十方山

(じっぽうざん)
1318.9m
広島県吉和
H23.10.9


カシミール3Dで作成

10月の3連休。
今日は潮が悪いので魚釣りやめた相棒と、久しぶりに山にやってきました。
登山口の駐車場に前泊し、十三夜の月に照らされながらおいしいワインを飲み、幸せな気持ちで眠りにつきました。
この夏買ったばかりのキャンピングカー。夜も暖かく快適でした!!

翌朝、ゆっくり朝食を取っていると、次々と登山客がやってきて、20台ほど止められる駐車場がどんどん埋まっていきます。
さすが、恐羅漢山、安芸冠山に続く広島県内第3の高峰、人気の山です。
朝日を背中に、私たちも出発です。

 登山口の駐車場。きれいなトイレ、瀬戸の滝への案内板があります。

   
下調べしたインターネットの情報によると、この十方山にはいくつか登山ルートがあるらしい・・

@瀬戸の滝コース・・・高低差がもっともある(約800m)が、瀬戸の滝や秋の紅葉の美しさが魅力A内黒コース・・・・・・片道7km、6〜7のピークを越える超ハードコース
Bシシガ谷コース
C那須コース
そのほかにも藤谷林道コースという新ルートもできたらしい・・
中でも@とAのコースは人気だそうで、今日は瀬戸の滝コースに挑戦です。
標高差800mにちょっぴりビビリながらスタート。なるほど登りがいがありました・・・
瀬戸の滝への分岐 見事な地層の岩
まさに森林浴。よく踏まれた登山道は,木に守られています。
相棒が向いてくれた山クリ。リスの気持ちが分かります。ゆがかなくてもおいしい!! 
もののけ姫のシシ神様の森のよう・・・
 紅葉にはもう少し・・
 
小さな滝の流れる滝から尾根に上がると,右手に大きな山塊が見え始めました。そしてようやく五合目・・・  
 
道が少し平坦になってきました。ほっと息をつくと、恐羅漢で見た古木のような木がありました。 
 
クマザサが現れました。きれいに刈り取られていて、登山道はとても広くなっています。 
 
最後も結構登りがきつく、もう足が上がらなくなってきました。
下を見ながら歩いていると、大学生の一団が元気にあいさつをしてくれました。
思わず、めいりんの姿を探してしまいました。 
今頃、この中国山系のどこかを歩いているのかな・・
遭難の碑を過ぎると、なだらかな道になりました。
あと数百メートルなのに、息が上がってしまいます。
折れそうな心をさわやかな秋風がそっと後押ししてくれました。
 ついに十方山山頂(1318.9m)
さすが十の方角が見渡せるという十方山。
看板には、
『内黒峠へ3時間20分
獅子ヶ谷登山口60分
瀬戸の滝2時間』
と書かれています。

その看板の向こうに見えるこんもりとした山は何?
ガーミンでも十方山1328mはもう少し北を指しています。
でも、三角点はここにある・・
うーん。なんか納得できない。
ということでやっぱり行ってしまいました。
   
獅子ヶ谷への登山道を5分ほど進み、ガーミンで方向を見定め、ササヤブの中に突入です。
   
久々のヤブコギ。
頭まですっぽりササに埋まりながら、方向だけは見失わないように進みました。
やっぱりやってしまうのね。私たち・・。
でも、ガーミンで位置を確認し1328mピークとおぼしきテープを見つけたときはガッツポーズでした。
 
  道を外さないように本の登山道へ戻り、再び三角点のある山頂へ。
きれいな山ガール、山ボーイの中で、なぜか薄汚れた私たち
片隅でおいしいカップヌードルをいただきました。

 帰りは相棒の古傷が痛み出してしまいました。
登るだけ登っただけに、どこまでも続く下り・・
がんばって・・祈るようにその背中を見守ります。
瀬戸の滝へもひたすら下ります。
むせるような緑の中に水の音が近づいてきます。

瀬戸の滝

瀬戸の滝のすばらしさにしばし疲れを忘れます。
でも、山は3時を過ぎると急に空気も風景も変わってきます。
山の夕暮れが少しずつ忍び寄ってきました。
緑と風、そして久々のヤブコギというスリリングな時間も楽しめた大満足の山行きが終わってしまいました。

              1時間半       1時間           40分              20分          2時間            20分          
         駐車場   →   五合目   →  十方山山頂   →   1328mピーク   →  十方山山頂   →    瀬戸の滝    →   駐車場   
                                                                                              (休憩を含め7時間半)

わたしんちアウトドアレポート