石ヶ岳

(いしがたけ)鹿野町

924.3m

H21.4.16


カシミール3Dで作成

 山は天候や季節によって、いろんな顔を見せてくれます。最近は天気のよい日ばかり登っていたのですが、今回今にも泣き出しそうな空模様の中での登山。石ヶ岳は遠く沈黙の山でした。

 鹿野町から県道9号線に入り、杉の河内川への入り口を探しましたが分からず、最初は仁保津公民館から入り、一つ手前の栗ノ木林道に入ってしまいました。
 しきり直して、再度県道9号線に戻り、坂道の手前を左にはいると旧仁保津小学校前を見つけました。右折して県道をくぐり、ようやく杉の河内川沿いに出ることができました。 
川沿いの道を進むこと10分あまり民家が途切れ林道に入りました。橋を渡ったところに車をおいてここから登山開始です。 歩き始めて数分で、白井が原への分岐を見つけました。
 林道は静かで、川は澄んでいます。子ども達が小さかったら、一緒に水遊びに来たら楽しいだろうな。
などとつい考えてしまいます。

 林道を歩くこと、40分。車道が終わり、道は地道に変わりました。所々、舗装路もありますが、左右に広がる笹藪とうっそうと茂る樹木がいよいよ山道に入ったことを思わせます。道幅は広いのですが、笹藪から熊さんがいつのぞいてもおかしくない・・・そんな雰囲気です。

林道終点から、25分で鞍部に出ました。『百名山』によると、鞍部の右に清流寺からの古道が勝手は続いていたのでしょうが、笹藪に埋もれ、踏み後を見つけることは難しそうです。石ヶ岳へはこれより西に進路を変えます。
 次第に道幅は狭くなり、道も荒れてきました。崩落箇所もありましたが、立派な橋を作ってくださっています。本当なら、展望が開けるのでしょうが、霧に包まれ何も見えません。
 しかし、この橋から所々ピンク色のテープを見つけることができました。何の標識もなく、誰とも出会わず、本当にこれが石ヶ岳に通じる道なのか不安を抱えたまま歩いた1時間の末に見つけたテープは、本当にありがたかったです。
そしていよいよ林道のドン付きへ。
南に向かえば、電波塔(その先には南峰もあるらしい)
北へ行けば山頂。と言うことは、コンパスが示してくれているのですが、どちらを向いても笹藪。水ノ尾山、小五郎山を思い出しながら、えいっとばかりに笹の道をくぐって進みました。
鞍部から30分。石ヶ岳山頂です。無事に着けてよかった〜。

所々陽射しは出ていたのですが、霧は最後まで晴れることなく、残念ながら、山頂西側の展望岩からも、山頂手前の広場からも展望は望めませんでした。
けれど、山が見せてくれるもうひとつの表情に出会ったような気がします。熊さんに出会いませんようにと、大声で歌いながら、静かに佇む石ヶ岳を後にしました。
               
            40分       25分       30分
          橋  → 車道終点  →  鞍部 →  山頂 


わたしんちアウトドアレポート