赤子山

(あこやま)
熊毛郡平生町

230.6m

H22.9.8



カシミール3Dで作成
赤子山の山名の由来:
 ・その昔、赤子の鳴き声がするので船ばたに出てみると、大きな山が湧き出たことから名付けられた。
 ・北麓の余田の日照時間を少しでも長くするため、東西に延びて、努めて姿勢を低くしているような心優しい山なので、村人達が幼児を慈しんで呼ぶ「阿児(あこ)」にちなんでつけた。
                     『防長山野へのいざない−金光康資著』より
 台風が大きな被害を及ぼすことなく過ぎた水曜日。空は曇り加減で登るには最高の日かも・・家からも近く、標高も低く、1時間ぐらいで行けるからと、休みで家にいるお兄ちゃんをちょっと強引に誘い、久々に新しい山にチャレンジです。

沼八幡宮で登山の安全祈願
神社の前の駐車場に車を止め、神社に登山の安全祈願をして登山開始。神社から東に進むと、すぐに登山口の看板がありました。「赤子山まで1km」と書いてあります。“1kmなら楽勝”この夏8泊9日の移動キャンプをしたお兄ちゃんの言葉をうれしく聞きながら、竹林の中を進みます。
道はとても整備されていて歩きやすかったのですが、結構道幅があるにもかかわらず、クモの巣が5m間隔ぐらいで張り巡らされていて、先頭のお兄ちゃんはそれを払うのに忙しい・・
 
峠に着くと、山頂と反対方向にも中電の巡視路が続いており、正面の看板に西山と書かれています。もしかするとこの先の207mピークは西山というのだろうか。好奇心が頭をもたげ、行ってみましたが、西山というのはその先の地名であり、三角点等はありませんでした。でもピークの先の鉄塔からは平生の町を見渡すことができました。
峠に戻り赤子山に向けて出発。峠から5分足らずで、手入れの行き届いた山頂広場に到着しました。春には桜が咲いてきれいだろうねと話しながら、三角点を探しましたが見つかりません。どうやら三角点はもう少し先にあるようです。
三角点を探して、鉄塔16を過ぎ東へ進みます。先ほどまでの整備された登山道と違って竹が倒れて行く手を阻みます。本当にこの先に三角点があるのだろうか・・・
二人が疑心暗鬼になり始めた頃、三角点が現れました。
展望もなく、先ほどの山頂広場から見ると、人々に忘れられてさびしい感じはしましたが、静かな環境でひっそりと佇んでいるのが、この山の名の由来から考えると合っているのかもしれません。
山頂南にある鉄塔15から平生の町を望む
                                                                                                                                                                         

今年の夏は本当に暑くて長い・・・。
曇りにもかかわらず、ぐっしょりと汗をかきましたが、おしゃべりをしながらの登山は一人で登るより数倍楽しい。道も山頂付近以外はよく整備されているので、安心して登ることができ、登山道と言うよりは散歩道のようでした。吾子といい時間を過ごすことの幸せを感じさせてくれた赤子山に感謝です。
                                                 (登り1時間・下り40分)