水ノ尾山

(みずのおやま)

983.4m
H15.11.14


カシミール3Dで作成

 ”山口県のヤブ山の盟主”(ヤブ山突撃隊記載)とうたわれる水ノ尾山。クマ出没の噂も高いこの山に行くのは、ハードルが高かったのですが、行ってみたい!という好奇心を抑えきれず、11月の秋晴れの日、チャレンジしてみました。ところが、尾根に上がったところで、山頂へは東にふらなければいけないのに、分岐点を見過ごし、その先の990mのピークまでいってしまい、一回目は山頂を拝まないまま下山。クマへの恐怖を抱きながら、一週間後再びリベンジ。何とか山頂を拝むことができました。

 国道434号線をひたすら北上。左手の馬糞ヶ岳の裾野にあたる部分は、ダム工事のために、新しい道路が造られており、これが完成すれば馬糞ヶ岳、そして木谷峡の風景もかなり変わるかもしれないと一抹の寂しさを感じます。鳥越隊道のトンネルを過ぎてすぐ、左に折れて谷筋を行くこと数分、木谷峡に着きました。

宮紅葉の近くにある駐車スペース 吉川林業の事務所。この先の階段から上がる。 事務所の裏の斜面を北西に進む
谷を横切る道は所々崩落している 植林地の葛折りを過ぎるといよいよ尾根へ 15分ほどの雑木林地帯がこの山では一番お気に入り
事務所前から40分ほど。雑木林を抜けて、林道にでました。
林道脇にある白い布。いよいよ、水ノ尾山に向けての急登の始まりです。
見上げると空に登っていくような尾根。
山頂からの展望が全くないのですが、稜線を上がりきったこのポイントからの眺めは最高です。この間長野山−馬糞ヶ岳の縦走で見た林道もくっきりと分かりました。
稜線の眺めを堪能した後はいよいよヤブ漕ぎスタートです。ヤブの中をほとんど潜るように、時には這うようにして進みます。その間にも、カウベルだけはしっかりと手に持って、山の主に届くように、鳴らし続けました。
やぶ漕ぎの急登に不安と疲れは増すばかり。少し勾配が緩くなったところで、右手に分岐の標を見つけました。しかし、直進の方向にも平家ヶ岳の縦走に向けてテーピングは続いているのでこの分岐点はは本当に分かりづらい。

右手に曲がり、軽く下り登ること数分。畳み2畳分の笹に覆われた広場。水ノ尾山山頂です。

ホッとしたけれど、クマ遭遇への不安は消すことができず、すぐに下山を開始。平家ヶ岳への縦走路は、笹の中をさらに北進します。私はピークから下りが始まるあたりまで詰めてみましたが、テーピングはあるものの、道はさらに荒れているようでした。
45分 20分 30分 5分 1時間40分

タイムテーブル:

吉川林業前 植林急登
入り口
稜線
(やぶ入り口)
山頂への分岐 山頂