物見ヶ岳

(ものみがだけ)

745.6m

高羽ヶ岳

(たかばがだけ)

761.0m

H21.5.17


カシミール3Dで作成

 今日は長門峡をはさむ2つの山にトライしてみよう!と思い立ち、地図・コンパス、そして相方から借りたGPSをもって家を出ました。標高220mから約500mアップ。あるホームページには縦走路のルートも分かりづらいと書いてあり不安を抱えつつスタートです。

@物見ヶ岳

長門峡駅に自転車をおかしてもらい、国道9号線を山口方面に下ります。親睦のバス停から脇道に入り、橋本第二踏切を渡った広場に車を停めました。 踏切から見える登山口の看板 南西に見える山。
あれが物見ヶ岳かな。
橋本第二踏切から10分。民家の横に登山口の看板を見つけました

登山口の先はきれいな植林地帯 イノシシよけの柵を越えると笹が現れ、山道に 左手に川を見ながら進むと、30分足らずで崩落箇所につきました。狭い岩肌の道で、下は崖になっています。景色はきれいだけど緊張します。
五段滝の標識から、沢を時に横切りながら谷を詰めていきます。
もののけ姫に出てくるような幻想的な風景の中を美味しい水でのどを潤しながら進みます。

沢から離れ、次第に山道に入ってきました 登山口から一時間あまりで5合目
腰掛け岩?急登の途中に椅子のような形の大岩を見つけたけれど、座ったら立てなくなりそうだったので、さわっただけでした。
最後の谷と分かれ、檜の植林帯にはいると、どこまでも続く急坂。空は近くなり、山頂も近いのだろうという希望を胸に、喘ぎながら一歩一歩進みます。

歩き始めて1時間50分。山頂に着いたぞー。

山頂からは北東に高羽ヶ岳を望むだけだったので、天狗岩まで下りてみることにしました。
山頂から南へ下りる天狗岩への道 北東にこれから行く高羽ヶ岳の姿 日暮ヶ岳? 仁保の町?

 天狗岩からの眺めは圧巻でした。笹もきれいに刈り取られていて歩きやすく山頂から10分ほどで行けました。途中西に続く道があり、少し下りてみましたが、踏み跡はしっかりしており、このまま別の登山口に続いているのかもしれません。登ってみて広がる山の道・・・。おもしろい!しかし、これから先の縦走を思いだし、急いで山頂に引き返しました。
 新たな道を見つけると行ってみたくなる・・。この私の好奇心。年を取ってだいぶん落ち着いたと自分では思っていたのですが、それがこの後悲劇を招くことになるとは・・・。

A物見ヶ岳−高羽ヶ岳縦走

 いよいよ縦走開始!先日の野道−三ツヶ峰の笹の歓待を受けしびれた縦走を思い出し、気合いが入ります。

檜の林道を抜けたところで見つけていた北に延びる道。縦走路入り口です。  分かりづらいのでは、と思っていた縦走路は踏み跡もあり、とても快適な道でした。山を吹き抜けるさわやかな風を感じながら進みます。お気に入りの一つになりました。
 
縦走開始から25分。右手に大きな林道が現れました。
岩倉川沿いの林道のようです。最低鞍部(600m)です。
いったん道は途切れたかに見えますが、目をこらせば北東に赤いテープが見えました。いよいよ高羽ヶ岳に向けて登りスタートです。 2度目の登りに足が悲鳴を上げる頃、山頂が見えてきました。
物見ヶ岳から1時間。高羽ヶ岳山頂です。

高羽ヶ岳の周りは笹に覆われているだろうと思っていましたが、きれいに刈り取られていてとても進みやすかったですテープも新しく、最近整備されたばかりのようです。おかげで思っていたよりも早く山頂に着くことができました。感謝。
南西に物見ヶ岳 下山口
分岐。大規模林道へと書いてあります。
長門峡が消してあるのがミソでした。
北西に延びる笹道。
 物見−高羽ヶ岳の縦走が思ったよりスムーズに行ったことで、油断したのか、私の好奇心が招いた災いか・・・。下山を開始して5分ほどで出た分岐。さて、どちらに行ったものか・・。
 たたら林道に下りて行くには北西の笹道には行って行かなくてはいけないのに、私がリサーチしていた地図には無かった新しくきれいな尾根道にひかれ、北東に進んでしまいました。
谷に下りる道はもう少し先になるのでは・・・。この読みの甘さが大きな悲劇を生んでしまいます。まだまだ、修行が足りません。
尾根道は確かに明るく歩きやすかったです。 高羽ヶ岳の姿も木々の間に見ることができました。 軽いアップダウンで685のピーク。どこにも谷に下りる道は無く、どんどん反対方向に進んでいく自分。はっきりと間違いを認識しました。が、引き返す勇気も持てず・・
高羽ヶ岳山頂より55分。大規模林道に下りてしまいました。後で分かったことですが、これは地図にもでていない国道9号線の渡川から大原湖までを結ぶ林道でした。ただ舗装路は途中までで、大原湖側は地道になっています。
この時はどこに出たのかも分からず、不安を抱えながら、舗装路を歩く悲しさ・・。
大規模林道にでてから国道9号線の渡川まで3.5km。
渡川から長門峡駅まで2.4km。
強い日照りの中を、足を引きずるように歩きました。
大規模林道から見えた高羽ヶ岳の勇姿が唯一心を慰めてくれました。
御堂原に入って、国道から分かれる小さな舗装路。おそらくこれがたたら林道につながっているのでしょう。



舗装路を歩き始めて1時間。長門峡駅に着きました!
大学時代から乗っている愛車(自転車)の姿を見た時の喜びは言葉に表せません。
大学時代、何度も自転車で通った長門峡から山口までの道。
懐かしさと風を切る感覚を楽しみながら、1.8kmのサイクリングで車まで帰りました。

          10分        1時間40分     25分       35分     55分                
橋本第二踏切  →  民家横登山口 →  物見ヶ岳  →最低鞍部  → 高羽ヶ岳 →

            1時間(車道)        10分(自転車)
大規模林道登山口   →      長門峡駅  →    橋本第二踏切
  


わたしんちアウトドアレポート