる震えが止まるまで休ませてもらいました。
男三瓶(1126m)到着です。無事につけてよかった
ゆっくりと展望を楽しみたい素敵な山頂でしたが、とにかく止まるととたんに体が冷えて固まっていきます。
写真を撮ったらすぐに出発です。
男三瓶からの下りは豪快でした。250mダウン。子三瓶・孫三瓶が遙か下に見えます。
これを逆から登ることにならなくてよかったと心から思いました。
   
なだらかな登りに見えましたが、本日3つめの山は、さすがに足にきました。

子三瓶(961m)到着
あとは、孫三瓶を残すのみ・・。気力を振り絞ってゴー
孫三瓶山(907m)

時々陽射しがさし、少し暖かくなってきました。
4つの山を登り終え、安心感とともにそろそろ膝が悲鳴を上げています。
体力不足を考えると無謀に思えた縦走。
よくもってくれたと自分の足に感謝です。
そして、孫三瓶から40分。太平山(854m)に到着しました。
登った山々を見ながらの昼食は、やっぱりカップヌードル。最高です!!
  
 女三瓶
 男三瓶
 
 子三瓶
 孫三瓶
 
 太平山

体力への不安。天候への不安。登るまでは、やめる理由を探していたような気がします。
でも、やっぱり登ってよかった。

“大切なことは、今手の中にあるものをつかんで出発する勇気”

新年度に向けていろいろな不安はあるけれど、踏み出すことから始まるのだと改めて思いました。
勇気をくれた三瓶山に感謝です!!


              40分         20分          1時40分         50分          40分            40分           40分
         駐車場 → リフト最上部  →  女三瓶山頂   →   男三瓶山頂  →  子三瓶山頂  →   孫三瓶山頂   →  太平山山頂   →   駐車場
                                                                                              (休憩を含め6時間半)

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