黒獅子山

(くろじしやま)阿東町

716.6m

H21.5.7


カシミール3Dで作成

 連休も終わり、にぎやかだったわたしんちもちょっぴり寂しくなりました。こんな時、やっぱり山に足が向いてしまいます。

国道9号線の三谷交差点から、県道萩篠生線に入り、橋の手前の県阿東土木事務所のところで左折。
まっすぐにのびた道の左右には、田植え前の田んぼが広がっていました。突き当たりの三叉路を右折。
お墓の前に車を停めさせていただき、少し引き返して牧場の前の南東に延びる林道に入りました。

林道に入ってすぐ、ロープのようなものが道をさえぎっています。よく見るとヘビでした。
シマヘビのようでしたが、私が横を迂回して通る間も逃げることはなく、堂々と寝そべる姿に威厳さえ感じました。
山の生き物も活動を始める時期。「山におじゃまさせていただく」気持ちを忘れないでいたいと改めて思います。
林道入り口から7分ほどで、左手に『公社造林』の看板、登山道入り口を見つけました。
道は荒れ加減と聞いていましたが、人が一人通れるほどの広さは充分あり、トトロの道のようなアーチを楽しみながら進みます。 登山道入り口より10分。水音が聞こえて、えん堤に出ました。
 
それから3回ほど川を横切りながら、谷沿いを歩きます。
道幅が狭いところもありましたが、渓流を見ながら落ち葉を踏みしめ歩くこの道は素敵でした。。
1本の筋のように流れる滝を右に見送った後、小さな流れを2回渡って、小谷から支尾根を目指します。
赤松の広がる植林帯はなかなかの急登で息が上がります。展望は無いけれど木々に守られて登る感じがいいなぁなどと思っていると、目の前に黒い陰。まさか・・・。登山者の方でした。
久々に一人で登るので、少しナーバスになっているのでしょうか。
小ピークを左手に見て軽いアップダウンの雑木林に入りました。主尾根に入ったようです。緑に囲まれた山道を歩いていると、この連休に家族と行った飯ヶ岳の滑コースを思い出します。
黒獅子山山頂に到着しました。
展望は無く、北東に大蔵山が見えるのみでしたが、石祠のまつられた山頂は厳かな感じがしました。
  ひっそりと登山道にさくギンリョウソウ。            どっしりと横たわる黒獅子山。

一人で登る山はやっぱり少し寂しい・・。
でも、一人で登っても、誰かと登っても、山は必ず心にお土産を残してくれる。


“山と取っ組み合った人でなければ山の美しさは分からない。
努力無しでは、山の美しさは分からない。
山の美しさは努力に対する報酬である。
山は数多くの美を持っており、彼と戦うものに惜しみなく与える。
人々が山を愛し、2度、3度と山を訪れるのはそのためである。
山は、頂に立つ人に、贈り物を選んで準備している。”


私の大好きな言葉を思い出した登山でした。       

        7分         10分      15分       30分
林道入り口  → 登山入り口  →  えん堤 → 渓流分かれ → 山頂 


わたしんちアウトドアレポート