ロッククライミング


 ロックサイトの手前の岩場にギアボックスがあります。そこから見えるサンデーリバースキー場です。このボックスには、常時12人分のロッククライミングのギアと4コース分のザイルのセットが入っています。カラビナはすべて鉄製で、ロックはスクリュー式でした。

 さあ、これから行くぞというロックサイト手前のテラスです。この数メートル奥にロックサイトがあって、ここから先はヘルメットが必要です。  ロッククライミングのコースは全部で4コースあります。向かって一番右側のコースの上のテラスから下を撮ってみました。


 真横から見たロックサイトです。向かって一番右側の、ロックのスリットです。これがなかなか難物で、あまり失敗を繰り返していると、腕の力がなくなって2度と登れなくなってしまいます。

 インストラクターが一足先に出向いて、そのグループにあった3つのコースにザイルを下ろしておきます。アンカーのセッティングも何もかもすべてを、2人のインストラクターでやってしまいます。こういったところのスキルがほとんどのインストラクターと呼ばれる人達に備わっていることが、はっきりいってすごいと思いました。
 ロッククライミングのプログラムが持つ教育効果は我々のキャンプでも実証できていますが、危険と隣り合わせのこのプログラムを安全に行うためのハードスキルと、生まれてくる教育効果を最大限に引き出せるソフトスキルが絶対必要です。ちなみに、生徒として参加した私は、一番難しいコースを克服することはできなかったのですが、挫折感なくプログラムを終了することができました。私のインストラクターであるジョンの、優しい声かけがそうさせたのだと思っています。

日記から

 ロッククライミング場だ。キレットのある一番右側と、補助具の着いたルートを飛ばして、真ん中とその左側に3本のロープが設定してあった。自分は迷うことなく、イントラをめざしてこのコースに入っているアルベルトと組んでキレットに挑んだ。キレットは、腕の力で何とか登ったが、そのせいで最後のテラスに着いたときには腕がぱんぱんで親指と人差し指をくっつけることさえできなくなっていた。休憩にと取り出した写真のシャッターさえもきることができない。とっかかりの少ない最後の岩を前にして気力さえもなくなって降下した。
 休憩して臨んだ他の二つは楽勝だった。「タツ!足で登るんだ。」というジョンのアドバイスも何となく分かったような気がして、再びキレットのコースに挑んだが、もう自分の体重を一瞬でも支える力が腕に残っておらず、2度目のキレットは登ることができなかった。しかし、これで挫折感を感じなかったのは不思議だ。イントラ、ジョンの笑顔と、みんなの「グッドジョブ!」のせいだろう。たとえどんな状況でも、たとえどんな結果になろうとも、生徒に最後に挫折感を残してはいけない。成功体験にまで導いて終わらせてあげることがグループを任されたインストラクターの責任だろう。その日のゴールが同じになる我々のキャンプでは、とかく早く着いたものに優越感が生じ、遅くなったグループには劣等感が残りがちだが、イントラ同士が全ての子供たちに成功感覚を味わわせられるようにしなくてはいけない。この日はつくづくそう感じた。

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