(ちょうかいざん)周防大島町
454.9m
H22.10.27
カシミール3Dで作成
11月目前に、急に冷え込んだ水曜日。今日も周防大島へやってきました。今日登る予定の頂海山・高手山は本やインターネットで登山情報を集めてみましたが、ほとんど見つけることができませんでした。ということは、人があまり登っていない山なので、ヤブ漕ぎ、そして踏み跡が薄くなっていることが予想されます。単発とは言え、地図とコンパスの大切さを再確認した長門六山の緊張感が蘇ります。
屋代バス停 | 日本ハワイ移民資料館 |
大島大橋を渡り、大島へ渡り、交差点を右折して、大島町役場を目指します。 大島商船を過ぎたあたりで、標識に従って左折。 大島郵便局の前を過ぎて右折すると、右手に大島町役場があります。 そのまま直進し、屋代バス停横の橋を“日本ハワイ移民資料館”の標識に沿って渡り、右折。そして直ぐ左折し、坂を登っていくと、左手に日本ハワイ移民資料館の駐車場が見えます。 |
その坂の上の分岐は左折、 次の分岐を右折すると、 両側にミカン畑の広がった急坂の農道がのび、 目の前に頂海山とおぼしき頂が見えます。 右手の作業小屋にいらした方にお願いして 車を停めてさせて頂き、いよいよ登山開始です |
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眼下に広がる屋代の町並み。 風は冷たく、冬が近づいてくるのを感じます。 |
坂の上で舗装路にぶつかり、ここに駐車スペースがありました。 “潮海観音”の標識に従い、竹林を大きく左カーブして登っていくと、左手に作業小屋がありました。 |
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作業小屋を過ぎてしばらくすると、 右手に尾根に上がる山道が見えます。 ここが登山口のようです。 |
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倒木が道の端に集められ、登山路は思いがけず歩きやすくなっていました。ありがたいことです。 歩き始めて15分。小石のつまった岩が右手にありました。 |
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ここまで、踏み跡もしっかりしており、赤いビニールテープやナイロンテープ、そして、黄色い矢印標識など、 登山路を示すものがありました。でも、まだまだ安心はできません。 |
少し広くなっている所をコンパスの方角と、 テープを慎重に見ながら進むと写真入りの看板?がありました。 写真はもうほとんど判別できませんが、 左折を示す矢印が見えました。 |
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標識に従い、竹と雑木林が混じった谷を上がると、鞍部のような所に出ました。 ここにも石の間に黄色い矢印標識がありました。 |
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標識に従い、左折すると眼前にものすごい笹藪 | 左手に迂回して上がる道を示す赤テープ |
赤テープに従い上がると踏みあとに出ることができました。南東に向け緩やかな道を進んでいきました。 | |
やがて、右の山肌に大岩群が現れてきました。 この大岩のどこかに潮海観音さまがいらっしゃると思いながら探すも、 行きには見つけることができませんでした。気がつけばテープも見あたらなくなっています。 方向はあっているのですが、テープが示す登山路はもう少し手前に尾根に上がっていくポイントが あったのでしょう。方向を外さないように、右手の尾根に向けて上がっていきました。 |
尾根に上がると、とても広くなっています。 これはまた迷いそうだと思い、コンパスをしっかりもって方向を外さないように進んでいると、赤テープに遭遇することができました。 この広い尾根はやはり迷いやすいのでしょう。 山頂近くには次のテープが見える位置に たくさんつけられていました。 |
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頂海山山頂 |
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ぽっかりと広い山頂は展望はありませんでしたが、木々の間から薄日が差し込むほっとする空間でした。今日はお湯を沸かす余裕はないと思い、家で入れてきた紅茶を飲みながら、しばらく小鳥の鳴き声に耳を傾けていました。 誰もいない山頂。怖い気持ちはもちろんあるけれど、誰かといるのが辛い時は、世俗から隔絶され、時空を越えたようなこの空間は、心の安全地帯に思えます。 |
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帰りは、テープに忠実に従って下りていきました。 やはり、大分下を歩いていたようです。 尾根からテープに従い、急坂を下りていき、 このあたりにあるはずと探すと、 潮海観音様に会うことができました。 |
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潮海観音 |
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心和む時間をくださった登山のお礼を言って、下りていきました。しかし、帰り道、笹藪を巻いて下りるテープを見過ごし、そのまま尾根に沿って鞍部まで下りてしまいました。方向をとってそのまま下りていこうかと一瞬思いましたが、鞍部からの尾根が比較的広くなっているので迷いやすいと思い、もう一度戻って、笹藪を迂回するテープを見つけました。 |
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標識まで戻ると、ほっと一安心。足元に目を向ける余裕ができ、今年の秋はついに一つも食べられなかったアケビを見つけました。ここにも誰か先客がいたようです。 汗をかいた身体に、空気の冷たさがこたえます。 山の主達が無事に冬ごもりができますように・・・ 祈りながら、次の高手山に向かいました。 |
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