権現山

(ごんげんやま)

543.0m

H21.9.7


カシミール3Dで作成

 爽やかな秋晴れの月曜日。休みの日はやっぱり山に・・・。
山口にいる息子のうちに寄ってエールをもらい、ルンルン気分で向かった先は美東町です。

 思えば、出だしから迷いモードでした。道の駅みとうを過ぎ、国道490号線を北上。峠を越え、蔵ノ上橋と左に折れる林道を探すも見つからず、2度3度往復して、見つけた林道に“通行止め”の看板。結局少し先の二ノ小野の黄色い橋を渡り、権現山登山口を見つけました。
 車を林道を少し上がった広場に停めて、登山開始!1時間ぐらいかな・・・。12時前には下って次の鯨ヶ岳に向かおう・・・なんて安易に考えていたのですが・・。思わぬ展開が待っていました。
陽射しはきついですが、やはり夏とはどこか違います。車が通れるほどの広い林道は10分足らずで終点となり、山道へ。
丸太の橋の下の水は透き通っていました。
でもその先の道はなにやら荒れ加減?・・・
ごろごろした川沿いが進みにくいので、歩きやすい道を歩いているうちに石組を通り過ぎてしまったようです。でも、踏み跡は更に怪しくなってきたので、石組まで戻ることにしました。戻ること十数分。
石組を見つけましたが、結局そこからの道も同じような感じでした。
これは今日は苦戦するかも・・・。
と思っていたら、案の定、この植林に沿って上がるところを、行く手を草に阻まれて知らず知らず植林の中に入ってしまい、絶対違う!と言うところにはまりこんでしまいました。
コンパスを振っていたので、最終的にはこの植林地帯の上の正規ルートにリカバーできたのですが、ここで何と地図を落としてしまったことに気がつき、またヤブ道に逆戻り・・・
自分が情けない。

ゴロゴロ石の登山道を覆い尽くす草
何とか、ヤブの中に地図を見つけ、気を取り直して、北東の谷を詰めます。しかし、ここも荒れていて、岩と草の間に踏み跡を探します。所々にあるピンクと赤のテープに勇気をもらいながら進みます。
しかし、滑滝を越えると、そこは更に悲惨な状態が・・。これは明らかに今年7月の大雨の爪痕。雨が濁流となって運んできた残骸の中で、私の歩みはあまりにもちっぽけなものでした。
岩と倒木を乗り越えながら谷道を進むことに疲れた私は、ついつい、テープを過信して尾根に上がってしまいました。コンパスは東をさし、明らかに違う!と後悔するも遅し・・。ピンクのテープは林業の方が付けられた印のようです。
泣く泣く、急斜面を尾根づたいに下りていき、コンパスをふって滑滝までリカバーするも、ここでまた25分のロスタイム
結局荒れた谷を登り返し、谷をはずさないように進んでいくと、目の前に大岩が現れました。。
これを回り込むと、やがて谷は終わり、少し広い植林地帯へ出て、北西に上がるべき尾根が見えました。
植林の中をぬうように北西に上がります 支尾根に上がると右に折れ主尾根を目指します。赤いテープが所々ついていました。
主尾根に上がると東へ 尾根道の歩きやすさが疲れを忘れさせてくれました。
大岩の上に旗が・・山頂には展望がないので、ここが権現山一番の展望所と言うことのようです。

登り始めて2時間半。紆余曲折の末ようやく辿り着いた山頂は感慨もひとしおでした。

山頂は木に覆われていて南にわずかに展望が見えるだけでした。しかしここにもテープが・・
大木津からの登り口でしょうか・・・

 手強かった最初の植林沿いのヤブ漕ぎ。でもその中に秋を思わせる木の実を見つけました。帰って調べてみると、ヨウシュヤマゴボウのようです。
 山をあなどることなかれ・・。そして、この夏キャンプで何度も感じた自然の脅威は、まだ至る所にその残映を残しているのだということを改めて感じた山登りでした。

     8分      28分(戻る)   35分(地図落とす)    45分(迷う)    15分     7分    12分
入り口 → 林道終点  →    石組      →     滑滝   →    大岩 → 支尾根 → 主尾根 →山頂

 上り 2時間半, 下り42分 


わたしんちアウトドアレポート