寂地山・冠山

(じゃくちさん・かんむりやま)

1337m・1339m

H22.5.4


カシミール3Dで作成

晴天続きの連休。でも大学2年生になったお兄ちゃんは帰ってこないし、いもうとは受験勉強。
今までの忙しいお休みのパターンと違って、今年は本当に大人しい?のんびりムードの連休です。
その中でこれが唯一最大のイベントカタクリツア−。
本来、5月の連休にはもう花は終わっているのですが、今年は4月が寒かったので、まだ咲いているかも・・・
望みを託して、新緑の寂地山・冠山に行ってみることにしました。

前日。
一緒にカタクリツアーに出かけるお山の仲間が我が家に泊まりに来てくれました。
我が家のおもてなしはもちろん魚料理。
午前中にアジ・タイを100匹以上釣り、アジの刺身・アジしゃぶ・アジの南蛮漬け・タイの吸い物・・・。
友人達もそれぞれ得意料理を持ち寄ってくれて、テープル二つに乗り切れないほど豪華な夕食になりました。
そして翌日。
前日たっぷり栄養をため込んだ私たちは寂地峡にやってきました。
まず松の木峠に帰りの車を、寂地峡案内所前の駐車場に車を置いて
意気揚々スタートです。
寂地林道は舗装路。多少物足りなげな面々の楽しみは山菜探し・・山菜の本を片手に「あれは?これは?」と新緑の登山道は寄り道三昧・・ 犬戻しコース入り口。
この先の林道終点まで、前は車が上がっていましたが、今はここまでになっているのか、たくさんの車が停まっていました。

犬戻しの滝
夏のキャンプを意識しているお山の仲間達。
「いいトレーニングだ。」とつぶやきながら
犬戻しの急坂を登り切り、再び寂地林道へ。
北方向に登るべき寂地山が見えてきました。
寂地林道終点。軽トラックが一台停まっているのみでした。
カタクリが近くなってきたかも・・
林道終点にある案内板
林道終点から稜線までは山菜の宝庫。
目線は常に道沿いの山菜達に注がれます。
大きな望遠鏡を肩にかけ、鳥の鳴き声に耳を傾ける人々。
パーティで賑やかに下りていく人々。
ご夫婦でほほえみながら下りていく人々。
新緑の寂地山はそれぞれの愉しみを満たしてくれます。
「稜線に上がれば、カタクリが待っていてくれますよ。」ご夫婦連れがささやいてくれました。
上がってみれば、思っていた以上、今まで見たこともないほどたくさんのカタクリが私たちを迎えてくれました。

寂地山山頂
10時前に歩き出して、3時間弱。寂地山頂に到着しました。
残念ながら、寂地山頂を示すのはこの道標と小さな祠だけで、三角点を拝むことはできませんでしたが、
木の根っこに守られているかのようにひっそりと佇むカタクリの側で食べたカップヌードルは最高でした!
お腹がいっぱいになって、元気満々。
カタクリのお花畑になっている稜線を冠に向かいます。
快適な縦走は写真撮影タイム。
かわいいカタクリとササのコントラストがまた面白い。
わいわい進み、1時間ほどで冠山への分岐につきました。
空が近いけど、なかなかつかない山頂。
本日二つ目の1000m級の山頂はやはり手強い。
だんだん無口になる面々。

冠山頂 1339m
西展望からの景色
午後3時を過ぎると賑やかだった人声もぴたりと止んで、後は下山を急ぐ人ばかりです。
冠から松の木峠までの下山道は、ちょっぴりジェットコースター。
行程6時間を過ぎると、次第に膝、そして足先に痛みと疲れが現れ、景色を愉しむ余裕が無くなっていました。

へろへろになった足をひきずり、辿り着いた松の木峠登山口。
奥ちゃんのカタクリ写真館

PARAのカタクリ写真館

春の山菜図鑑

楽しい仲間とわいわい歩いた登山の一日はあっという間に過ぎていきましたが、出迎えてくれたカタクリの花の可憐な姿。そして。ブナ林の心落ち着く風景は、連休明けの仕事を乗り切る気力を残してくれました。
自然の恵みと、楽しい仲間に感謝!

           2時間           1時間            1時間半      1時間半                
寂地峡駐車場  →   林道終点  → 寂地山山頂   →  冠山   →   松の木峠
          4.6km          2.2km       3.2km       2.3km                          
                                            行程12.3mk・休憩を含め7時間
                                                
平成14年度の登山記を見る→ 寂地山・ 冠山


わたしんちアウトドアレポート