三丘城山・夫婦岩山・平家岳

みつおじょうやま・めおといわやま・へいけだけ
周南市
318.8m・240m・300m
H22.3.11


カシミール3Dで作成

平成18年度に夫婦岩−平家岳−三丘城山と三光寺コースをピストンしたのですが、今回違うルートを紹介されている登山記録を見て、行ってみたくなりました。3月のなごり雪が降って大荒れだった日の翌日。雪がぬるむ頃を見計らって正面コースから、三丘城山−夫婦岩−平家岳−中山コース−淡海道の周回コースにトライです!
県道光玖珂線を周東に向けて北上し、「黒岩峡入口」の看板を見て、次の筏場橋を渡ります。文化財案内の看板を左折。道なりに行くと、貞昌寺入り口の看板があるので、そこを上がり、高速道路の高架に向けて進み、玖珂17の高架をくぐると広場になっています。

広末地区文化財案内図 貞昌寺入口
「玖珂17」の高架をくぐると広場になっています。
坂を上っていくと、左手に三丘城山登山口の標識があります。
お地蔵様に手を合わせ、登山の無事をお願いしました。
正面に三丘城山の雄々しい姿が見えます。
きれいに刈り取られたシダの間を息を切らしながら上がっていきます。山頂が見える頃になると雪がまだ残っていました。踏むとシャーベットになった雪が一緒にずるりと落ちてしまうので、一歩一歩踏みしめるように上がっていきました。

山頂は大岩に囲まれているようです。

山頂直下にある展望岩
竜ヶ岳・大黒山 懐かしいなぁ。
山頂からも竜や大黒の姿は見ることができますが、この展望岩からは周りの山々がよく見えます。
山頂直下の大岩。亀の頭のように見えます。

三丘城山山頂

平家岳に向けて南西に降りていきます。 岩の向こうに平家岳の姿が見えます。 明るい縦走路

急登を上がると、夫婦岩・平家岳との分岐につきました。
軽いアップダウンの素敵な稜線 広末コースとの分岐
この前の萩と下関が時間を気にしながらの駆け足登山だったのと、今日は雪が所々にあって滑りやすいこともあって、ゆっくり歩きました。
鉄塔からはどっしりと構えた烏帽子ヶ岳が見えます。
また行きたくなりました。


夫婦岩

夫婦岩からも烏帽子ヶ岳はくっきりと見ることができました。岩と岩との間からは家々が小さく見えます。
こんなにどっしりとした気持ちで向かい合うことができればきっと夫婦円満にいくのでしょうが・・・
先ほどの分岐まで戻り、今度は平家岳を目指します。この夫婦岩山−平家岳を結ぶコースは中電の巡視路になっており、道はとてもよく整備されていて歩きやすかったです。


平家岳山頂

三丘城山・竜ヶ岳・大黒山 夫婦岩山
写真を撮っていると、どんどん体が冷えてきます。昨日での寒気はまだ山頂には雪とともに残っているようです。
北の中山峠に向けており始めます。
山頂直下にはソファーのような岩がありました。
サーキット場。
平成18年度の時は音が聞こえていましたが・・
さすがに今日はお休みなのでしょう。

登りより下りの雪道は更に怖い。今日はスキー板を履いていないのに・・・滑りたくなくても滑っていく。
雪が無くなっても急勾配に押されるように降りていきます。十数分で舗装路が見えてきました。

中山峠

ここからは舗装路をしばらく歩きます。そして下差川で淡海道に入ります。
淡海道のいわれ:
“かっては高森、三丘、小周防を結ぶ通路は島田川の増水により、たびたび通行不能となり、村人は難儀していた。これを見た広末の貞昌寺淡海和尚が村人の協力を得て、苦労の末に天保2年に完成したのが淡海道である。”

御駕籠建場跡 観音石仏
右手の民家から右折。
ここから淡海道が始まります。
目の前の山裾、島田川沿いに淡海道は続きます。
樹林の中に入っていきます。 淡海和尚の碑
島田川の川音を聞きながら、落ち葉の敷き詰められた道を歩いていると、
現実世界から離脱したような・・・不思議な錯覚に陥ります。

民家を右折して20分。高速道路の高架下に出ました。
舗装路から階段を下りていくと・・ 再び川沿いの道に出ます。 島田川が静かに流れていきます。

川沿いを歩いていくと、石橋があります。淡海道の終点です。
舗装路に入り、坂を上がると毛利元就公歯廟 その手前から左側の山道に入っていく
宍戸墓所 毛利元政の宝篋印塔
毛利元政の宝篋印塔から舗装路に戻り右折。のどかな田園風景を見ながら今日の
山歩きを反芻していると、出発点の貞昌寺入口、そして「玖珂17」の高架をくぐると、
雪解けの登山と、知らなかった史実に触れることのできた山歩きを終えました。

タイムテーブル:

35分 5分  15分 5分 10分 15分
玖珂17
高架下
展望台 三丘城山山頂 分岐 広末との
分岐
夫婦岩
2分 12分 26分 21分 8分 30分
分岐 平家岳 中山峠 分岐 高架下 淡海道
終点
高架下
玖珂17
休憩を含め3時間半
平成18年度の登山記を見る