(らかんざん)
岩国市
1108.9m
H22.4.2
カシミール3Dで作成
三丘城山に登ってから、休みの日とお天気がリンクせず、ずっと山に行く機会を逸していました。 3月18日雨の天気予報にもかかわらず、「山に行きた〜い」の一心で羅漢山まで車を走らすこと2時間。 錦川で降り出した雨。カッパももってきたし、ファミリー向けコースを登れば大丈夫・・。 でも、本郷村を過ぎ、道祖峠まで来た時、フロントガラスに当たる粒が白い・・まさか・・ 標高の高い羅漢山。下界は雨でもここは雪になるのですね。 2時間かけてここまで来たのだし・・・と未練を断ち切れず野外ステージ広場まで上がって、あきらめました。 雨雪はぼた雪に変わり、みるみるあたりを白一色に変えていきます。 山頂まで、正面コースで登って往復2時間。その間に積もる雪を考えると・・・ 2駆でノーマルタイヤの私はここが引き際。 雪道のスリップの恐ろしさは恐羅漢で十分分かっているので、泣く泣く2時間をかけて帰りました。 |
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そのまま2週間が経ち、4月に入って久々に山に行く時間ができました。 行く先は、もちろん羅漢山。ロングコースの日南木峠コースからのリベンジです。 |
道祖峠 |
本郷川沿いの林道 |
錦川沿いを美川町役場で右折。 県道69号線・県道59号線を通って本郷村へ。 本郷幼稚園の横を過ぎ、県道59号線東側の広い道(新道)を看板に従って羅漢山に向かいます。 道祖峠は変則5差路。 左は本谷から上がってくる道。 正面(北)は羅漢山へ。 右(東)折し、延ヶ原・根木の骨を経て本郷川に沿って行くと、日南木峠に着きます |
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日南木峠 「根木の骨2km・美和19km・岩国市」 の道標があります。 |
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峠の手前に車を停めました。 ふと見ると、先日の雪の残骸が・・ やっぱり先日の撤退は正解だったようです。 |
道標の向かい側に黄色と青のテープを見つけました。ここが登山口のようです。 | |
青いテープと町境の石標が、入り口から山頂まで道案内をしてくれました。 | |
狐城 |
この日南木峠コースの醍醐味はなんと言っても、“城”の意味である岩塊とそこをおさめるかのように鎮座されている石仏でしょう。そのスケールの大きさに思わず声が出ます。洞穴にもなっているそうですが、見つけることができませんでした。 | |
狐城から羅漢山山頂を望む |
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赤石山(812m) |
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狸城 |
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県境ともなっているこの稜線は、昔の人たちも通っていたのでしょうか。 多少倒木はあるものの、とても歩きやすく登山というより散策をしているような気持ちで歩きました。 |
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狼城(男岩) |
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狼城から歩くこと数分。 分岐を示す看板。 南山腹コースは廃道と聞いていましたが、もしかして通じているのでしょうか。 帰り道の可能性を模索しつつ、羅漢山へ急登を上がります。 |
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それまでの快適な登山道とはうってかわった笹ヤブの嵐・・・。でも、これが本来の羅漢山の姿なのかもしれません。 ついにはササの中を這いながら、踏み跡を見失わないように進ました。 |
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ササと格闘すること25分。ようやくゴールが見えてきました。 |
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山頂広場 |
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雨量観測所に抜け出ると、普段着のご夫婦が山頂を散策されていました。 一方私は昨日までの雨で濡れた笹の洗礼で泥だらけ・・。記念撮影もそこそこに小羅漢に向かいました。 |
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不知火杉 |
小羅漢山頂
周りはササに囲まれています。
やはりこれが羅漢本来の姿なのでしょうか・・
先日登るつもりだった正面コースへの道を右手に見て、不知火杉まで戻りました。ここからいこいの広場までが見晴らしコース。 私は、もう少し羅漢川側に戻り鉱山跡コースで降りました。鉱山跡ははっきりしませんでしたが、登山中何度も見た石仏や、スキー場の跡を見て、南山腹コースとの分岐点であるテニスコートにつきました。 |
ここから東には車も通れるような林道が東に延びています。 しかし、こんな林道ほど先はぶつりと行き止まりになっていることが多いのです。 今回もご多分に漏れず・・ |
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林道を進むとすぐに仏岩の道標がありました。 そこから山側に上がると、ここにも岩塊があり、その奥に仏岩がありました。 この模様はどうやってできたのでしょう。 |
仏岩から林道に戻り、数分上がると・・・ ちょうど登りきったところでやはり道は途切れていました。 行きに見た看板では、道は通じているはずですが・・ ふと見ると、薄暗い植林地帯の中にピンク色のテープが見えます。 行きの道標の近くにもそういえばピンク色のテープがついていました。 このテーピングを南山腹ルートの目印として信用できるかどうかは五分五分なので、 とりあえず、コンパスとガーミンで方向と高度を保ちながら進むことにしました。 |
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薄暗い植林地帯は、どこを見ても同じ景色でとても恐ろしかったですが、 青テープと同様点々と続くピンク色のテープが、 南山腹コースの目印と確信したのは、中程まで来た頃でした。 人は下りで迷う。今回のルートの中で一番緊張した時間でした。 |
途中には沢もありました。 | 緊張の22分。そして行きに見た分岐点につきました。 |
後は来た道を、石仏に登山のお礼を言いながらのんびり帰りました。 稜線の静かな道、思いがけないヤブ漕ぎ、そしてちょっぴり緊張の山腹トラバースルートと魅力いっぱいの コースに大満足です。 |
帰りは本谷側から降りてみました。本谷小学校前、そして県道69号線の桜が本当にきれいで、桜のほのかな色にしばし心が和みました。
8分 32分 9分 30分 10分 5分
日南木峠→ 狐城 → 狼城 → 山腹ルートとの分岐→ 羅漢山山頂 → 不知火杉 →小羅漢山頂
20分 3分 5分 22分 35分
→テニスコート → 仏岩 → 林道終点 → 分岐 → 日南木峠
休憩を含め3時間