英彦山
(ひこさん)
1200m
福岡県
H24.5.20
カシミール3Dで作成
別所駐車場に到着です。 | キャンピングカーで夜を過ごします。 | 朝6:00 出発です。 |
別所駐車場から登山口には、まず英彦山町へ下っていきます。英彦山町から奉幣殿まで参道を登り、奉幣殿に到着しました。きれいで穏やかなお寺です。ここから鬼杉に向けて進みますが、山のすべてがこのお寺の印象でした。鬼杉までの登山道も穏やかな山道で、涼しい空気の中を心地よく進むことができました。
奉幣殿へ向かう。 | 玉屋神社への下り | 岩に穿かれた玉屋神社 |
途中の玉屋神社は、一枚岩に穿かれた静かな神社でした。ここの清水が濁るときは、世によくないことが起こっているという言い伝えがあるらしいのです。今日の清水はきれいに澄んでいました。よい世の中のようです。
時々岩場が出てきます。 | ロープに頼る下りも出現 | 根こそぎ倒れた倒木がトンネルを作っていました。 |
想像を絶する存在感の「鬼杉」でした。
現れた岩を登ると | 岩に穿かれた大南神社が現れました。 | 材木石の登りはきつく |
山頂までの一枚岩を越えていきます。 | 山頂までもう少し | 岩から望む展望 |
鬼杉からの登りは、すぐに岩場に変化しました。玄武岩が積み重なって材木のように見える材木石の階段を踏みしめて、一歩いっぽ登っていきます。次第にくさり場が増えてきて、スリリングな岩場が続きます。なんと変化に富んだ山で、わたしんちのメンバーは大喜びでした。
材木石から30分で英彦山南岳に到着しました。
南岳から英彦山神社上宮を望む | 英彦山中岳山頂 | 中岳山頂広場 |
南岳、中岳、北岳と3つの頂を登りましたが、残念ながら展望は今ひとつでした。しかしこの山は日本3大霊山の1つで、それぞれの頂に祠が奉られてあり、厳かな雰囲気が印象的でした。中でも中岳の上宮は立派な神社が建てられてあって、山頂での風雨から守るための木戸を開けて参拝することができました。
中岳山頂から南方面を望む | 北岳山頂 | 左:南岳 右:中岳 |
北岳からの下りは、「ここ逆に登ったらきついだろうね。」と言ってしまうくらい急な下りでした。南岳まではほとんど人に出会うことはなかったのですが、中岳からは急にすれ違う人が増え始め、北岳からの下りでは大勢の中学生とすれ違いました。宿泊学習だろう彼らは皆屈託なくあいさつしてくれて、賑やかで豊かな下りを楽しめました。
下りで歩いた北岳のシオジ林は、本当にきれいな緑の林で、降り注ぐ緑のシャワーのようでした。季節毎に顔を変えていく山の風景ですが、この季節、いい山に出会うと本当に来てよかったなと思うことができます。
北岳から約30分。シオジ林を抜けると「望雲台」への分岐になりました。「行ってみようよ。」とオプション感覚で立ち寄ったつもりでしたが、思いがけずスリリングで素敵な経験ができました。
キレットのくさり場を登ると、岩に穿かれたトラバース道が現れました。そこを過ごして最後のくさり場を登り切ると、普通には立っていられないほどの断崖絶壁の上でした。最初に登っためいちゃんは、あまりの高度差に涙目です。さすがのお母さんは「足がすくむねぇ。」と言いながらナイフエッジを歩き回っていました。
「私は岩・・・」 | 真下の景色 | 望雲台より東を望む |
ネットで調べた行程では、英彦山4時間弱と出ていましたが、それは入り口の奉幣殿から直接中岳の上宮に向かうコースでした。玉屋神社から鬼杉を通り、南岳・中岳・北岳と縦走し、最後に望雲台まで足を伸ばすと6時間半の行程になりました。夏に向けて少しずつ作ってきた膝はようやくその効果を現し、最後まで痛みを感じることはありませんでした。述べ標高差1000mを越える今回の山歩きになりましたが、賑やかで素敵な山歩きでした。
感覚を分かち合える家族と、歩ききれるお互いの体力に感謝です。
別所駐車場 − 奉幣殿 − 玉屋神社 − 鬼杉 − 材木石 − 南岳 − 中岳 − 北岳 − 望雲台 − 高住神社 − 別所駐車場
30分 50分 40分 30分 30分 10分 20分 40分 30分 40分