烏帽子岳

(えぼしだけ)
696.6m
H14


カシミール3Dで作成

@樋余地道(H14.10.16)

烏帽子登山道は熊毛側からは実によく整備されているのですが、実は周東町側からも登山道が存在していました。今回は、ちょっと訳ありで、果たしてこの登山道が生きているかどうか検証してみることにしました。国道376号線沿いにある朽ちかけた烏帽子登山口の碑から足を踏み入れてみます。
山沿いの車道を進んでいくと、鉄線を越えたあたりから、道は林道へと替わり、木立を挟んで二股に分かれています。地図によれば右が葛峠へと続く道のはずなのですが・・・

 

たまたま地元の方が、捕まえたイノシシを解体されているところに出会いました。身長は私くらい、体重は明らかに私を上回るだろうと思われるイノシシは、今私が歩いていた道のすぐ側の罠にかかっていたらしい。山道でこんなのに出会ったら・・
山道は地元の方に聞くのが一番。地図にあるはずの葛峠への道は果たして通れるのかどうかを聞いたところ、非常に熱心に教えていただきました。やっぱりこの先の道は、もう通れないだろうとのこと・・・。「わしが一緒にいければのう」とまで言っていただいて、人の情けを感じました。試しに帰りに登ってみましたが、やはり相当のヤブこぎを覚悟しなければならず、途中で断念・・・・


教えていただいた道は先ほどの分岐を左にとります。数年前の森林整備の時の道が生きているはずだから・・。と言うことで地図にない道にはいっていきます。。しかし、所々足場が悪かったり、崖側が崩れかけたところはあるものの、道幅は広く、地図にないのが不思議なくらいの林道でした。汗をかいた額に、秋の風が心地よいと感じる頃、分岐の道が眼下に見え、北西の方角に葛峠とおぼしき鞍部が見えてきました。山の稜線が美しい。


 今回は“樋余地道からできるだけ短時間で山頂へ至るルート開発”と言うミッションのため、葛峠まで行かず途中から稜線にあがれるところを探します。道が登りから下りに、コンパスが西から北へ進路を変える頃、ようやくあがれそうな場所を見つけ、烏帽子岳までコンパスを頼りに稜線を詰めてみます。


南東の方角へ、登ってきた林道を左手に見ながら稜線を上がっていきます。木立の中にはいると、方向を見失いそうになります。
そろそろ方向を右にと思ったら、木立の中に不自然な倒れ木を発見。もしかしてと思い、そちらに進んでみると、ぽっかり木立の中に二等三角点を見つけました。


烏帽子岳山頂

熊毛道から最初にこの山に登った時は、山頂よりさらに南にある680mのピーク(通称 大将軍)が山頂だとばかり思っていました。大将軍の華々しさに比べると、ひっそりと忘れられたようなこの山頂の静けさが、何度かこの樋余地道をつめるうち好きになってきました。


山頂から南西の八代への遊歩道を進むと左手に大将軍への分岐点。
これを左手に曲がると、およそ5分で大将軍。

大将軍は、熊毛の町を眼下に見下ろし、眺め最高。
天気のいいときは、国東半島も見える。


稜線は、あくまでアウトローの道です。林道を、葛峠まで進み、烏帽子ウッドパークと称される八代側の林道にはいり、大将軍の鳥居から、もしくはその手前の道から山頂へと向かう道は間違えることはないでしょう。ただ、時間的には、稜線に上がるより、30分程長くなります。

葛峠 八代林道と葛峠の合流点

八代林道途中から山頂へ
大将軍の鳥居から山頂へ
22分 28分 15分 10分 片道
1時間15分

タイム
テーブル:

樋余地
国道
林道 綾線
入り口
分岐 葛峠 八代林道合流点 山頂
入り口
35分 5分 15分 10分 10分 片道
1時間37分

A熊毛道(H14.8.21)

国道2号線を岩国方面に進むと、新幹線高架をすぎたところの左手に烏帽子岳登山口看板があります。川沿いの道を突き当たりまで行くと歩くと、小さな公園があり、ダムの横の山道が烏帽子登山口です。



熊毛道は、山林のとても静かな登山道です。かなり上の方まで、水が流れています。
その為、道まで水がしみていたり、石がゴロゴロしているところもあるので、靴底の厚いしっかりした
靴を履いていった方がいいかもしれません。

山頂まで1400m付近にあるニワトリ石。
このあたりから、登りがきつくなってきます。


大将軍下の小屋 八代道に通じる道は消えています。 大将軍 大将軍から山頂へと続く道


20分 25分 10分 計55分

タイムテーブル:

公園 ニワトリ岩 大将軍 山頂


B八代道(H14.9.21)

ツル渡来地として有名な八代。観察所を通りすぎると、右手に登山口の看板があります。


魚切りの滝

広場にある不思議な石 広場からもう少し山道を楽しむべく左前方の遊歩道へ・・・イロハカエデが美しい 遊歩道の終点にあるログハウス
トイレもある。


ログハウスから車道に出て大将軍の鳥居をくぐり、鞍部を左手に行くと、およそ10分ほどで山頂に着きます。この八代道は、出発点の魚切ですでに標高377mあり、道も非常によく整備されているので、一番気楽に、楽しみながら上れるコースかもしれません。山頂・大将軍を登った後、少し物足りなく思われる方は、大将軍の鳥居上の鞍部を右手に入り、赤松ヶ平をめざしてみてもいいかも・・・・。大将軍に負けない展望が開けています。

大きな石のある鞍部を右に 途中までしかないですが、赤松ヶ平への遊歩道も素敵です。 遊歩道を下り、車道に合流したところにあるキャンプ場
赤松ヶ平(632m) 鹿野の町を望む 熊毛の町を望む


40分 10分 15分 30分 計1時間35分

タイムテーブル:

魚切 山頂 大将軍 鞍部分岐 赤松ヶ平