千石岳

(せんごくだけ)

630.0m

H15.9.13


カシミール3Dで作成

 夏休み、ボランティアスタッフとしてのキャンプ参加、そして9月に入ってからの酷暑とあれこれで、すっかりお山から遠ざかっていた昨今でしたが、台風14号が通りすぎた朝、突然思い立ち、地図をめくりました。昼から晴れるという天気予報を信じ、あれこれ思いつくままザックに詰め込んで出発。しかし、行き当たりばったりの計画のなさが災いし、現地についてまずは出発のお写真をと思いきや、デジカメの電池がない・・・。
 何とか山頂の写真だけは撮ろうと、祈る思いでデジカメを抱え、泣き出しそうな空の下歩き始めました。

国道376号線から県道180号線に入り、5分足らずで右に登る舗装路の脇に標識を見つけた 車を駐車し歩き始める。しばらくいくとカーブミラーの分岐点。左へと上がる。 車をおいてから20分足らず、舗装路と分岐する標を見つける。
標から10分足らず、登山道の中の変形四差路
雑木林の中、しっかりとした踏み跡をたどって登っていく。高瀬八十八ヶ所霊場の名にふさわしく、道すがら石仏が点在している。山道に鎮座されているにもかかわらず、そのお姿は、各々とても独特で彫りも深く、表情も豊かでいらしゃる。単独行の私は、そういうお姿に励まされているような気持ちになった。
四差路から更に10分足らずで、林道にぽっかりと出た。雑木林に守られて気づかなかったが、天気予報に反して天候は悪化し、雨が降り出していた。

林道との交差点から20分。急登をあえぎつつ、たくさんの石仏に出迎えていただきながら、山頂(630m)に着。思ったより、雑草も伸びてはいなかったが、かなり雨足が強くなっていて、下からどんどん雨雲が上がってくる。霧に包まれた誰もいない山頂は、寂しいというか、近寄りがたい感じさえした。

山頂から南東に高瀬湖を望む。
すぐに霧に見えなくなってしまった。
57番石仏と弘法大志の石碑が迎えてくれた

結局天候は回復せず、誰にも出会わない単独行は、少々不安だったが、千石岳のおごそかな雰囲気と、様々な表情の石仏に励まされて、久々の山登りはやはり楽しかった。徳地・鹿野付近はいろいろな山があり、次はどこへ行こう。そんな期待を持って山を下りた。

18分 16分 20分 計54分

タイムテーブル:

4.5kmの道標 舗装路との分岐 林道 山頂