コセンドウ山・雲霞山・熊ヶ山
(こせんどうやま くもがやま くまがやま)
410.8m 405m 454.3m
岩国市二鹿
H21.11.7
カシミール3Dで作成
夏のキャンプで行っている山は、“えっ、まだupしていなかったけ?”と思う山があります。
この春から夏にかけ、何度も足を運んだ二鹿のコセンドウ山もその一つ。
今回は夏のキャンプでは行かなかった熊ヶ山・雲霞山にもトライしてみました。
魅力いっぱいの二鹿。その魅力を紹介します。
“二鹿”の地名の由来
平安時代、梅津中将清景という武将が、京都で暴れていた二つの頭をもった鹿を、山陰山陽と追っていき、ついにこの地で射止めまし た。二頭鹿は川を血潮で赤く染めながら山で絶命し、中将自身も追撃の旅で精根尽き、この地に没せられたそうです。
この物語の舞台となったこの村をいつの頃からか“二鹿”と呼ぶようになったそうです。
夏お世話になった二鹿野外活動センター。木々に囲まれた静かなテントサイト。 広々とした広場。そして楽しい河川プール。 とても充実していました。 |
銀杏の黄色の色が川沿いのひんやりした空気の中で光っていて、とてもきれいでした。 道沿いで農作業されている方から「コセンドウにいくんかね。気をつけて行ってらっしゃい」と声をかけていただきました。 |
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梅津の滝入り口に車を置いて、周回できます。 | 川沿いを東へ戻ること10分。左手の民家の階段から上がると登山口の看板。 ちょっと分かりづらいかもしれません。 |
谷から西側稜線に上がる。御堂の横から山道へ・・ | ||
登山口から10分。尾根筋にある千畳敷 | うっすらとかいた汗にうれしい展望・・ | 南東に見えるのは熊ヶ山のようです。 |
千畳敷から更に稜線を上がっていきます。 |
登山道も色づいて心を和ませてくれます。 | 登りがきついところには2カ所ほど ロープをかけてくださっています。 |
コセンドウ山山頂 410.8m 『防長山野へのいざない』によると昔は大藪漕ぎだったようですが、 地元の方を中心に整備されたそうです。 踏み跡もしっかりあり、登山道の素朴な感じがすてきです。 |
北側に広がる展望は錦川沿いの町。 |
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山頂から西へ | 山頂の北側には、お弁当を食べるのに良さそうな場所もあります。 その先に踏み跡が続いており、少し下りてみましたが、所々テープの後もありました。 昔のヤブ道登山道?? |
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下る・・下る・・。足にくるぞと思い出す頃、廃車のある林道が見えてくきました。こっちから登る方がきついかも・・ |
梅津の滝 |
夏には子どもたちの声が響き渡った滝壺。また来年も・・ |
梅津の滝から南へ上がる。 | 鉱山跡と林道との分岐点。右手に続く林道は、道幅も広く、美川方面まで続いているようです。 | 喜和田鉱山跡。明治の頃には 良質のタングステンを採出していたそうです。 |
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真っ赤に映える紅葉 |
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鉱山跡から数分。梅津の滝から15分ほどで、石童山支線と釣上線の分岐に・・。釣上線にあがって進むこと5分。 出た−!真っ黒トンネル。かって鉱山との連絡道として使われていたのでしょうか。わずか数メートル。でも本当に真っ黒なんですよ。寂地峡の木馬トンネルを思い出します。 |
まだまだ続く二鹿の魅力。
コセンドウから、梅津の滝、トンネルを回って駐車場に帰ってきても2時間。うーん。このまま帰るのはもったいない。
ということで、二鹿を囲む東側の山にもレッツトライ!!
野外活動センターの看板から相ノ谷方面へ400m進むと、右手に“熊ヶ山・雲霞山登山口”の看板 | 東に延びる宮ヶ谷林道に入っていきます。 | やや道幅が狭く、不安になった私は途中に車を停めさせてもらいました。 | 結局入り口から600mほど先まで車道は続いてました。そこから山道へ。 |
看板からすぐ左の谷沿いの道と、右側の広い道に分かれています。左の谷コースから上がりました。 | ||
鞍部の分岐点 |
鞍部から北東へ。 | 展望岩から雲霞山を望む。 | 展望岩から熊ヶ山 |
このコース一押しの枯れ松大樹。 |
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雲霞山(405m) |
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結構アップダウンがあり、帰りは息が上がりました山頂から東に見えるのは錦川の行波付近でしょうか。 |
鞍部の分岐まで戻り南へ | 植林地帯の中にある分岐点 | 本日最後の登り。足が上がらない・・ |
南に見えるのはおそらく蓮華山 | |
植林地帯の中を、谷を左手に見ながら西に向かって十数分下ると谷コースとの分岐に出ました。 |
雲霞山・熊ヶ山縦走コースタイム
(車)3分 10分 15分 5分 3分 12分
林道入り口 → 林道途中駐車地 → 林道終点 → 左谷コースで鞍部分岐点 → 展望岩 → 枯れ松大樹 →
10分 5分 10分 13分 10分
雲霞山 →鞍部分岐点→熊ヶ山下分岐点 → 熊ヶ山山頂 →右谷コースで林道終点へ →林道途中駐車地
休憩を含め約2時間
雲霞山・熊ヶ山縦走コースは展望もよく、変化に富んでいて楽しいコースでした。充実感いっぱいで林道を下りていると下から上がってこられた軽トラックの方がわざわざ車を停めて話しかけてくださいました。
「熊ヶ山に登ったんかね。よかったね。でも、気をつけんと、この辺は熊が出るけぇの。この間も子をつかまえたけぇ。」
ひぇー、やっぱりいるんだ・・・。地形から行って十分想像はできますが・・。ちょっとびびりながら、でも温かい言葉に心が和みました。
豊かな自然。素朴な美しさをたたえた山々と澄んだ水に囲まれた二鹿の自然の魅力はもちろんですが、温かい人の心もその大きな魅力だなと感じながら、家路につきました。