ハチに刺されたら


 メーン州にもハチはいます。日本のスズメバチやアシナガバチのような大きいハチはいませんが、インストラクターが、バックパッキングのコースの中で必ず、「ここを通るとハチがいます。」と、ハチポイントを示すことでも、HIOBSでもハチの存在は大きいようです。

ポイズンリムーバーは・・・

  HIOBSでは、一度もポイズンリムーバーを見ていません。ファーストエイドキットの中にも入っていません。

刺されたときは・・・

  私が参加したコースの中でもハチに刺された生徒がいました。さて、インストラクターはどうするのか。と思って期待しながら見ていると・・・。何もしないのです。じっと様子を見ているだけで、水で洗い流すことも冷やすこともしません。さすがにこれには驚きました。

実は!

  インストラクターは、秘密兵器 「EPIPEN」 を持っているのです。

 これが 「EPIPEN」 です。正体は、プラスチックケースに入っている注射器です。1本の注射器の中に2回分の薬液が入っています。アレルギーのショック症状を抑える効果があって、インストラクターは、コースの間中これを首から提げていました。食物アレルギーにも効果があります。

 1本日本に持って帰ろうと頼んでみたのですが、税関で捕まってドラッグと間違われたらしゃれにならないと言うことで断られました。でもよく聞いたら、アメリカでも医者に申請して使用許可をもらわないと使えないそうで、と言うことは、HIOBSのインストラクターは全員この使用許可を持っていることになります。これはすごいことかも知れません。
 ここのバックパッキングは、一度山に入ったらピックアップの日までほとんど本部と連絡を取らず、すべてをインストラクターが握っているので、これくらいの救急対策は必要なのかも知れません。


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