奥穂高

(おくほだか)
3190m
北アルプス
H24.9.14〜16


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カシミール3Dで作成

   9月の3連休、ワンゲラーのめいちゃんと北アルプスに行ってきました。この夏、合宿でたどり着けなかっためいちゃんの奥穂高リベンジツアーです。3日間あるとはいえ、山口からの往復の移動も含めての3日間です。予想していたとおりの強行ツアーになりました。
 早朝乗り込んだ新幹線は、自由席が満席で京都まで座ることができませんでしたが、名古屋で乗り換えた特急には何とか座ることができました。午後1時過ぎに新島々に着き、バスに乗って上高地に降りたのは午後2時半になっていました。 

 上高地のバスターミナルで登山届けを提出し、午後3時に歩き出しました。河童橋を渡って、岳沢に向かいます。3日を有効に使いたいので、今日は岳沢ヒュッテまで進みます。テントを持ったフル装備なので、3時間の予定で歩きました。岳沢の途中でアライグマのような小動物に出会いましたが、あれは何だったのでしょうか・・・
 ゆっくりしたペースで上り詰め、岳沢ヒュッテ到着は午後5時30分でした。小屋は人で溢れ、テント場も満員でした。ヘリポートにスペースを見つけテントを張ります。ようやく落ち着いてめいちゃんとビールで乾杯です。岳沢ヒュッテまでは、割と穏やかな登りでした。ヒュッテ手前はガレ場が続きましたが、登りにくい傾斜ではありませんでした。ヘリポートからは小梨平が見えます。夕暮れはすぐにやってきて、山の稜線を赤く染めていました。

上高地バスターミナル15:00 上高地岳沢分岐15:30 岳沢ヒュッテヘリポート17:30
ヒュッテから小梨平17:30 ヘリポートから小梨平18:00 乗鞍岳を望む18:15

 テントの中でぐずぐずしていると、すぐに夜がやってきます。いつもではあり得ない午後9時には2人とも寝袋で寝息を立て、次の日は早朝4時に目が覚めました。となりの家族のテントはすでに動き始めていて、少しずつ周りが慌ただしくなってきます。ココで連泊なのですが、ヘリポートのため撤収を余儀なくされます。朝食のオートミールを食べ、午前5時半撤収。大きなザックを階段下にデポしてサブザックで出発。午前5時45分。
 テント場のガレ場を上り詰めて、重太郎新道に取り付きます。

 朝焼けの乗鞍岳  西穂高の稜線  重太郎新道20mのはしご場
 重太郎新道へのガレ場  トリカブトとアザミのお花畑  岳沢パノラマ

 はしご場から始まった重太郎新道は、どこを通るのかと思わせるほどの急登でした。雨の影響を受けていなかったため、岩のグリップはしっかりしていて登りにくさはなかったのですが、高度感は十分で登山と言うより岩登りでした。かもしかの立ち場、岳沢パノラマ、雷鳥広場を経て、8:30分 紀美子平に届きました。
 紀美子平からは前穂高へのアプローチができます。早い内にここに帰ってこられたら登ろうと、我々はそのまま奥穂高へ向かいました。穂高への尾根、吊り尾根を歩きます。基本ガレ場ですが、鎖のある岩場も何度か出てきます。ゆっくり一歩いっぽ進んで、11:30分 奥穂高山頂へ着きました。

 8:30 紀美子平到着  紀美子平から上高地  天狗のコル
9:30 奥穂高への吊り尾根 11:00 奥穂高直下 ジャンダルム

 奥穂高山頂は、大勢の人で賑わっていました。山頂の祠で写真を撮る人たちが整然と並んでいて、われわれも順番を待ちました。あちこちで穏やかなおしゃべりが始まって、思いがけずあたたかい山頂の時間でした。

 11:30 奥穂高山頂到着  奥穂高3190m  霧に煙る槍ヶ岳

平成14年 奥穂高山頂
 

 山頂テラスで昼ご飯を食べた後、同じ吊り尾根を引き返しました。槍ヶ岳は雲が登り始め、北穂高からの稜線も曇り始めました。吊り尾根の岩場で苦戦している父娘がいましたが、我々を見ているようで思わず応援してしまいました。自分たちも岩場の下りは苦戦しそうなので、頂上でハーネスを身につけ、ザイルでつなぎました。ザイルアップしためいちゃんは「つながれたポチだぁ。」と言っていましたが、安心感が思いがけず岩場のトレーニングにつながったようです。
 13時に紀美子平だったら前穂高に行こうとしていたのですが、思いがけず充実した岩場のピストンで十分満足してそのまま岳沢に下山しました。紀美子平手前からつながれたポチではなくなっためいちゃんは、重太郎新道頑張りました。長い下りでしたが、無事岳沢ヒュッテについておいしいビールと酎ハイで今日に乾杯です。


つながれたポチ 涸沢を望む 吊り尾根の難所
紀美子平 14:30 重太郎新道 はしご場 15:00 重太郎新道20mのはしご場 16:30

 岳沢小屋にデポしていたザックも無事で、この日もヘリポートにテントを張りました。賑やかな大阪の集団が夜遅くまで騒いでいましたが、疲れた身体に寝袋が心地よく、あっという間に寝付いてしまいました。
 早朝4:30分起床。となりのテントはすでにパッキングを始めているようです。朝食はカップヌードル。のんびり荷物を整理して、5:30分にヘリポートを出発しました。岳沢小屋にはすでに登山客があふれていて、今日の山も賑やかになりそうです。連休の最終日とあって、我々と同じように上高地に降りる人も多いようです。小屋の玄関に、「日本100急登!さすが重太郎新道!」という山渓のレポートが張ってありました。やっぱり昨日のルートは厳しいルートだったのだと2人で納得しました。さあ、のんびり下山です。

岳沢小屋出発 5:52 岳沢小屋からの下り 5:54 岳沢小屋ヘリポートキャンプサイト 5:54
登山道から岳沢小屋を振り返る 6:05 上高地分岐に到着 7:44 小梨平到着 7:57

 この下山が思っていた以上にきつく、2時間弱の下山でしたがふらふらになってしまいました。一方、さすがはめいちゃん。元気いっぱいのワンゲラーです。山口往復を含んだ奥穂高登山の3日間強行ツアーでしたが、天気にも恵まれ無事目的を果たすことができました。めいちゃんは、10才で奥穂高に登り、今回20才で再登山をし、「次は30才だね。」と言っています。自分たちもその時は今まで以上に元気で、またみんなで来たいと思っています。

めいちゃんの写真館

岩場・くさり場 アラカルト


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