大将陣山

(だいしょうじんやま)

1022.1m

H21.9.27


カシミール3Dで作成

今日は念願の百名山登破。目指すは錦町の大将陣山。

雙津峡温泉を過ぎ、下須川のバス停手前で左折。橋を渡って車道をくねくねと上がっていきます。
明町を過ぎると、道は更に狭くなり、崖に転げ落ちそうでした。
ようやく大小丸(標高449m)につき、ほっとしました。
下須川との標高差は270m。あの道を飲酒暴走運転をする人がいるとは思えないけど、安全運転を呼びかける旗が鮮やかに翻っていました。
帰りは小々丸から西に下りましたが、こちらの方が道はよいと思います。
道の右手に大将陣林道の看板 小々丸との分岐に車を停め、歩き始めました。
林道は宝の山でした。ムカゴが鈴なりになり、すでに食べられていたけれど、アケビも落ちていました。様々な秋の野草を相棒に教えてもらいながら、進んでいると、無線中継局に着きました。展望が開け、東側に羅漢山の姿が見えました。そして北西には今から行く大将陣が・・。結構遠いかも・・
無線中継局を過ぎ、しばらく行くと道は未舗装路に変わりました。やっぱりこちらの方が歩きやすい。
その先には、どなたか管理されているらしい見事なワサビ田がありました。
無線中継局から35分。林道が広まった所に出ました。
ここが林道終点のようです。
登山道入り口を示す看板。
ここから60分と書かれています。
道は巻き道。やわらかな地面を踏みしめるように登ります。

なんとこの巻き道にクマの足跡がくっきり。クマさんもこの道を通ったばかり・・・
実はこのあと、谷から支尾根に上がる途中にもてんてんとありました。
巻き道を上がり尾根に出ると、北西に稜線が延び937ピークへと続いているようです。
尾根を上がるのが一般的ですが、稜線下の谷に下りていきます。
谷に下りると、いくつかの尾根と谷が入り組んだ広いところに出ました。ここはやばい!!相棒のカラータイマーが警笛を鳴らします。コンパスと地図で上がるべき尾根を模索しますが、ふと見ると、あちらの尾根にもこちらの尾根にもテーピングがついています。結局行きはいくつかの小尾根をトラバースし、大将陣山南西の支尾根にでました。試しに、帰りは違うテーピングをたどってみましたが、同じ谷に出てきました。
支尾根を登り切り、コンパスは東へ。ササが濃くなってきました。いよいよ山頂は近い・・

大将陣山山頂
予想通り山頂には全く展望がなかったので、南東にあると言われる展望所まで下りてみることにしました。
道は荒れかげんでしたが、テープは至る所についていました。
櫓ヶ嶽(ヤグラダキ)と呼ばれるその展望所は思わず足がすくみそうな断崖の上にありました。
遠くに見える羅漢山、そしてその手前の法華山、大将陣山の展望を堪能しました。
絶景の特等席で鳥の鳴き声を聞きながらの昼食、そして美味しいコーヒーに大満足です。
秋の山菜達
サルに先を越されてしまったアケビ 今日のお土産。ムカゴ
誤飲するとのどがえぐくなるというエゴノキ 真っ赤に熟す前のマムシグサの実 紅白があでやかなミズヒキソウ
猫が大好きマタタビ ぼくたちドングリ おいしいのかな?ツルニンジン


時折差し込む陽射しが素敵な空間を作ってくれました。

平成14年から始めた百名山。
素敵な景色。美味しい空気。目を楽しませ、季節を感じさせてくれる山菜達。
たくさんの元気をくれる山。
山に来ることで気づくこと、学ぶこともたくさんあります。
自然の智恵、昔の人々の智恵。
そして山に来れる幸せ。
健康な体に生んでくれた両親。送り出してくれる家族。
コンパスの使い方、地形の見方、山菜の知識、いろんなことを教えてくれる頼もしい相棒。
最初は百登ることがとりあえず目標だったけれど、今は登ること自体が目的ではなくなっているような気がします。
山はそこにあり、訪れたい山はまだたくさん残っています。わたしんちの山登りはこれからも続きます。

     30分          36分        1時間4分    10分                 
大小丸 → 無線中継局 → 林道終点  →  山頂 → 櫓嶽(ヤグラダキ) 
                                              上り2時間10分・下り1時間30分
                                                


わたしんちアウトドアレポート