
野外救急法です。聞きしにまさる英語の嵐で、課題の理解以前に、今何をしているのかといった現状の把握に一生懸命で、疲れまくった2日間になりましたが、にぎやかなハイスクールの子どもたちと一緒にワイワイ楽しむことができました。日本赤十字の救急法講習がベースのところで役に立ったことは言うまでもありません。これから行く人は、日赤の救急法読本を持参していったらよいでしょう。
声をかけたその次は・・・
現状確認、大出血や変形などの視覚確認の後の「大丈夫ですか。」のこえかけまでは同じですが、それ以後のしつこいくらい確実な頭部の支持は実に念入りでした。意識があろうとなかろうと、両手で頭を支えて動かさないようにします。人数がいたら、それだけの役の人もいるほどです。
全身にぎりしめて・・・
頭の先から足の先まで、全身を執ように握りしめて(スクイーズして)、けがの部所を確かめます。患者がうなったり顔をしかめたりすると、そこが新たなけがの部所というわけです。
何にでも使えるスリーピングマット
地面に敷いてマットとして使ったり、重ねて使って担架にしたり、折って丸めて副木にしたり、そこのあるものを応用するというということから、キャンプに欠かせないスリーピングマットを効果的に使っていました。
メーンで怖いのはハイポサーミア!
ハイポサーミアとは、低体温症のことです。体温が下がって、心身の活動レベルが下がってしまうと、命を失うことにもなりかねません。食事と水分補給でエネルギーを高めて、乾いた服とスリーピングバックで体を包みます。身につける装備が重要な鍵です。
ハチ対策は注射だった!
ハチだけに限らず、ピーナッツバターなどによる食物アレルギー対策にも使います。2回分の注射液が入ったEPIPINという注射です。ちなみに、「ハチに刺されてアレルギーが出て、その時にこれがないとどうなりますか。」と聞いたら、「死ぬのを待つだけです。」という答えが返ってきました。ヘビ以上に一刻を争うハチアレルギー。我々のキャンプでは、ポイズンリムーバーが唯一の頼りです。
必ずもらえるWFA認定書
実技試験は何とかなりましたが、筆記試験は答案の提出すらできませんでした。でも、そんな私もめでたく2年間の認定書をもらうことができたのです。2年後に、また取りに来なくてはならなくなりました。